広島平和記念日 2025 / 被爆80周年の夏
80周年の今年に語りたいこと
今年は被爆から、そして終戦から80年を迎える節目の年となる、広島平和記念式典です。
毎年、広島では平和について考えるさまざまな行事が行われますが、やはり節目の年となるとさらにさまざまな団体や個人の方が•••••••。
それぞれの方法で、できることをやろうとされ、その多様性から熱いものを感じ取れます。
反戦や反核を訴える人たちの活動から、80年間 日本が戦争をしなかったお祝いするお菓子屋さんとか。
思いはそれぞれであって、だからこそ思いを馳せるだけでも、世界平和や核兵器廃絶への第一歩になります。
皆さんも核兵器のない、平和な世界の実現のために、 自分たちにできることを考える日にしてみてはいかがでしょうか。
あの日 何が起こったのかを知ることは大切ですが、ではこれからも起こらないようにするにはどうしたら最善なのか。
広島平和記念資料館 = 原爆資料館へ行かれると、道端へ転がっている無数の、赤ちゃんや小学生の炭になった姿を目撃することになります。
日本全国の都市で、毎日 昼夜問わずに繰り返された空襲。
多くの人々が被害に遭い大勢の命が失われてしまいましたが、中には同じように炭と化した人々が街中に、溢れ返った状況も無数にありました。
誰かは必ず誰かの大切な人•••••••,尊い命の犠牲の上に、今の日本がありますし、その御霊の優劣が亡くなり方や国籍によって存在するものではありません。
しかし1つだけ核兵器で ── 原爆で亡くなった人々は、少しだけ異なります。
被爆者のことばで心情を表す「生きていてごめんなさい」とは、対を為すかのようなことばですが。
実は、植えつけられた同じ心の闇から生まれている心の声で、仕方ないのだと自分を諭すことばであって、それを聞いた非被爆者がことばのままに受け止めて良いものではありません。
炭になって道端へ安臥できた人は幸いである•••••••,そう言わせしめる根拠が、生き残った後の体調不良にあります。
イメージして下さい。
洗濯した後や髪を切った後など、非常に小さな髪の毛が、被服の隙間に刺さって肌を刺激して、痛い未満の不快感を感じたことはありませんか?
それは服をよくはたいたり、ブラシやガムテープで対処したり、着替えたりすれば治まるものです。
が、その同じ不快感の根源が着ているものではなく、皮膚の中にあったら?
体の重ささや痛さとは別に、そういった不愉快な感覚が絶えず体のどこかにある毎日 ── そして今日は元気でも、明日は来ないかも知れない毎日。
さっきまで普通に歩けたのが、突然 立つこともままならなくなり、しばらくすると再び元に戻る、の、繰り返しの人生。
核分裂の際に放出される中性子は体を通り抜けて行くため、さまざまな障害をもたらす上に、その惨劇から精神的ショックも計り知れません。
被爆直後から記憶を無くしたまま、数十年も人生を過ごして、記憶が戻らないまま人生を終える人もいました。
知能も低くなく知識や教養が高いにもかかわらず、思考回路の一部を失って善悪の区別を無くした人も、自覚がないまま人生を終えた人もいました。
それでも、そうではない被爆者と同様に、細胞は毎日破壊され続け、被爆者特有の諸症状は日々進行し、甲状腺異常や白血病そしてガンなどを患います。
そう、生き残った後の苦しみが一生続くのが、放射線障害であって、前の2つのことばの真意となります。
これまで25年間続けてきました″被爆2世が語る 平和記念日と世界史″のシリーズですが、過去に「なぜ核兵器は廃絶しなければならないのか」について、述べたことがあります。
言うなれば、今回のこれが2つめの答えであると言っても、差し支えありません。
原爆投下「正当化」に米 世代差
7月30日、全国の新聞で報じられた″原爆投下の正当化に米 世代差″の文字が、とても印象に残ります。
アメリカ調査機関ビュー・リサーチ・センター
は7月26日、広島と長崎への原爆投下について、合衆国の成人の35%が「正当化できる」、31%が「正当化できない」と答えたとする世論調査の結果を発表しました。
は7月26日、広島と長崎への原爆投下について、合衆国の成人の35%が「正当化できる」、31%が「正当化できない」と答えたとする世論調査の結果を発表しました。
30歳未満では「正当化できない」 との意見が44%で最多だったようです。
アメリカでは原爆投下が第二次世界大戦を終結させ、両国の戦死者をこれ以上増やさずに終わらせられたとして。
核兵器の使用を正当化する声が根強く語られてきましたが、その主張に陰りが生じていることが浮かび上がる結果となりました。
今回の調査は、人類史上初の核兵器実戦使用から8月で80年を迎えるにあたり、6月2~8日に実施して約5千人が回答したそうです。
設問の中で、原爆投下の背景を「深く知っている」「少し知っている」と答えたのは計88%に及び、核兵器開発がアメリカを「より安全にした」と回答したのは20%で、「より安全を低下させた」 と回答したのは41%だったようで。
原爆投下に否定的な回答は若い世代になるほど増加の傾向が顕著で、「正当化できる」と「正当化できない」の回答は65歳以上では48%と20%、50~ 64歳で40%と27%でした。
しかし30~49歳では29%と34%へと逆転し、18~20歳はその差が広がり27%と44%でした。
また、原爆投下の是非が「分からない」との意見も成人の33%に%上り、同センターは他の調査にも触れて、原爆投下直後に回答の大多数を占めた肯定論の割合が、歳月の経過とともに低下したと指摘しました。
