原発不明がんの山田五郎さんが言ってたことの専門医解説 | がん治療の虚実

原発不明がんの山田五郎さんが言ってたことの専門医解説

◎原発不明がんの山田五郎さんが言ってたことの専門医解説

(20分)

 

 

■ はじめに

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先日、当方の地元宮崎市にてがん防災セミナー宮崎2024を開催しました。

なぜがん防災マニュアルが開発されたのか、その必然性はどこにあるのかなどを詳しく解説しました。

また第二部では理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、ファイナンシャルプランナーの方々とパネルディスカッションを行いましたが、これがとても好評でした。

がん治療は、手術や抗がん剤治療などの根本治療だけに偏りすぎていると思うのです。

がんが縮小あるいは治癒するのはもちろん大事です。しかし、それを支える体力、生活機能、経済的バックアップが軽視されている状況はなんとかしないといけないという関係者の努力が実を結んだと感じました。

■ 本日の有用記事

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◎こんなサプリメントにご用心

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/18/101700018/110900007/?P=1

ーーーーここから一部引用ーーーー

ぼくたちアマチュアができることといえば、まず「すぐに飛びつかない」ことを強調したい。また、もう少しだけ踏み込むとしたら、「メカニズムとして合理的に思えても、実際に効くとは限らないし、思いもしない副作用の可能性は常にある」ことを肝に銘じることも大事だろう。

 不思議に思われるかもしれないが、体内での働きのメカニズムがかなり分かっていると思われる栄養素についても、サプリメントの総合的な効果はよく分からないことが多い。ましてや、もっと新規な栄養素で、その働きについてメカニズムを中心に語っているものは要注意だ。

 

ーーーーここまで一部引用ーーーー

 

【当方のコメント】

 

サプリメントが気になる人は多いでしょうが、本当の専門家は懐疑的です。

 

不足しているものを補うというのが「サプリメント」の元の意味ですし、病に対する効果があれば「薬」、サプリメントは効果がないと判断されているから「薬」としての副作用の研究が十分ではないということです。

 

 

■ がんここ通信

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◎専門書が教えないがんをここで学ぼう→がんここは毎月第2,4木曜日 20時からZOOMによるオンライン参加型がん勉強・討論会です。

YouTubeがん防災チャンネルではちょっと話せない、がん治療人生についての深掘り勉強会です。

◎がんここは世界的にも珍しい現役がん治療医が主催する持続型オンラインがん勉強会「専門書が教えないがんをここで学ぼう」通称・がんここは、専門タテ割の自己満足型勉強会とは一線を画しています。毎月第2,4木曜日 20時からZOOMによるオンライン参加型がん勉強・討論会です。

会の前半は押川による各テーマレクチャー、後半はブレイクアウトルームでの少人数討論となっております。

患者と家族の問題点から各領域の専門家が打開策を考える問題解決指向型で、毎回考え抜いてテーマを決めています。

10月10日からのレクチャーテーマが決まりました。

本日ようやく10月10日からのレクチャーテーマが決まりました。

ちなみにドクターは参加費無料なので、希望される方はお知らせください。

◎シーズン11(10~12月/全6回)の全体テーマは「がん人生の転ばぬ先の杖を手に入れる」です。

…………

①10/10(木)20:00~

薬剤師まっちゃんレクチャー(30分)「知らないと損する?先発医薬品選ぶと追加料金?選定療養費とは」(仮題)

+押川が薬剤師の現場の戸惑いに突っ込みをいれます

…………

②10/24(木)20:00~

押川先生レクチャー(30分)「在宅でのがん治療にはどんなものがあるか?」

今のがん治療は外来化学療法が主体で入院期間が減り、終末期でも極力自宅で過ごせます。そうは言ってもがん症状が強いときは入院しないと不安、でもなるべく自宅で過ごしたいものです。そこで在宅で受けられる医療にはどんなものがあるかを解説します。

・がん治療は入院でないと不安と思っている患者の落し穴

・入院せずに治療する不安を解消する技とは

・どの症状にどんな在宅治療やケアが活用できるか

・入院より在宅の方ががん疼痛コントロールしやすい?

