グレタ・ガーウィグ監督、シアーシャ・ローナン、エマ・ワトソン、ティモシー・シャラメ出演。
間違いなく“不思議な邦題に物申す委員会”審議案件ですが、ほんとこういうの誰が考えてるんでしょか。(原題はまんま“Little Women”)
映画はよいですね。現代に合うように原作をかなり変えてありますが、これはこれでありだと思います。舞台は南北戦争の時代のままなので、女性の自立は難しいのは変わりないのですが、そのあたりうまく落とし込んでるかなと。
なんというか、理屈抜きにこの4人姉妹が同時に部屋に入ってきたらその華やかさ(見た目という意味ではなく)に心を奪われそうです。みんな違ってみんないい、ということですね。悪い人が出てこないのですが、苦労をしないというわけではなく、むしろ普通に色々あるわけで、親切な金持ちの隣人なんていうスペシャルアイテムはあるにしても、物語は損なわれてないと思います。
ジョーとローリーの関係は見ていてもどかしく、彼の気持ちを考えると気の毒なんですが、ティモシー・シャラメが好演していて成り行きにも得心がいきます。顔だけではなかったのねとちょっと反省(笑)
この時代のファッション、いいですね。美術がよいです。キャストもよくって、中性っぽいシアーシャ・ローナンや苦労が似合う(失礼)エマ・ワトソンも素敵ですが、メリル・ストリープの怪演が光っております。クリス・クーパーがすっかりいいおじいちゃん役だったのもしみじみしました。