て、もう小正月も終わる頃ですね(^_^;)


毎日がバタバタでなかなかここにも来れずで。

でも映画は観てます、本数は減ったけど、コロナに負けず映画館にも行ってます。


今年もたくさん映画観たいなぁ。

仕事ももう少し頑張りたいし手話も勉強したいし

ライブも行きたいし本も漫画も読みたい…


そろそろ定年も近づいてきたこの歳で

したいことがあるのはありがたいですね。


肩の力を抜いて楽しんでいきたいです。

2022年もよろしくお願いします。




 

 

 

 

 

 

廣木隆一監督、水原希子、さとうほなみ、真木よう子出演。

 

 

 

ゲイの女の子とストレートの女の子の不思議な関係。ずっと忘れられない思春期の恋というのは、同じシチュエーションで「窮鼠はチーズの夢を見る」がありましたけれど、かなわないが故にずっと想いが残ってしまうこともあるだろうことは想像できます。

 

時折挟まれる感情の爆発が唐突なことが多くてちょっと置いていかれそうになるし、共感はしにくいのですが、先がないと分かっている逃避行へ出る時の開放感はすごいだろうなぁ。

 

いまの時代、ジェンダーってどんどん境目なく自由になっていくし、それが当たり前の社会に早くなればいいのに。もちろん誰と一緒にいることを選ぶかは双方の合意のみ…いやいや、関係が3人以上で成り立つ場合もあるな。まとにかくこれから大切なのは合意、それだけになる時代が来て欲しい。

 

水原希子ちゃんの体当たり具合がすごいです。キャストが上手い。ちょっと出の鈴木杏ちゃんとか、すごい印象残りました。余韻が尾を引く作品でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グレタ・ガーウィグ監督、シアーシャ・ローナン、エマ・ワトソン、ティモシー・シャラメ出演。

 

 

 

間違いなく“不思議な邦題に物申す委員会”審議案件ですが、ほんとこういうの誰が考えてるんでしょか。(原題はまんま“Little Women”)

 

映画はよいですね。現代に合うように原作をかなり変えてありますが、これはこれでありだと思います。舞台は南北戦争の時代のままなので、女性の自立は難しいのは変わりないのですが、そのあたりうまく落とし込んでるかなと。

 

なんというか、理屈抜きにこの4人姉妹が同時に部屋に入ってきたらその華やかさ(見た目という意味ではなく)に心を奪われそうです。みんな違ってみんないい、ということですね。悪い人が出てこないのですが、苦労をしないというわけではなく、むしろ普通に色々あるわけで、親切な金持ちの隣人なんていうスペシャルアイテムはあるにしても、物語は損なわれてないと思います。

 

ジョーとローリーの関係は見ていてもどかしく、彼の気持ちを考えると気の毒なんですが、ティモシー・シャラメが好演していて成り行きにも得心がいきます。顔だけではなかったのねとちょっと反省(笑)

 

この時代のファッション、いいですね。美術がよいです。キャストもよくって、中性っぽいシアーシャ・ローナンや苦労が似合う(失礼)エマ・ワトソンも素敵ですが、メリル・ストリープの怪演が光っております。クリス・クーパーがすっかりいいおじいちゃん役だったのもしみじみしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レジス・ロワンサル監督、アレックス・ロウザー、ランベール・ウィルソン出演。

 

 

邦題、後ろ半分余計なお世話ですね。相変わらず。

 

だいたいが自分単純な人間なのでまんまと二転三転ころころとひっくり返され、意外な結末にきっちり驚かされました。カタルシスとともにちょっと泣かされました。

 

シリーズ物のベストセラーの最新作、それを世界同時発売するため、9人もの翻訳家を情報が漏れないように何不自由ない状態ではあれ外界と完全に遮断して、渡すページも一日分をその日に渡して翻訳させる。まちょっと現実味は薄いのですが、その状況に興味をそそられます。途中いろんな言語が飛び交うので、これ半分でも分かったら面白いだろうなと少し悔しかったです。日本語がなかったのが残念。

 

オルガ・キュリレンコやリッカルド・スカマルチョなど、知った顔がいるのも楽しかったな。

 

ずっしり重いストーリーですが、ミステリーが好きな人にはおすすめです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

若松節朗監督、渡辺謙、佐藤浩一出演。

 

 

 

恥ずかしながらわたしは”Fukushima 50”という言葉を知らなかったのですが、ウィキ様によれば3.11の地震の際に福島第一原発の対応業務に従事していた人員のうち、事故が発生した後も残った約50名の作業員に対し欧米など日本国外のメディアが与えた呼称、なのだそうですね。この作品を観ると、改めてあの時はほんとうに危なかったんだなとゾッとします。

 

なんというか、この手の映画は冒頭がどうしてもゴジラ的な雰囲気になってしまうのがちょっと残念なとこですし、海外メディアやアメリカ政府の反応、国内のニュースの作りに独特のクサさが出てしまうのはどうしてなのか謎です。

 

しかし、地震・津波そして事故のシーンの映像は圧巻で、そんなもやもやを凌駕する力があります。また、東京と現場とのやりとりが真に迫っていて、すっかり現場の立場に立って自分も怒鳴り返したくなってました。政府や東電本社をかなり無能に描いているのですが、ほんとのところもどうだったか知りたい。

 

観てて自然に「チャイナシンドローム」を思い出しました。どちらも自分の働いている原発を愛する人たちが、その職務を全うしようとして、ともすれば懸けなくていい命を懸けることになってしまう。としたら原発はやはりやめるべきなんじゃないのかと認識を強めました。最悪の事態になるのを食い止めてくださった全ての人に感謝を捧げたいです。

 

ラストはね…分かる、分かるんだけど、ドキュメントタッチにして欲しかったなぁ。訴えるものの重みが変わってくると思うのだけど。じんとは来たけどね。難しい。