・厳しい状況でも自宅で過ごすためのテクニック

・なるべく自宅でがん人生を送るための根回し術

…………

③11/14(木)20:00~

薬剤師脇坂まさみさんレクチャー(30分)「患者さんに知っておいてほしかった医療用麻薬の知識」」(仮題)

+押川が医療用麻薬の理想と現実について追求してみます

…………

④11/28(木)20:00~

21:05~NPO法人がんノート 代表理事 岸田徹さんレクチャー(30分)

「わたしのキャンサージャーニー <岸田徹編>」

+押川が心模様の変遷について深掘り質問させてもらいます

…………

⑤12/12(木)20:00~

押川先生レクチャー(30分)「がん患者こそ知っておくべきがん治療戦略・おっしー分類とは?」

がん治療ではステージ・病理組織分類、各がん種のガイドラインなど患者の特徴にあわせて理解する方法はありますが、いずれも医療職向けで一般人には難しいものです。さらにがん治療医の頭の中ではわかっているものの、今どんな治療の状況かを一般人向けに分かりやすく言語化出来てなかったために、いくら説明を受けても患者の治療目標や落とし所が理解しがたいという大きな問題が昔から続いていました。

そこで、患者自身のがん治療の大局が不思議なほど簡単に理解できる「おっしー分類」を開発しました。

YouTubeがん防災チャンネルでも解説済みですが、ご自身のがん治療局面にマッチして、がん治療人生全体で応用が効くための深掘りレクチャーを用意しました。このおっしー分類を深く理解することでがん治療人生の迷走を避け、治療の最適化が出来るはずです。

・なぜ今までのがん治療医の説明を一般人が理解できなかったのか?

・ステージIVイコール末期がんではない理由

・がん治療戦略は主治医の頭の中にあっても分かりやすい説明が困難である原因

・おっしー分類で自分のがん治療の立ち位置と目標が一発でわかる!

・治療状況が移り変わっても患者の迷走が防止できるおっしー分類はがん治療の灯台として活用できる

…………

⑥12/26(木)20:00~

押川先生レクチャー(30分)「自然災害時にがん患者はどう動けば良いのか?」

がんは人生の災害ですが、日本ではさらに自然災害も身近ですから二重災害の備えも必要です。

自然災害に出くわしてからがん患者特有の問題に対策を取っても遅いのは自明のことです。

がん患者が天災に備えて今のうちに知っておくべき事、やっておくべき事を詳しく解説します

・自然災害でがん治療を中断せざるを得ないときにどう動けば良いか?

・切らせると非常に危険な常用薬はこれだ!

・病院で余分にもらっておいた方が良い薬はどれ?

・自然災害被災時に役に立つ情報源はどこにあるか?

・被災時に取りそろえておくべきリスト

・どのくらい治療中断したら、がん治療に悪影響を及ぼすのか?

・災害時こそ重要なマイカルテの整備方法

…………

◎2025.1月の⑦⑧は「押川先生とまっちゃん先生のズバッと質問会」です。

どんな素朴なあるいは初歩的ながんの疑問に対しても、がん治療医と薬剤師が縦横無尽に回答していきます。

シーズン11 2024年10月〜2025年1月

全体テーマ「がん人生の転ばぬ先の杖を手に入れる」

 

②10/24(木)「在宅でのがん治療にはどんなものがあるか?」

今のがん治療は外来化学療法が主体で入院期間が減り、終末期でも極力自宅で過ごせます。そうは言ってもがん症状が強いときは入院しないと不安、でもなるべく自宅で過ごしたいものです。そこで在宅で受けられる医療にはどんなものがあるかを解説します。

・がん治療は入院でないと不安と思っている患者の落し穴

・入院せずに治療する不安を解消する技とは

・どの症状にどんな在宅治療やケアが活用できるか

・入院より在宅の方ががん疼痛コントロールしやすい?

