仙台にてピコ秒レーザーの講演 | 美容外科開業医の独り言

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週末は仙台へ出張でした。
昨年の東北・みやぎ復興マラソン参加以来です。
 
今回はレーザーのセミナー講演でした。

 

東北大学皮膚科教授 相場節也先生が座長。

演者はほかに同大学皮膚科の浅野雅之先生と元町形成外科の橋田直久先生。

 

橋田先生は25〜26年来の付き合いがある古くからの『悪友』です。非美容のレーザー治療をしていた頃からのお付き合い。

 

今回私はピコ秒レーザーの話し以外にほくろや傷跡の治療に用いる炭酸ガスレーザーの話しをさせて頂きました。

橋田先生もピコ秒レーザーの講演(&脱毛レーザー講演)。

 

一部対照的な意見でしたが、気心しれた関係ゆえに討論が面白かったです。

橋田先生はQスイッチルビー&アレキサンドライトレーザーは殆ど要らない派。

私は局所のシミ治療においては、今でもQスイッチ(ナノ秒)レーザーを用います。薄いシミにピコ秒レーザーは有効なのですが、やや厚みを帯びたり色調のはっきりしたものはQスイッチレーザーの方が使いやすいと考えています。

橋田先生は高出力で照射され、どんなシミでもピコ秒レーザーで十分と。赤みが長く残っても1回で取れることを患者側が望んでいる場合にはピコ秒レーザーの高いピークパワー(馬力)を利用できるので、確かにその通りです。私はQスイッチレーザーでは高出力過ぎてリスクがある薄いシミにこそ価値があると考えています。この違いは地方と東京の違いなのかなと感じました。

 

当院の患者様はかさぶたなどダウンタイムを最小に全体のシミを薄くしたいという方も多く、回数をかけて全顔の治療をお勧めしています(当院ではピコトリプルと呼んでいます)。1回でということにこだわらないならば、ピコ秒レーザーの持つ光音響作用は、シミからキメ・肌質まで含めて総合的変化として非常に有効なのです。これは当院で用いているピコウエイという機種のみならず、ピコシュアやエンライテンという機種も同じで、ピコ秒レーザーの最大の特長ですし、アジアで最も話題となっている手法です。

しかし、医師の考えや地域の特徴などによって、このあたりも変わるんだなと感じました。

 

1回で局所をがっしり取るか、複数回で顔全体にリスクを少なくシミを薄くするか、患者層や考えの違いも含めて対応できるのがピコ秒レーザーの面白いところでもあります。

 

さて前日夜は橋田先生行きつけの寿司屋で食事会。

 

 

 

 

 

 

なぜかシメにラーメンを食べてしまいました。。。。反省。

 

 

朝は仙台市内をぐるっとRun。大崎八幡宮まで。

 

 

 
さあ、また今度の週末も出張。。。。