今年最後の海外出張 | 美容外科開業医の独り言

美容外科開業医の独り言

美容医療とは人間愛!という信念で仕事をしている美容外科医のブログです。
レーザーなど最新の美容情報や普段の診療で感じたことなど、ぼやきを交えながら書いていきます。
外見だけではなく心も綺麗になり、自信が湧いて幸せになれる、そんな美容医療を目指しています。

週末は出張。韓国のレーザーメーカーBISON社のユーザーズミーティングが開催され、参加してきました。この会社の製品Qスイッチルビーレーザー(シミ取りレーザー)のRuby starを含めたディスカッションに招待されたのです。
韓国のドクターが大半でしたが、香港やスウェーデンからもドクターの参加がありました。

但し、基本的には韓国語での進行。それを日本語通訳が横で随時訳してくれました。もちろん私への質問は皆さん英語でしてくださったので一安心。肝心の私が語学力不足で意見を100%伝えられなかったかも。。。。
ディスカッション


Qスイッチルビーレーザーは日本では非常にポピュラーな機器で、シミやアザの治療に多用されます。しかしながら韓国では現在殆ど使用されていません。Nd:YAGレーザーが用いられるそうです。シミの治療結果はルビーレーザーの方が良いのに、機器のメンテが大変だったり、韓国製がないことなどから敬遠されていたようです。
今回BISON社は韓国製のルビーを発売したのですが、医師への啓蒙が上手くいかず、その良さを何とか伝えたいということだったので、BISON社製品は持っていませんがルビーレーザー全般、日本での現状についてお話しをさせて頂きました。
韓国のドクターと熱心なディスカッションができましたが、ルビーレーザーのことをあまり詳しく知らないことに驚きました。最新の理論の機器でないと情報交換も熱心ではなく、お互いの国の事情で,実は相違点も沢山あるんだろうなと感じました。

ルビーレーザーや同類のアレキサンドライトレーザーは、シミ治療の基本中の基本となるものです。これらをきちんと使用できてこそ美容医療をする医師です。しかし使いこなすのは案外難しいのです。華やかな機器に目が向きがちですが、本物を知る医師は基本を忠実に、その上で最新の機器へとその守備範囲を広げていくものです。

さて、土曜の夜の会だったのですが、翌日曜朝には帰国の途へ。
空港ラウンジで、今年は飲めないかなと思っていたボジョレーヌーヴォーが置いてあり、朝から飲酒してしまいました。
ヌーボー