・厳しい状況でも自宅で過ごすためのテクニック

・なるべく自宅でがん人生を送るための根回し術

 

⑤12/12(木)「がん患者こそ知っておくべきがん治療戦略・おっしー分類とは?」

がん治療ではステージ・病理組織分類、各がん種のガイドラインなど患者の特徴にあわせて理解する方法はありますが、いずれも医療職向けで一般人には難しいものです。さらにがん治療医の頭の中ではわかっているものの、今どんな治療の状況かを一般人向けに分かりやすく言語化出来てなかったために、いくら説明を受けても患者の治療目標や落とし所が理解しがたいという大きな問題が昔から続いていました。

そこで、患者自身のがん治療の大局が不思議なほど簡単に理解できる「おっしー分類」を開発しました。

YouTubeがん防災チャンネルでも解説済みですが、ご自身のがん治療局面にマッチして、がん治療人生全体で応用が効くための深掘りレクチャーを用意しました。このおっしー分類を深く理解することでがん治療人生の迷走を避け、治療の最適化が出来るはずです。

・なぜ今までのがん治療医の説明を一般人が理解できなかったのか?

・ステージIVイコール末期がんではない理由

・がん治療戦略は主治医の頭の中にあっても分かりやすい説明が困難である原因

・おっしー分類で自分のがん治療の立ち位置と目標が一発でわかる!

・治療状況が移り変わっても患者の迷走が防止できるおっしー分類はがん治療の灯台として活用できる

 

⑥12/26(木)「自然災害時にがん患者はどう動けば良いのか?」

がんは人生の災害ですが、日本ではさらに自然災害も身近ですから二重災害の備えも必要です。

自然災害に出くわしてからがん患者特有の問題に対策を取っても遅いのは自明のことです。

がん患者が天災に備えて今のうちに知っておくべき事、やっておくべき事を詳しく解説します

・自然災害でがん治療を中断せざるを得ないときにどう動けば良いか?

・切らせると非常に危険な常用薬はこれだ!

・病院で余分にもらっておいた方が良い薬はどれ?

・自然災害被災時に役に立つ情報源はどこにあるか?

・被災時に取りそろえておくべきリスト

・どのくらい治療中断したら、がん治療に悪影響を及ぼすのか?

・災害時こそ重要なマイカルテの整備方法

 

◎2025.1月の2回は「押川先生とまっちゃん先生のズバッと質問会」です。

■ お知らせ

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◎がん防災チャンネルの3つのメンバーシップ

https://www.youtube.com/channel/UCVX2pB43fTkQVd3x_Ss5Jwg/join

<3つのレベル>

レベル1、がん防災チャンネル応援団(バッジ+名言集PDF) 

  • 特典はバッジ、 チャットに使える絵文字、がん相談飲み会でのチャットへの優先対応、 押川名言集PDF提供、がん防災チャンネルメンバーシップ限定LINEオープンチャットへの招待

 

レベル2、もっとがんを学び隊

追加特典として毎月2回、第2、4週目水曜日20:15

から2回/月のメンバーのみチャット投稿質問できる限定のライブ配信、通常動画コメントへ可能な限り優先的に返信、月2回のメンバー限定のがんの深掘り特別動画提供

6月提供予定の2つの特別動画は以下の二つを提供します。

・専門医は怪しい医療情報をどうやって見抜いているのか20240614

・がんの怪しい治療を実際にぶった切り20240628

 

レベル3、10人限定がん相談プレミアサポート組 

こちらではさらにグループでのセカンドオピニオン、がん治療人生の個別指導限定ライブを第2、4週目水曜日21:15から10人1時間行います。

 

  • 実はがん治療は標準治療が無効となったあとが、本当の勝負と知っていましたか?どんなに抗がん剤が効果あっても、無効となったあとのがん人生に無策だととても不幸になるからです。このレベル3ではそういった個別対応も可能です。
  • スマホからStreamYardなどを使ったライブ参加(顔出し無し可)で直接押川に音声で質問できます。
  • がんが何も分からない方、希望が持てない方、濃厚な励ましがほしい方向けです。チャットからの相談に対し、がん治療以外も含めて、押川がありとあらゆる手を尽くして助言と元気づけを行います。
  • 少人数非公開なので、ご自身の診療情報提供書、画像報告書、病理診断書、学会論文を事前送付あるいはライブ中提示してもらったら、押川がそれを読み解き、易しく解説し、注意点や今後の方向性提案などを助言します。いわば現役腫瘍内科医を毎月合計2時間、しもべのように使い倒す権利を提供します。
  • どうしても気になる個人的病状についてひと月だけ参加してじっくり質問するという使い方もあるでしょう。

 

※もちろん、メンバーシップに入らなくても今までのがん防災チャンネルファンの方へのサービスは従来通りです。

メンバーシップはこちらをどうぞ(YouTube公式システムなので、いつでも簡単に解約、重複なく再入会もできます)↓

https://www.youtube.com/channel/UCVX2pB43fTkQVd3x_Ss5Jwg/join

◎消化器がん女性向けSNS「ピアリング・ブルー」

https://bleu.peer-ring.com/

 

がんになって、がんが縮小すれば良いかというとそんなわけないのです。

がん周辺、特に人間関係の悩みはつきません。

でもそんなことは主治医には相談できないのが普通です。

となると、同じ立場の方々としゃべりたいと思いませんか?

