先日、とあるメディア関係の中間管理職の方から人材教育について真面目に聞かれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやいや、ええけど。。。

 

と思いながら相談に・・・

 

相談者 38歳

 

従業員 20代前半

 

よくある話から始まりました。

 

言うこと聞かない。やる気がない。ライバル心を焚きつけてみた。二人で酒呑みながら話した。けど成績が上がらない。彼はやめていった。

 

なんでなんでしょう?

 

いやそれはやめるやろ。。って話。

 

まず。

 

言う事はいはい聞いて。やる気に満ちてて、ライバルを意識して、上司と酒飲んでコミニュケーションとったら成績上がる奴なんて。。。

 

「いません」

 

これは間違いない。

 

それをもし従業員に求めてる上司がいれば、そいつは上司失格。降格させた方がいいでしょう。 会社の害にしかなりません。

 

まず、離職率が高い職場や人が育たない職場は上司と呼ばれる人が勘違いしてる事の方が多い。上司と呼ばれる人たちの能力が低いだけ。

 

「人が人の上に立つ事自体に矛盾が生じる」

 

この言葉を重んじた方がいい。

 

マウントを取りたいのは日本人の習慣。

役職がつくとマウントを取りやすくなるから役職に甘えてるだけです。

 

外国人は役職とは仕事が違うだけで人の上に立つとは考えない。

 

だから日本企業は世界から見たら浦島太郎状態。

 

人が上に立つ自体に矛盾が生じるわけだから、上司は矛盾を補うのが仕事なんです。

 

では、この矛盾をどう補うか。

 

答えは簡単。

 

従業員の仕事の結果だけにロックする。

 

その為には、教育が必要ですが、まず教育ができる状態にする土台が必要

 

好意の返報性と言う言葉がカーネギーの「人を動かす」本にありますが、動かしたい人のことを自分は大好きなんだと感じてもらう事がまず初めの一歩。

 

ではその為には何をすればいいかと言うと。

 

共感か教えてもらう事。

 

で、能力の低い上司はここまで聞いて、あ、やってるっと思ってると思うのですが、ポイントは「仕事以外のことで共感するか教えてもらう」

 

 

 

 

ここです。

 

例えば30代の人の世界感と20代の人の世界観は全く違う、簡単に言うと、携帯電話に入ってるアプリも全然違うし、SNSのアプリも全然違う。

 

40代以上はFacebook

40代まではインスタ、Facebook

20代はTikTok、ツイッター

あと画像の編集も20代の人は当たり前の事だけど、20代後半ぐらいからは、わざわざ加工する意識。

 

この段階でクラッチミスが生まれてるんですよね。もし従業員との雑談の中で

 

俺Facebookのフォロワー500人ぐらいいるんだよね。

 

なんて一言でも言うたらもー2度とその上司の言うことは聞かないでしょうね。

 

完全なクラッチミス。

 

若い子はフォロワーとか山盛り持ってる人いっぱいいてるし、従業員がSNSやってませんっていうのは上司に見られたくないだけ。

 

アカウントも3つも4つも持ってるのが当たり前の世界観。

 

従業員の土俵に上司は絶対立ち入るべきではない。

 

だからまず従業員の土俵を知る事が必要。

 

ランチでもしながら携帯をいじいじして「俺SNSって頑張ってるけど全然フォロワー増えなんだよね。。ださいでしょ。ちょっと見てみてよ」て言って自分の携帯を渡すの。そこで従業員の意見を聞きながら、本当にやってみる事が大事。

 

従業員にフォローさせるのはありえないことをお忘れなく。

 

従業員は上司に自分の土俵で頼られたら普段よりすごく喋りだすし、得意げに喋りだす。聞いても無いことまで。もし、「そんなこと聞いても返答ないって」って思ってる人がいれば、全くの能力なし。

 

若い子が嫌な上司とランチ行かへんやろ 笑

 

ここで話ができればSNSはその子の土俵と言うこと。

 

ここで上司が素直に従業員の言うことを聞いてあげて、結果を出す事がまず初めの一歩です。

 

上記の例で言えば、従業員の言うことを聞いてフォロワーを10人でもいいから増やすこと。

 

これができないのなら、部下に仕事で結果を出せって言う資格はないのはお分かりですよね。

 

従業員からすると仕事って未知の世界で経験が薄い。入社5年ぐらいまでは新入生と同じぐらいの感覚と思っといた方がいい。

 

自分の知らない世界観なのにそれを仕事だから、上司だからと意味のわからない理由で自分の仕事観を押し付けるのはかっこ悪い。

 

それは自分ができない事を従業員ができる事って人生の中では沢山あるはず。

 

まずそこに寄り添う事が大事。そこからまず自分が結果を出してから、教えてもらう事って大事だよねって、教育の大切さを話してから、初めて仕事の話に入れる。

 

 

 

 

先日の相談者には土台作りができてない事をアドバイスしました。

 

「眼から鱗です。社長ありがとうございます」とは言ってましたが、それだけではダメ。ここは初めの第一歩なのです。

 

ちなみに3人5人10人50人の従業員を抱えても、全員に寄り添う必要はないんです。

 

1番の強者と1番の弱者に寄り添う事が大事。

 

1番の弱者に寄り添う重要性は

 

「従業員を全て人間として大事にしてる」この事が従業員全員に伝わります。

 

2.6.2の法則で見ると、トップランナーの2だけをみて、「俺が育てたんだ」って言ってる無能な上司もしますが、トップランナーは誰が教育してもそこそこ育つ。

 

けどこのトップランナーは独立、転職するのも早い。

 

けど下位ランナーは人として上司を好きになるといつまでも協力してくれる、自分にとって大きな存在に必ずなる。

 

だから結果を引っ張るトップランナーと人間的に大切にする下位ランナーへの教育が必要なんです。

 

2.6.2の法則では真ん中の6はどっちにでも行く。だから上と下を押さえておけば間違いないって事です。

 

初めの1歩はここまで。

 

「育たない人間は世の中に1人もいない」これを肝に命じましょう。

 

また書きます。