2024年7月27日
パラオで壁画制作をすることになった時に、もしかしたら大統領に来てもらえるかもよ!という話は聞いていました。人口は1万8000人程度で、他の国に比べたら大統領もとても身近な存在だということですが、それでも僕にとったら一国の大統領なわけですから、お会いできるものであればぜひお会いしたい!と思っていました。
しかしなかなかその機会に恵まれず、難しいかなーと思っていたところに、あきこの所属するIMPAC Toursさんが大統領にレターを書いてくださり、突然訪問できる機会を得ました。とても緊張しながら訪問させていただいたのですが、大統領はとてもフランクな方で、気さくに話をしてくださいました。目的に一つに29日のお披露目会に参加してほしいと伝えることだったのですが、残念ながらその日の夜の便で海外へ出張に行かなければならないとのことでした。
残念だなーと思いながら何時の便か聞いてみると、ちょうど後半のメンバーであるカメラマンの慶輔を空港にピックアップに行くタイミングでした。これはと思い、もしもよければ壁画の前で一緒に写真を撮ってほしいと伝えると、なんと携帯番号を教えてくださり、
「今夜空港で会おう!」
といってくださいました。
空港で待っていると程なくして大統領は現れ、チェックインを先に済ませたあと、改めて壁画を眺めてもらいました。そして足場を登って今回の壁画のコンセプト、描いたものを説明すると非常に喜んでくださり、自らセルフィーを撮ろうと携帯を取り出してたくさん写真を撮りました!
スランゲル・ウィップス・ジュニア大統領とツーショット
さらに到着ゲートの絵も見たいといってくださり、一緒に到着ゲートの絵を見に行きました。とても忙しい方なので、こんなにしっかり対応してもらえると思っていなかったので、とても驚きつつ、嬉しかったです。
「あなたの作品を見ているとハッピーな気持ちになるね!私たちの空港に彩を与えてくれてどうもありがとう!」
という感謝の気持ちを伝えてくださいました。さらに大統領の公式Facebookにて記事を書いてくださり、僕らの活動に対して労いと、感謝の気持ちをパラオの皆さまに届けてくださいました。
https://www.facebook.com/PalauPresident
Japanese Artist Brings Color to Palau Airport
President Surangel S. Whipps, Jr. recently welcomed renowned mural artist Mr. Miyazaki Kensuke at the Palau International Airport. Mr. Miyazaki is creating stunning murals in the airport’s departure and arrival lobbies as part of this year’s celebration of the 30th anniversary of official diplomatic relations between Palau and Japan.
Since arriving in early July, Mr. Miyazaki has immersed himself in the local community, conducting four workshops with residents and young artists from local elementary schools. His impressive body of work, which includes numerous murals commissioned by Japanese companies and government offices, has brought him international acclaim.
By choosing Palau as his annual international mural project, Mr. Miyazaki hopes to not only enhance the beauty of our country but also attract more visitors. We can’t wait to see the finished piece!
日本のアーティストがパラオ空港に彩りを加える
パラオ国際空港で、最近、著名な壁画アーティストであるミヤザキケンスケ氏がパラオ大統領スランゲル・S・ウィップス・ジュニア氏に迎えられました。ミヤザキ氏は、パラオと日本の外交関係が30周年を迎える今年の祝賀行事の一環として、空港の出発ロビーと到着ロビーに見事な壁画を描いています。7月初旬に到着して以来、ミヤザキ氏は地域社会に積極的に溶け込み、地元の住民や小学生と共に4回のワークショップを開催しました。日本の企業や政府機関からの多くの壁画を手掛け、その作品は国際的な評価を受けています。
ミヤザキ氏は毎年の国際壁画プロジェクトとしてパラオを選び、この国の美しさを高めるとともに、より多くの訪問者を引き寄せたいと考えています。完成が待ち遠しいですね!
大統領が撮影してくださった写真
今回は空港に壁画を描くということで、制作中は「誰のために」という部分が意識できず、これまでと違って手応えを感じることができませんでした。しかし大統領に国民を代表して感謝の気持ちを伝えていただいたことで、本当にこのプロジェクトをやってよかった!という気持ちになりました。
なかなか国際空港のメインの壁に壁画を描くことはできるものではありません。この機会を与えてくれたあきこ、パラオ国際空港の吉田さん、オビアン大臣に心から感謝いたします。そして今日、ようやく足場が外れました!!日本からカメラマンの慶輔が到着して、撮影を開始してくれています。パラオ壁画プロジェクトもいよいよエンディングの瞬間を迎えます。