顔出し無し、匿名で、家族や隣人にはいいにくいことで何でも遠慮なく相談できる、あるいは相談しているところをのぞき見できるピアリングブルーがお勧めです。

ぜひ一度のぞいてみてください。

医療監修している押川も時々コラムを書いていますよ。

 

↓こちらにたくさんの方々の日々の悩みや助言がたくさん積み重ねられています。

・スキルス胃がんで、胃全摘しました。術後抗がん剤を勧められましたが、ステージⅣなので、迷っています。副作用で辛い時間を過ごすより、少しでも日常生活を送りたいのですが、皆さんならどうしますか?ちなみにアラ還です。

https://bleu.peer-ring.com/posts/2068

 

アプリiOS版 

https://apps.apple.com/jp/app/peer-ring-bleu-%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0-%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC/id6468465375

 

アプリAndroid版 

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.peer_ring.bleu

 

閲覧は男性でもできますので、ぜひ手に入れてみてください。

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■ 匿名相談用LINEオープンチャットより

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◎原発性腹膜癌Ⅲc再再発治療中(ドキシル1回/4週+アバスチン1回/2週)、腹膜播種、腹水貯留あり、CARTを2〜3週に1回するようになり、2月の下旬にCTの結果、心臓や肺の周囲のリンパ節に転移があり、ドキシル終了になりました。

アバスチンには、腹水や胸水を抑える効果もあると言われていたので、

主治医にアバスチンは続けたいと懇願し、3週毎にCARTの翌日アバスチンをして貰っていましたが、先日

胆汁を数日嘔吐した事、呼吸苦がある事を伝えると、検査の結果胸水が増えている事が分かり、ウルソを服用していても肝機能の値も上がって来ているし、血栓も出来やすい、体が消化吸収が上手く出来なくなってきているとの理由で、アバスチンは中止になりました。 またその時

主治医から、本来なら積極的治療をしなくなったら、アバスチンは出来ない事、これ以上してたら自費になるかも知れない事、昨年6月以降cvポートからエルネオパ2号1000ml/日だったのを、1号に変更し減量も行って、腹水と胸水のコントロールをする話をされました。

押川先生、積極的治療が出来なくなった(ドキシル終了)場合、アバスチン単独の治療は、保険診療上出来ないのでしょうか?

ドキシル+アバスチンの効果が、出る迄の間1週間毎に3Lの腹水を抜いていた事があり、アバスチンをしている現在は、3週毎のCARTで腹水コントロールが出来ているのに、

中止する事で、がん細胞が元気になり、体調悪化の進むスピードが早くなるのでは?と心配です。

再度、アバスチンをして貰えたとしても、一度元気になったがん細胞は

アバスチン中止前の状態には戻らな

いと思うのですが、この考え方は

合っているでしょうか?

一旦中止するのは得策では無いように思うので、お聞きしたいのです。

アバスチンを自費でして貰うには

費用は、どれくらい必要でしょうか? ご存知ならお教え下さい。

宜しくお願い致します。

【当方のコメント】

アバスチンを自費でやるとなると、毎月それだけで50万円ぐらいかかりますし、混合診療が認められていないので血液検査なんかも全部自費となりますから現実的ではないと思います。

また画像上無効となっているのであれば、ドキシルだけではなくアバスチン自体にも効果がなくなったと判断するのが普通だと思います。がん治療の一部に抗がん剤治療があるわけで、その負担の大きい抗がん剤治療の利用価値がなくなったら、それ以外の苦痛緩和の治療を継続していった方が長生きできるでしょう。

