ケニアについて、僕の宿はキベラスラムに通いやすいンゴングヒルズホテルでした。残念ながら福井君や勇人と出会ったJACIIは閉鎖してしまい、ホテルに泊まるしかありませんでした。毎朝オドンゴが迎えにきてくれることになっていました。

 

 

※当時のブログを掲載しています

1月25日 「壁画制作初日」

 

 ついにこの日が来ました。昨日は緊張で眠れず、試合前のボクサーのような心境でした。もう3度目なのにそれでも緊張が止まらないのは、日本で飼いならされてしまってた自分の精神を、一度野生に戻すような感じとでもいいましょうか。贅肉を削ぎ落として絵を描くことだけに特化した、絵描きとしての自分の姿になるような感覚です。 
 描き出すまでは落ち着かなかったけど、描きだすと一気にスイッチが入り、あっという間に絵が進みました。今回もたくさんの人が手伝ってくれ、開始早々楽しくてしょうがない初日になりました。

 マゴソスクールとの関わりは10年に近くなり、気づけば僕はすっかりなじんでいました。集まってくれたマゴソ関係者はほぼ知っている顔で、母校に帰ってきたようなそんな懐かしささえありました。こんなにも日本から遠い場所が、自分のルーツになってることがなんだかうれしくて、不思議な気持ちです。まさに「ただいま」という気持ちが一番しっくりくる感覚でした。
 

共同制作で進めていきます

 

 早速始まった壁画制作は楽しくて楽しくて、これをやるために一年間やってきたんだと、改めて感じました。なんだかんだ、結局絵を描くことが好きなんですね。
 オドンゴを中心に、4年前と同様にチュチュ、ヨーク、オモシ、アマルワたちが手伝ってくれ、なんだか4年前にタイムスリップしたようで不思議な気分でした。だけどそこにオケッチがいないのが寂しくて、いつの間にか彼は僕のプロジェクトに大きな関わりをもたらしてくれていたんだなと思いました。
 明日は日曜日ですが、さらに絵を進めていこうと思います!!

 

みんなとの懐かしい再会でした。

 

 

マゴソのOB達が手伝ってくれました

 

1月26日 「壁画制作二日目」

 

昨日は疲れ果てて眠りましたが、今日もスーパーハードな一日でした。昼過ぎからの暑さが半端じゃない!ケニア人も辛いんだから、僕はかなりヤバいです。
 今日は日曜日ということもあり、最初はゆるゆるとやっていたのですが、後半は子供たちが徐々に増え、気づけば30人ぐらいで描いていました!みんな一列になって壁に花を描いている様子は本当にかわいかったです。

 

みんなで花を描いてもらいました

 

 ケニアには年上を敬う文化があるので、子供たちは大人のいうことを本当によく聞きます。完璧なサポートシステムで、僕が自分でパレットやバケツを洗うことはない。子供たちが率先して片付けや洗い物をしてくれるので、それだけでも感動です。
 また4年前には絵を描きたくてちょろちょろと付いてきていた子が、いまやリーダーとなり、子供たちを指示している。時間とともに役割ができていく社会が、とてもすばらしいと思いました。

 暑さで疲れはピークですが、明日から学校も始まるし、また気合いを入れ直してがんばろうと思います!思いのほか進みは早いです。

 

二日でこの進み具合!