尚、党派別では与党 共和党寄りは「正当化できる」 が50%、「正当化できない」が 20%で、野党 民主党は 25%対12%だったようです。
そして、広島原爆資料館を訪れた外国人約1,000人に、共同通信が実施したアンケートでは、広島と長崎への原爆投下を「正当化できない」と回答した人が7割超に上ることが判明しました。
資料館を見学後に、原爆投下を正当化できないと認識を変えた人もいたとのことで、そもそもの来館理由では、核兵器を巡る世界情勢への懸念を4割超の人が挙げました。
広島原爆資料館での調査では、アメリカ軍による原爆投下は68.4%が「正当化できない」と回答。
正当化できると考えていたが「展示を見て考えが変わった」人が6.2%で、両方を合わせると74.6%に達していました。
尚、「正当化できる」と答えた人は7.2%で、「分からない」と回答したのは12.8%でした。
その中でアメリカ人(196人)に限ると、「正当化できない」としたのは48.5%で、全体と比較し「正当化できる」は13.3%と2倍近くの人数が出ました。
しかしアメリカ本国での調査と同様に、「正当化できない」と答えた人が、圧倒的多数となる意識の変革が現れたようです。
そして核兵器は「廃絶すべきだ」と回答した人が55.6%と過半数越えをし、「すべきだが現状困難」と答えたのは359%で、反対に「核廃絶はすべきでない」と答えたのは3.0%に留まったようです。
1.01の法則は希望の輝き
広島でのアンケートは今年6~7月に実施し、1,012人が協力して、有効回答者は計62ヶ国・地域の1,000人と、かなりの高回答率だったようです。
過去の記事で、反核活動や平和運動に参加する人へ、これからのメッセージを綴ったことがありましたが、ICANや日本被団協のノーベル平和賞受賞が。
やはり地道な活動によって共感者が増えたことによる、世界規模での意識の変革が起こっていると、改めて深く感じるところです。
今の若い世代がやがて各国の官僚や政治家になり、首相や大統領にもなる時代が訪れた時に、現実と理想の狭間で、歴史が動き始めるものと信じます。
その頃には被爆者も被爆2世も、もうこの世に生存していない時代となっているのでしょうけれど、新たな核攻撃が防げれば被爆者が生まれ出ることはありません。
福島の原子力発電所の事故のような、新たな放射線障害者も誕生させないよう、未来のエネルギー政策にも期待はかかります。
今、人類は脱炭素・カーボンニュートラルに向かっているように、やがては脱原子力の時代が訪れるのか。
そんな世界を見ることは、私には叶いませんが、ちょっとしたきっかけで、そう言った世界規模の活動が盛んになる ── そんな夢は思い描いていたく思います。
昨年の8月6日の記事が「名作」だったと評価され、せっかくの80周年なのでそれ以上の記事を模索したのですけれど。
80周年だからこそ、今年はこんな感じの記事となりました。
被爆者の方々が核廃絶を訴え始めた時、それは誰もいない浜辺で海へ向かって叫び続けているような•••••••,誰にも声が 思いが届かない孤独感に包まれていたと話されていました。
80年が経ち、今、世界へ間違いなく浸透しつつある核廃絶は、まだまだ遥か遠くで輝く星のようではありますが。
間違いなく未来への希望の光であることは、核心を持てる時代が訪れました。
私も何をどうするか手探りながら始めた活動参加でしたが、こうして25周年を迎える頃には、思いや考えをたくさん語るごとができるようになりました。
未来を背負う若い世代よ、臆することなく声を上げてください。
それが今を生きている証しなのですから。
1を何乗しても1でしかありませんが、ほんの少しだけ•••••••,1.01の力でも毎日頑張れば10年後には378に増えます。
有名な1.01の法則ですが、この微小な努力を世界の1%の人が行えば、核兵器に原子力エネルギーさえも、一瞬で不用にしてしまうことが可能になります。
そこには必死な努力など必要なく、1人1人ができるレベルのことを継続すれば、脱原子力はある日突然やってきます。
核兵器は小さな太陽を地球上で発生させる莫大なエネルギーですが、原子力発電はそのエネルギーを利用した ── ただの水力発電です。
核エネルギーに代わる代替エネルギーは、今の科学技術力でいくらでも選択肢はあるものの、利権と言うしがらみで実現が不可能に陥っているだけです。
核兵器の無効化も、核の連鎖を止めれば核爆発は起こらないので、今の科学技術で実現は簡単なのにもかかわらず、核保有に超大国の3ヶ国が並んでいるからです。
核の抑止力と言う傘の下にいる国々は、核保有国のパワーバランスによって守られているので、親分国を崩壊させる核兵器無効化の開発など、行う由もありません。
だから、次世代を担う若者の意識改革が重要になってくるのですが、そういう人たちが先進国や核保有国の中枢を担うこととなっても。
直ぐには核廃絶へは世界は動かず、その「時」が訪れるのを待つしか為す術はありません。
願わくば、その「時」が訪れるまで、核戦争が勃発しないで欲しく感じます。
☆被爆2世が語る平和記念日と世界史☆
May the world be filled with peace and happiness.
(世界が平和と幸福で満たされますように)
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