抗がん剤を粘る人ほど寿命が短くなるのが分かっているからです。

・がん治療は頑張ると寿命短くなる?・がんのDEEPな話#66

https://youtu.be/ltuqKDYaPEg

・抗がん剤効かなくなったらすぐ亡くなる?【専門医解説】

https://youtu.be/Lt6lpieu5uc

・抗がん剤回数少ない方が長生き??・がんのDEEPな話シリーズ#26

https://youtu.be/YS0hmFfg9uE

 

押川先生、こんにちは

私が住んでいる地方都市には、大きな総合病院以外には乳腺外科の病院が2カ所しかありません。1カ所目は、私が胸にかなりの違和感があるので行ったのですが、実際には乳がんステージ3aで乳房全体にガンが散らばっていてリンパ節転移もあったんですが、私がいくら違和感を訴えても乳がんを見つけてくださらず、様子を見ましょう、という先生で、信用できずその病院を離れ、家から車で1時間半くらいかかりますが、大学病院のとてもよい先生に手術していただきました。

手術のあとは地元で通いやすい方が私もいいですし、大学病院自体が手術後は地域の病院で、という感じなので、最初に行った所と別の新しくできたばかりの乳腺外科に通いました。

ところが、その病院の先生は、経験値がめっちゃないからか、とても頼りなく、分からない…どうする?とよく言ったり、◯◯先生に聞いてみる?みたいな感じでもうとにかく毎回ほんとに頼りないよう〜😭と思っています。

大きな市民病院もあるのですが、そこの先生も色々良くなくて、結局、手術してくださった先生がいちばん良かったのです。

手術してくださった先生はいまは、別の総合病院にいらっしゃいますが、多少遠くても、通いたい、と考えています。経験値の多さ、知識の量、人柄の良さ、よく話をきいてくださる…などなど。多少の長距離運転は運転が好きなので苦にならないのです。きっと、待ち時間も長いと思いますが信用できる先生に見てもらいたい、手術してくれた先生のところに転院したい、と考えています。

ここからが質問なのですが、大きな総合病院や大学病院は手術後でも主治医として通って良いのでしょうか?なるべく地域の病院に行ってほしいのが大きな病院の方針だと思うのです。上記の2択はつらいなぁ、と思っています。5年前に引っ越してきた街で知り合いもあまりおらず良い病院の情報など掴みにくい環境です。

ピアリングの質問コーナーにも、同じ疑問を皆様に聞いてみようと、書いたのですが、どなたも、答えようがないですよね…悶々と悩みすぎてどうしたらいいかわからない状況です。

【当方のコメント】

乳がん術後に大きな病院や大学病院に通ってもいいかは、難しいものの主治医次第だと思います。

乳がんの薬物療法のコントロールが厳しい状況だと難しいかもしれませんが、頼りなさそうな先生でも、自分の言うことを聞いてくれるのであればそれはそれで悪くないと思います。つまりセカンドオピニオンも要望も聞き入れてくれるわけですし、経過観察であればやることが決まっているので、ドクターの腕はあまり変わらないと思って良いんじゃないでしょうか?

ご自身の気に入ったドクターを追いかけるのもありでしょうが、今後何年か八日を考えて、その間に費やす時間は相当なものでしょう。難しい局面になったらセカンドオピニオンを活用するという考え方でも良いのではないかと思いました。

 

◎押川先生へ

いつもお返事いただき大変ありがとうございます。ST4の乳癌で肺、リンパ、脳転移し、それぞれ、パクリ、AC療法、放射線治療でなくなりました。しびれがあまりにひどく、もう抗がん剤治療はできないので、乳癌が皮膚上にでてくるといけないので、右乳房を全摘手術するとします。

ここからが質問です、もし全摘して、3ヶ月位してどこかに転移発覚したら、痛い思いして手術しない方がよかった、となるけど手術しますか?と主治医に聞かれました。

遺伝性なので両側乳房とりたいと伝えると、この病院では予防切除はやってないとのこと。

片方全摘後、ST4の人が再び転移発覚したら、手術はできるのでしょうか?

そうでなくてもST4なので普通手術しないのにするので、その後もう片方に転移発覚したら、また手術できるのでしょうか?片方に限らず脳とか、肝臓とかの内臓に?最初から両側手術をできるところを探した方がいいでしょうか?どうか質問宜しくお願いいたします。

ST4が手術してまた転移発覚したら普通もう手術はできないんでしょうか?

