美容大国韓国での講演2 | 美容外科開業医の独り言

美容外科開業医の独り言

美容医療とは人間愛!という信念で仕事をしている美容外科医のブログです。
レーザーなど最新の美容情報や普段の診療で感じたことなど、ぼやきを交えながら書いていきます。
外見だけではなく心も綺麗になり、自信が湧いて幸せになれる、そんな美容医療を目指しています。

明後日から開催される日本美容外科学会出席のため、明日18時からと、10月7,8日は休診となります。ちょうど連休前なのですが、大きな学会が重なってしまい、そのためにご予約が大変取りにくくなっています。ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解ください。

さて、韓国出張の補足です。
このワークショップで初公開された新しい機器The Legato systemについてです。これはフラクショナルな高周波で無数の点状の穴を皮膚に開け、その上から薬剤を塗布、特殊な超音波(インパクトシステム)で薬剤を皮膚の中へと押し込んでいく機器です。物理的に穴を開け、物理的に押し込むという絶対的なパワーを持つ機械なので、薬剤の浸透性は非常に高いのではないかと思われました。
ただ、メソセラピーの様な直接針を刺して皮膚内に薬剤を導入する方法もありますし、もう少し効果は弱いもののエレクトロポレーションであるメソアクティス、アクシダームという機械もありますから、これがどれくらい効果として差があるのか、相当効果の差がないと難しいかもしれません。メソアクティスが今はお気に入りですし、使ってはみたいけど、何とも微妙。

$美容外科開業医の独り言-101003韓国
講演後のドクターやAlma lasers CEOのZiv達との写真です。

新しい機械で面白いものは、純粋なレーザー系のものは最近少なくなってきています。
レーザー系は従来の改良型が主となるので、我々美容医療をする側の買い換え需要が中心になります。
全く新しいものというのは高周波や超音波系、その他全く未知の理論などになっていっています。

そして時代の流れでしょうか、昨年末に予想したとおり、世界的に見て痩身系の機械が急激に増えています。
今回講演したウルトラアクセントをはじめ、集束型超音波ではLipoSonix、Ultrashape、ちょっと弱いものでSpashapeや、衝撃波(AWT、キャビテーション)ではImperium、KAVITA、Slimspec、Cellactor(3つのハンドピースを持つ)、Med2 Contour、Lipolex、OmniKa、LipoX、超音波以外は凍結治療のZeltiqなどなど実に多数の機器が出ています。

当分この流れになりそうですから、その中でウルトラアクセントの施術をいかに進歩させていくか、です。
現時点でも当院での施術方法は、海外の情報を元に変更を繰り返し、当初とは大分異なってきました。国内で普及している方法とはかなり違うようですが、実際にはこれがグローバルスタンダードだと思います。
ただ、理論的にどうすればもっと効果が上がるのかなどは自分一人の頭脳では限界もあります。今回も個人的に韓国のドクターや開発者のZivから沢山のヒントをもらいましたので、診療にフィードバックさせてきます。