糖尿病予備知識 | がん治療の虚実

糖尿病予備知識

シリーズの途中ながらちょっとした予備知識を書きます。
糖尿病の知識が必要なのですが、1型と2型に分かれます。
1型は何らかのウイルス感染などでインスリンを分泌する膵臓のβ細胞が破壊され、インスリンが絶対的に不足している病態を指します(おおざっぱですが)。

太りすぎやカロリーオーバーで後天的に起こる糖尿病が2型と言われるもので、こちらの方がよく話題になっているものです。

話題のインスリン抵抗性などもこちらの事を指しており、インスリンの効果が不十分で高血糖となります。

インスリンは血糖を分解するものと思っている人もいますが、正確には細胞内にブドウ糖を取り込む鍵みたいなものです。

過栄養が続くと細胞はこれ以上ブドウ糖はいらないとばかりにインスリンに対しての感受性を落として血糖を取り込まないようにします(これをインスリン抵抗性と理解しても良いと思います)。
しかし血糖が下がらないために膵臓はもっとインスリンを分泌して、細胞に血糖を取り込ませようとします。この状態が続くと膵臓は疲れ果ててインスリンを出せなくなります。
結果として高血糖となり糖尿病を発症するわけです。
糖尿病の患者さんはある種の癌の発症リスクが高いとされており、前述のインスリン抵抗性との関連が最近の話題となっています。

昔は運動療法以外に総カロリー摂取を少なくする食餌療法が主体でしたが、最近ではブドウ糖の減量である炭水化物摂取を制限すべきと言う主張が目立ってきました。
確かに、ダイエットには脂肪制限食より糖質制限食の方が成功率は高いようです。

次回は本題に戻りたいと思います。