追加質問宜しくお願いいたします。

 

【当方のコメント】

ステージIVであっても手術は出来るでしょう。ただ、根治するわけではないのでやる意味がないと言うことです。今回は乳がんが皮膚浸潤して花咲乳がんとなり、出血、痛み、周期の問題が発生することに対する緩和手術なので、根治しなくても意味があるのでしょう。

たとえ後日新たな転移が出てきても、上記のようながん症状が出てきたらQOLが極端に下がる手術をする意味はあせないと思います。

 

◎押川先生、こんにちは。

過去にがんと診断されたことも無く自覚症状も無い40歳男ですが、がんの早期発見ができればと思い、定期的な全身がん検診(PET-CT or DWIBS)をするか検討しています。一回10万円程度で安心が買えるなら安いものだ、と思ったので。

しかし、色々調べたところ、「自覚症状がない」状況下での全身がん検査は「意義が乏しい」のではないか(むしろ害と言える?)、と思うようになってきたのですが、お考えを伺えないでしょうか。

「意義が乏しい」と思った最大の理由は、検査の「特異度」です。PET-CTで「陽性」となっても、その後の精密検査で癌が見つかる確率がかなり低く(=偽陽性が大半)、精密検査の金銭負担と肉体的負担が、むやみやたらのしかかるのでは、と。

なお、癌家系ではないため特定の癌にリスクは感じていません。また、人間ドックで胃カメラを定期的に受けており、また自費で大腸カメラを実施しており、胃がんと大腸がんに対する予防は既に実施できていると考えています。ABC検査も実施済(リスク低)。これ以外にできる検査はないものか、と探して行き着いたところが全身がん検査でした。

【当方のコメント】

ご指摘のようにPETCTもDWIBSも検診では意味がないと思います。

それぞれ弱点もあり、PET施設でも追加で内視鏡検査を推奨してきます。また3か月もたてば、またがんが出てきていないか心配になるし、しかもどこに出てくるかわからないし、PETCT/DWIBSが不得意としている臓器のがんだと見逃しにつながるからです。

年間全がん罹患率は40歳代 260人/10万人→0.26%/年ぐらいですから、割が合わないでしょうね。

結局普通の検診が一番バランスが取れているのと、何か症状があったら病院を受診するのが現実的な対策だと思います。

◎はじめまして。

87歳の母が末期ガンの見立てを8日に受けました。

CT等の画像診断、血液検査からの結果、肺がんが原発の可能性、腹水あり、他臓器にも転移している、腫瘍マーカーで子宮が高い、肺の水は1200cc抜いたが翌日すぐたまっている。

足のむくみは、利尿剤で解消しました。

87歳まで元気だったんだから、二人に一人はガンになるんだから、って緩和ケアを勧められました。

現在、呼吸が苦しそうで、酸素が離せません。食べたら吐くから、って点滴にされています。

食事は今日から再開予定ですが、胃や食道などには転移はなさそうです。

早く食べるようになり、体力戻さねば、うちに返すか入院続けてか、施設かも先にどうしたらよいかもまだわかりません。

手術、放射線、抗がん剤も年齢的、体力的に難しく、免疫療法をしてほしい、と聞いています。

病院での免疫療法は、デメリットがある、と聞いてます。

自費治療の免疫療法を、資料を取り寄せました。

やはり、緩和ケアするしかないのでしょうか。

【当方のコメント】

クリニックの自費の免疫療法は詐欺なのでやめた方が良いですね。

「緩和ケアをするしかない」のではなく、早く緩和ケアを導入して本人の苦痛を取ってあげないと、さらに弱っていって寿命が短くなります。

抗がん剤などもがんをターゲットにしすぎて、体力を奪って、逆に寿命が短くなるから推奨しないのでしょう。その場合在宅酸素療法を導入して在宅緩和ケアに持ち込む方が良いかもしれません。どうしようもないときは病院に入院してもいいし、そうでなければ、本人の動く理由があるところの方が足腰が弱りにくく、寝たきりになりにくいからです。がんだけではなく、がん以外の生活能力の低下に着目する必要があります。

