日本臨床美容形成外科医会にて | 美容外科開業医の独り言

美容外科開業医の独り言

美容医療とは人間愛!という信念で仕事をしている美容外科医のブログです。
レーザーなど最新の美容情報や普段の診療で感じたことなど、ぼやきを交えながら書いていきます。
外見だけではなく心も綺麗になり、自信が湧いて幸せになれる、そんな美容医療を目指しています。

週末は日本臨床美容形成外科医会に参加してきました。

オランダでの開催。

 

ではなくて、長崎のハウステンボスでの開催でした。


初めて訪れたのですが、想像以上に規模が大きくて立派。ちょっとビックリしました。

ただし、あくまで勉強会です。日本全国から形成外科・美容外科開業医が集合。

 

私は機器によるたるみ治療について講演させて頂きました。機器治療の効果は外科的手技と比較すると劣るのは当然ですが、機器だからこそ得られる治療効果などもあります。それらについてお話しさせて頂きましたが、手術メインの先生にとってはちょっと物足りなかったかもしれません。。。。

 

ただ、時代は手術以外の手法にシフトしています。手術しないで結果を得ることができれば患者にとってこんなに良いことはありません。

もう一人の演者、いわきクリニックの岩城佳津美先生は注入剤(ヒアルロン酸など)によるたるみ治療についての講演でしたが、今後はこれら非外科的手技がますます大きく発展していくと思われます。

 

ただ、よく誤解を受けるのですが、機器治療こそが全てというような幻想を抱いているのではありません。

最近では機器だけで美容医療が全て完結するかのような意見を述べるドクターもいます。しかし少なくとも注入治療は実施をできるようにならないと良い結果は得られません。美容医療をするのであれば、機器だけしか出来ない医師はその資格さえないと思います。

そのうえ、形成外科医というのは、「外科医」です。

 

機器治療に始まり、注入、そして糸などのリフトへと患者さんと相談しながら、満足度や要求度に応じてステップバイステップで、よりアグレッシブな治療をおこなっていくことが最低でも必要となりますし、最後にはメスを用いた治療までこなせることこそが重要と考えています。

私自身、日々の診療では手術もおこなっています。もちろん手術メインのクリニックではないので、最初から手術をということはないのですが、求める結果が機器や注入剤では出せないものであるなら、やはりメスを使っての治療も選択肢として提案をしています。

もちろん患者さんが注入までは考えたくない、そういう希望をきちんと聞いて、対応できることこそが本当の美容医療であると思います。

機器だけでも駄目ですし、手術だけでも駄目です。もちろん注入だけでも駄目です。

医師の技量と患者の希望、要望、これらをバランス良くおこなえることこそが「美容医療」、そう「美容外科」だけ、「美容皮膚科」だけではないのです。

 

さてさて、ハウステンボスの夜はイルミネーションが綺麗でした。

懇親会はご高名な先生方とのフレンチ。

 

そして翌日。参加の皆さんはゴルフや観光に。しかし私は早朝にホテルをチェックアウトし、一人東京へ舞い戻り、「Qスイッチルビーレーザー」の基礎と臨床についてセミナーで講演をさせて頂きました。

なかなか休みが取れませんが、仕事が充実することは自分にとって最高のレクリエーションです。