伊藤忠の加藤さんとエクアドル大使館に行った際に盛り上がった話がありました。それは僕が震災復興の活動で知り合った方にいすゞ自動車の方がおり、今も個人的にとても応援してくださっていること。そして加藤さんはいすゞ自動車さんの担当で、エクアドルでも長くビジネスをされているということでした。100周年事業を絡めれば面白い提案が出来るかもしれない、という話でした。

 

宮古市で描いたスクールバス

 

 その時点では雲をつかむような話でしたが、いくつかのキーワードがありました。

 

1、Over the Wallはエクアドル、日本両政府から後援を受けており100周年事業としても認定を受けている

 

2、いすゞ自動車は10年以上エクアドルで活動しており、100周年事業には関わりがある

 

3、ミヤザキケンスケは過去にバスに直接ペイントした経験がある

 

4、100周年の事業として「日本祭」というイベントがキトで2万人規模で行われ、Over the Wallは招待を受けている

 

 

 これからをうまく合わせると、日本祭の会場でいすゞ自動車から提供していただくバスにエクアドルの子供たちと100周年記念のペイントをし、それをエクアドルの子供たちのために使ってもらう。そんな青写真が浮かんできました。これは刑務所以上に調整が難しそうではありましたが、実現すればとても面白そうな話でした。

 

バスの下絵

 

 早速加藤さんに場を作っていただき、いすゞ自動車さんでプレゼンをさせていただきました。これまでまともな社会人経験がない僕は、大企業の会議室の雰囲気に圧倒されながらも、一生懸命話をさせていただきました。担当してくださった藤田部長は僕らのプロジェクトを気に入ってくださり、最終的にOKが出ました!この時の経験は非常に大きく、

 

「どんなことでも順序立てて組み立てていけば実現することがあるんだ!」

 

という一つの成功例を持つことが出来ました。もちろん加藤さんのお膳立てがあったからですが、この年のOver the Wallは刑務所の中に壁画を描くだけでなく、いすゞ自動車から一台のバスの提供を受けて、それを2万人の前でライブペインとするというビッグプロジェクトを行うことになったのです!

 

最終的に用意されたいすゞ自動車の最新式のバス!!

 

と、ここまではよかったのですが、、、

 

最初こそうかれていたのですが、すぐに現実を突きつけられます。これは善意で活動をするこれまでと違い、大きな出資がからむビジネスの中では、綿密な打ち合わせが必要になります。さらにいすゞさんは現地ではGMと提携を組んでいて、基本的なやり取りは現地で営業を担当しているGMとやらなければならなくなりました。100周年事業、大使館、いすゞ、GM、伊藤忠、塗料会社のシャーウィン・ウィリアムズと連日メールでやり取りをしなければならず、相当大変でした。一時はお流れになってしまうんじゃないか?というところまでいきましたが、最後はエクアドルと日本のためにやりましょう!っとみんなが一致団結して、話がまとまりました。

 

エクアドルに到着し、伊藤忠の永野さんとエドウィンと打ち合わせをしている状況

 

 最終的には最新型のバスを日本からエクアドルに送り、塗料も子供たちが塗れるように特殊な塗料を開発までして体制を整えてくださいました。エクアドルに到着して、調整役をしてくださっていた伊藤忠の永野さんにお会いした際に、

 

 

「いいたいことバンバン言ってくるからどんな人かと思ったよ!」

 

 

っと言われました(笑)。それぐらい僕も熱くなっていたようですが、その結果最高の状況を作っていただけきました。自分たちは小さな団体ですが、ビジネスではなく「想い」で活動をしているからこそ強く主張できたのだと思います。自分にとっても大きな経験となりました。

 

伊藤忠のエドウィンとシャーウィンウィリアムズのバレリさんと