KOI PLACE の HALLOWEEN / 西広島駅 己斐 | 安芸もみじ / Photos, Historys, Trains - Hiroshima JAPAN

KOI PLACE の HALLOWEEN / 西広島駅 己斐


前々回は商工センターのレクト前に広がる、ハロウィン イルミネーションをUPしましたが、今回はコイプレのハロウィン デコレーションです。

コイプレは己斐プレイス広場のことで、通常は全てカタカナ表記でコイプレイス、もしくは KOI PLACE と英語表記されます。

1964(昭和39)年6月10日に開業した広電西広島駅ビル″ひろでん会館″の跡地で、2018(平成30)年3月31日に約50年の歴史を閉じた後、イベントひろばとして整備されました。




そもそもこの地は広島瓦斯電気軌道の終点だった場所で、広島電鉄となってから宮島線が開業した時も、鉄道線と市内線の線路は繋がっていませんでした。

宮島線の駅は現在地に終端があり、市内線の終端はこのコイプレの位置で、長い間ここで乗り換えによって乗り継ぎが可能となっていました。

1912(大正1)年12月8日に市内線が路面電車として開業し、国鉄 己斐駅と乗り換え電停として供用開始されました。




10年後となる1922(大正11)年8月22日には宮島線の己斐町駅が開業し、宮島線開業9周年の1931(昭和6)年8月22日、宮島線 己斐町駅は西広島駅に改称されました。

1958(昭和33)年3月1日、当初は貸切電車のみでしたが、市内線と宮島線の直通運転が開始され、1969(昭和44)年10月1日には国鉄 己斐駅が西広島駅に改称されるにあたり、宮島線は広電西広島駅へと再改称となりました。

と、当初は山陽本線の西広島駅方面へ伸びていた市内線の終点は、広電西広島駅方面へと曲げられ、空き地となった所有地に駅ビルを建てて、スーパーマーケットとデパートの中間的な商業施設をオープンさせました。




ひろでん会館の屋上は植木や生花の専門店が入り、最上階には食堂街で地下はスーパーとなっていて、1階は名店街と喫茶店そしてミスタードーナツが入っていました。

各階にも専門店が並び、学生服のいとやや紀伊國屋書店、ダイソーではない100円均一のお店は晩年に入っていましたが、婦人服売場や雑貨店の他、模型のエースや広電文具は学生時代にはお世話になりました。

庚午中学校の制服や高校の学ランも、ひろでん会館の いとや で買いましたし、模型のエースでは人生初のNゲージだったTOMIXのオハネフ25を 、なけなしのお小遣いで買いました。




当時の鉄道模型は、室内灯どころかテールライトもテールマークも点灯しない、形だけが鉄道車両だったものでしたが、実車のようなその精巧な造りには憧れたものです。

精巧と言っても、今の鉄道模型に比べたら雲泥の差ではありますが、TOMIXのオハネフ25の次に買ったのは KATOのナハネフ22で、どちらも1000円未満だったものの、当時の物価的には中学生には高嶺の花な金額でした。

と、私は学生服と鉄道模型の話しをしましたが、約50年も営業していたひろでん会館には、それぞれの人のそれぞれの思い出がたくさんあります。




私が広電でバイトしていた時代、伯父 = 父の弟の離婚した嫁さんが、ひろでん会館の婦人服売場で働いていて、知らずに突然会って驚いたことがありました(笑)

最上階の食堂は、レストランと呼ぶよりも昭和50年代の懐かしい、デパート食堂のままの姿で最後を迎えましたし、ミスドは最後までヒマ潰しのたむろ場所でした。

1階の小さな喫茶コーナーは、肉まんとコーヒーと言う、不思議な組み合わせでいつもひとときを過ごし、地下のスーパーもよく買い物をしていました。




己斐から草津辺りに住む人にとって、ひろでん会館は無くてはならない存在で、生活に密着した施設でしたが、それも無くなって5年の月日が経ちました。

ひろでん会館が無くなった後も、この土地は広電の所有地ですが、将来アストラムラインが西広島へ延伸して来るまでには、このコイプレは無くなる予定となっています。

以前、クリスマスの飾り付けがされたコイプレの写真をUPしたことが2回ほどありますが、ロマンチックなクリスマスと違い、なかなかハードな飾り付けのハロウィンです。





まぁハードと言うかディープと言うかな飾り付けとは別に、ガラスの装飾はちょっとかわいかったりもしますけど。

JRの西広島駅から広島西広島駅へ乗り換えのために移動すると、コイプレを通った方が明るくて広いのですけど、それでもこの装飾が怖くて、西国街道を15mほど迂回される方もおられるようですけど。

これね、写真で見るよりも終電近くの時間帯に実際に歩くと、なかなかな迫力があるんですよね••••••••私はオシャレに感じて″好き派″なんですけど。




で、明るい日中に写真を撮ると、こんな感じです。

せっかく昼間に撮るのですから広電電車とも合わせてみましたが、GREENMOVER APEX 5200と、日本赤十字ラッピングの3904なんですけど。

ハロウィンモンスターさん、献血されますか?それとも輸血が必要ですか?デスイーターとガイコツさんですけど••••••••(笑)




夜間は重々しく感じる装飾のコイプレですが、土休日にはハロウィンイベントも催されて、賑やかな駅前を創出しています。

一昨日の土曜日の風景ですが、BON BUSも展示されて、運転席体験見学会をちびっ子向けに開催されていましたが、何か大人も楽しんでいたような(笑)

先週は旭山神社のお祭りだったので、さすがにハロウィンイベントは催されていませんでしたが、毎週大なり小なりな何かしらイベントは開催されているようです。




この土曜日は昼間は子ども向けイベントが開催されていて、仮装して己斐にあるお店を巡りスタンプを集める、親子や友だちで遊べる楽しめるメイン会場となっていました。

日中は暖かな陽射しも優しく、やや汗ばむ身体に時折吹く北風が心地好い天気でしたが、夕方からは長袖でも肌寒い気温となりました。

イベントは夕方から趣向が変わり、ワインバーなどが出店して、大人な雰囲気の会場となりましたが、リアルなハロウィンモンスターの装飾が、いい感じの演出を醸し出してくれました。




日中のイベントも夕夜間のイベントも、広電とJRの西広島駅に挟まれるこの立地ですから、キャパシティの割にはとても多くの人出で賑わいました。

特に広電電車の車内から見えて「何だろう?」と降りて来る人もいたようで、西広島駅での途中下車は直通運賃が適用される制度が、威力を発揮していたのも一役買っていたようです。

旧直通色のピンクに復刻されている3101号も、貸切運転で到着して来て花を添えました。




ひろでん会館跡地のこの広場 コイプレイスは、とても有意義で楽しいスペースだし、もう3年もの間この周辺の地域住民にとって、生活の一部になりつつあります。

当初から期間限定であることは公式発表されていて、今のご時世から収益性の確保も強化されねぼならず、一企業の所有地をイベント向けの公園として維持し続けて行くことは難しいことは理解しています。

それでもこのスペース、アストラムライン西広島延伸後も存続し続けて欲しいと、心から思うのも本音だったりします。




特急さくら号100周年,さくら100年



広島ブログ
にほんブログ村 写真ブログへ
Please follow the blogxTranslated profile page
安芸もみじツイッター安芸もみじインスタグラム安芸もみじユーチューブ安芸もみじフェイスブック