◎オープンチャット「がんサバイバーの為の専門職によるサバイバル術(よろず相談室はこちらです)」での質問

 

https://line.me/ti/g2/E3g3SnUWR9YXkfjhjNs-ew?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default

 

 

◎オープンチャット「がん専門医の部屋」より質問

https://line.me/ti/g2/xTnTW-Omnx6V2gZDhV2fpg?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default

 

 

◎以下より押川勝太郎の全てのSNSを全部一括チェック可能です。

↓↓

https://lit.link/oshikawa

 

 

◎   第175回宮崎がん共同勉強会

日時:   2024年10月20日月曜日祝日 13時〜15時(11:30〜オンラインお茶会)

がん治療を受けている患者さん同士で一緒にLINEミーティングで勉強してみませんか

 

場所: 宮崎市 フィオーレ古賀看護専門学校+オンライン

11:30 LINEミーティングでオンラインお茶会

 

13:00〜15:00 がん専門医レクチャーと質疑応答+おしゃべり会

 

今回のテーマ:「患者が要望し損ねているがん治療以外の医療とは?」

 

初めてオンラインで参加する方、下記URLから


事前登録(初回のみ)をお願いします。
 
(詳細も分かります)

  
https://sites.google.com/view/miyazakigkkb-online-entry

下記宛てに葉書あるい、メールで事前予約をお願いします。 (ただし予約無しで当日現地参加可能です)

〒880-2101 宮崎市跡江3782  竹上 とも子 宛  メールアドレス : tomoko37tkg@gmail.com

電話 ; 090-1166-7880

申込に際して以下事項をご連絡ください。

1氏名

2LINEで名前(オンライン参加時確認用)

3年齢

4性別

5がん種

6参加者種類(本人、家族など)

7居住地(都道府県)

8緊急時 電話番号

ーー参加資格ーー

 

・がん患者本人とその身内

・がんに興味ある常識人

・医療関係者

・会の和を乱さず、配慮できるかた

 

当日11:30ごろよりLINEからご参加可能です。(事情で開始が遅れることもあります)

 

内容はがん治療医・押川勝太郎のミニレクチャー20分+LINEミーティング参加者の自己紹介+おしゃべり会。

 

申込は以下のメルアドから申し込んで、下の方にあるLINEリンクをタップして参加してください。

 

【申込方法】

↓ここからメールで申し込んでください↓

 

https://forms.gle/yniE4krztjY9iE2z9

 

 

当日は色々トラブルもあるでしょうが、ご容赦ください。

 

ーー参加約束事ーー

話された個人のことは、ここに置いて帰り、他の場所では話しません。他言は厳禁です。

健康食品や健康器具などの物品を勧めたり販売することはしません。

宗教団体への勧誘はしません。

他の人が受けている治療は、自分に合うとは限りません。医師に相談しましょう。

大切な時間です。参加された方が平等に話せるよう、お互いに気を配りましょう。

安易なアドバイスや励ましをされると、負担になることがあります。お互いに聴き上手になりましょう。

ーー個人情報取り決めーー

当日の会で収集した個人情報は外部へ漏らすことはしません。

ただし、個人を特定できない形でのFacebookライブ動画配信、YouTube動画チャンネル登録、学会発表などに使用します。

 

ーーーがん防災マニュアルの無料配布ーーー

皆さんの応援のおかげで大好評で、がん防災マニュアル冊子版が遂に45万部印刷・配布されようとしています。

この一冊28ページでで、がん予防、発病時の対応方法、家族の支え方や職場関係、経済的支援の受け方、情報の探し方から怪しいがん治療の見分け方等、がん治療人生のざっくりとした全体像が短時間でつかめます。今まで類書がなかった画期的な「一家に一冊」のPDFです。 

 

無料PDF版はずっとあったのですが、やはり気軽に手に取れる冊子版の良さは捨てがたいものがあります。

今回3冊の無料冊子+諸経費=280円で入手できます。

またもっとまとめて購入することも簡単にできるようになりました。

さらに今まで面倒だった支払い方法も

クレジットカード、アマゾンペイ、ドコモ払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払い、銀行振込が利用できます(それぞれ別の手数料がかかることがあります)。

 

こちらから↓入手してください。

がん防災マニュアル無料PDF or 冊子版入手リンク

https://www.gh-ouendan.com/ganbousai