神経内分泌腫瘍について読者からのコメント | がん治療の虚実

神経内分泌腫瘍について読者からのコメント

読者からのコメント

ーーーーーーーーここから引用ーーーーーーーー

はじめまして。ガン患者(希少ガンでステージ4の61歳)の夫を持つ妻です。いつも先生のメルマガ、動画、著書を拝読拝見し、またとても有益で説得力のある内容に励まされて生活しています。ありがとうございます。

 

夫のガンは膵臓の神経内分泌ガンです。遠隔転移もあり手術適応なし、現在シスプラチンとイリノテカンのファーストライン抗がん剤治療中です

進行も非常に速く、患者も非常に少ないため余命も分からないと主治医に言われています。

先生が書いておられるように、ガンでも仕事をした方が良いということを知り、目からウロコでした。夫は今薬のおかげで痛みも無く、2月からの職場復帰に向けて毎日半日職場に行っています。ウエアラブルの腕時計のようなものを身に着けて歩数や心拍数を測っています。

 

残された時間がどれだけあるか分かりませんが、身体が動くうちは職場に行って仕事をし、膨大な数の本を、残される家族の負担にならないようにと整理している毎日です。

 

神経内分泌ガンは希少ガンの中でも珍しく、同じ立場の方にお会いしたこともありません。もし先生が神経内分泌ガンの患者さんを担当されたことがおありでしたら、何でも構いませんので、支障の無い範囲でメルマガ等で書いていただけると大変ありがたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

----------引用終わり----------

 

当方の回答

年間人口10万人に3〜5人の新規発症の消化管神経内分泌腫瘍(NET)ですが、様々なホルモン(インスリン、グルカゴン、ガストリンなど)を自律分泌するタイプや非機能性タイプがあるうえ、悪性度により、抗がん剤治療が全く違ってきます。

そういった意味で、治療データが少ないのは事実です。

その割りに有名なのは、アップル社のスティーブジョブズが発症したためでしょう(膵内分泌腫瘍)。

 

シスプラチンとイリノテカンの抗がん剤治療をやっていると言うことは、病理組織学的分類でG3のNECという、小細胞肺がんと類似した形態と診断されたと推察します。

この種の腫瘍は、抗がん剤は著効しますが、耐性化しやすく、二次治療で有効な治療は確認されていないのが現実です。

ただし、二次治療以降は、ガイドラインに治療法が書いていなくても、主治医と相談して、小細胞肺がんに準じた抗がん剤(アムルビシンなど)をやってみるのは、臨床上許容されるかもしれません。

 

 

なお当方はかなり昔に、G2程度のNETの患者さん数人を治療したことがありますが、サンドスタチン、TS1、ゲムシタビンなどを使っていました。(一部保険外治療)

 

話を戻すと、そういった意味で予後は厳しいものがありますが、あくまでも患者集団としての予後の悪さであり、個人個人での運命はまた別です。

 

今から20年前の研修医の時、小細胞肺がんが、抗がん剤で治った人に出会ったことがありびっくりしたことがありますし、膵がん再発例での完治例も二人知っていることから、ほんとのところはどうなるかわからないのががん治療だと思います。

 

もちろん、覚悟は必要でしょう。

 

しかし、今日一日は大丈夫と思ったら、今日という日を、精一杯生きることが、最も大事です。

そしてこれは、明日何が起こるかわからないのが人生という意味では、健常人にも言えることです。

がんになった人は、一日の価値を早く気づけた人であり、治療も大事ながら、同時に、人生はまた別個のものとして謳歌すべきです。

 

稀少がんではありますが、2015年に診療ガイドラインはでています。

ちょっとお高いですが、患者家族なら購入し、予習して外来受診すると役に立つでしょう。

 

 

 

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動画「がん治療における食事療法の落とし穴」part II

〜がん治療に、玄米療法と糖質制限食は危険だ!!〜

ちまたでは、がんのえさとなる糖質を制限して、がんを兵糧攻めする糖質制限食が話題になっています。
しかし、がん治療関連の学会ではほとんど注目されていません。
こういう患者さん側と、がん治療医側の「断絶」は非常に危険です。
糖質制限食が、どんなに危険なことか、しっかりレクチャーさせてもらいました。

 

予告動画(約1分)

 

 

事前登録(無料)していただけた方には、動画視聴リンクを送ります。1月30日までの期間限定です。

 

動画参加登録はここから

 

【内容】

・痩せ型と肥満型ではどちらが長生きか
・痩せ型と肥満型ではどちらが癌にかかりやすいか?
・玄米療法の理論
・糖質津制限食の理論
・理論と動物実験の話は聞き飽きた
・がん患者のサルコペニア
・怖いがんのフレイルサイクル
・がん治療に玄米療法や糖質制限食が危険な理由
・食道がん、胃がん、膵がんに対しては特に危険
・がん悪液質の進行は3つの時期に分かれる
・がん悪液質からの回復は可能か?
・抗がん剤治療は、体重減るほど失敗しやすい
・体型と体重減少ががん患者さんの生存期間を決める事が判明した
・希望の新薬が使えるかは、栄養・体力温存次第と知ってますか?
・減塩が無用で、有害である理由
・大腸がん診断後の死亡率を下げる食事療法が遂に証明された!
・あまり知られていない抗酸化成分の過剰摂取問題

動画参加登録はここから

 

 

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◎ がん治療・公開セカンドオピニオン講演会

 

(第26回NPO法人宮崎がん共同勉強会東京支部会)

 

がん患者さんやその家族、あるいはがんについて興味ある人は誰でもご参加いただけます。

ご自身あるいは当該がん患者さんの診療情報をお持ちください。

セカンドオピニオン以上に、応用の利く助言ができると思います(ただし個別相談ではなく、出席者全員の前での助言となります)。

 

日時:2018年2月17日(土曜日) 13:00 ~ 17:00

場所: NATULUCK茅場町新館 2階大会議室

東京都中央区日本橋兜町12-7 兜町第3ビル 2F

東京メトロ東西線 茅場町駅から茅場町駅 12番出口 徒歩30秒

 

 

プログラム

13:00 開場(会場準備設定含むので、自由歓談)

13:30~14:00 ミニレクチャー

「がん治療における食事療法の落とし穴」Part III

(しつこいと思うでしょうが(笑)、まだまだ問題点多すぎます)

1410~14:50 自己紹介、近況報告

15:00 ~16:50 質疑応答(Facebookライブ動画配信あり)

17:00終了

※ 今回50人限定となり、事前登録が必要です。

先着順で50人に達すると自動的に終了となります。

当日予約無しで来られた場合、お断りすることがあります。

 

登録はこちらからお願いします。

 

 

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◎ 第65回宮崎善仁会病院院内がんサロンは2018年2月10日土曜日13:30~
15:30です。
場所: 宮崎市新別府町江口950番地1 宮崎善仁会病院2F多目的ホール
予約不要です。

◎ 第94回宮崎がん共同勉強会
日時: 2018年1月27日土曜日
今回のテーマ: 「今まで語られなかった、がん食事療法の落とし穴」
11:30~13:00 患者さんだけの気軽なおしゃべり会
13:00~15:00 がん専門医によるレクチャーと質疑応答
15:00~16:00 FacebookとLINEなどを使ったスマホ勉強会をします。
みんなで教え合いましょう。
初めての方も気軽にご参加ください。

 

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