TwilightExpress 瑞風 / 夜の広島駅にて | 安芸もみじ / Photos, Historys, Trains - Hiroshima JAPAN

TwilightExpress 瑞風 / 夜の広島駅にて


トワイライトエクスプレス瑞風です。

以前から夜の広島駅へ、山陽山陰周遊コースの瑞風を駅撮りしに、行ってみたかったのですが、やっと念願がかないました。

広島駅••••••••遠くないのにね。

でもこればかりは仕事の都合なので、仕方ありません。




あれだけ暑かった夏も遠い過去の如く、日中は暖かなものの朝夕は寒い10月下旬。

夜は海水温より気温が低いものの、日中は海水温より遙かに気温が高くなるので、安定気候と共に破天荒も呼び込む気象です。

一昨日までの好天が嘘のように、昨日は雨が降り雷もロックのライブハウスのように、光りそして鳴り叫びました。

さすがに空はシャウトしませんけど(笑)




そんな秋深まる広島ですが、写真を撮ったのは夜でも蝉が鳴き叫ぶ、真夏の夜のひと時です。

実は夜に撮影する瑞風はこれが初めてで、いつもとは少し違う夜行列車の顔を見て、懐かしいような新鮮なような感じに包まれました。

かつて山陽本線は、山陽新幹線が開業した後仕手も夜行列車は黄金時代で、夏や秋の臨時列車が走る時期には、賑やかで華やかな夜の夢でした。

東京発着のブルートレイン6往復に、関西発着の寝台特急・夜行急行群が加わり、そこへ20系や14系を使用した臨時列車、サロンカーなにわやユーロライナーを使用した季節列車が加わりました。




スタートは19時15分頃に到着する特急あさかぜ2号から始まり、広島編成を増結するブルートレインが長くなる作業が、毎日行われていました。

続いて あさかぜ4号の着発で、東京行きのブルートレインが次々と到着し発車して行き、落ち着く間もなく関西発着の寝台特急と夜行急行の定期列車が14往復。

そこへ明星・彗星・あかつきの臨時列車と、サロンカーなにわ・ゆうゆうサロン岡山が臨時急行、ユーロライナーを使用した特急金星が走ります。

もちろん名古屋発着の581系 定期 特急金星も忘れてはなりませんが、未明頃から東京発のブルートレイン6本と、20系を使用した臨時あさかぜが下って来ます。




ラストランナーは特急あさかぜ3号なのですが、7時15分頃の着発で広島編成を解結して短い編成で下関へ向かいます。

上りあさかぜから下りあさかぜまでの約12時間の間に、夜行優等列車は29往復が走り抜けていた••••••••なんて、今からでは想像もつかないでしょうけれど、そういう時代があったんです。

最初に言いましたが、山陽新幹線開業後の山陽本線 広島駅のお話しですよ。

20系・24系・14系、24系25形・14系15形そして581系・583系にジョイフルトレインが走り抜けて去り、一時走った サンライズゆめ も今は昔となって久しい夜行列車の佇まい。



家路に着く乗客の喧噪の中、別世界へと誘う特別な列車は、夜の闇をひた走り朝と共に目的地へと運んでくれる、独特な雰囲気を持っていました。

長く忘れていた高揚と安心と癒しが組み織り上げられた、特別な旅路はまだここにあると、包み込むように訴えてきます。

あさかぜ2・3号以外は平均4分の停車時間でしたが、瑞風は約10分とたっぷりの停車時間で、雰囲気にのまれてノスタルジーに浸るのにも充分でした。

特別な旅路の列車は優雅なオーラを放ち、ホームはとても上品な空気に包まれますが、かつてのブルートレインよりは二段も三段も上を行くトワイライトエクスプレス瑞風は、そこに居るだけで至福のようです。




トワイライトエクスプレス瑞風の入線を待っている間、2番ホームの発車標には面白い表示がなされていたので、どうしても瑞風と合わせて撮りたくなったのですけど。

想定以上にゆっくりと入線して現れたので、覚悟していたほどのブレとはならず、何か好い感じの写真となりました。

気品高い列車は、運転席へ上がる階段もお洒落なデザインで、上品な雰囲気がフットライトからも伝わります。

こういう設備やデザイン心理効果も高く、運転士の士気も上がって鉄道員の誇りを胸に、安全と快適性を提供する技術に、更なる磨きがかかるのだろうと思います。



カープの新井監督の背番号 25 が刺繍されたユニフォームを着るパンダが、最後尾方向から列車沿いに歩いて現れたのですけど。

何者だったのか未だに謎なんですけど、鉄道ファンや撮影者ではないその存在が、頭はパンダではあるものの良い感じの雰囲気を醸し出してくれていました。

夜行列車が停車中のホームって、お弁当やお茶を抱えて••••••••みたいな、こんな感じの人がたくさん歩いていましたよね。

発車したら今度は意外と速度が速くて驚いたのですが、途中からちょっと申し訳ないと思いつつ、流し撮りをさせて頂いてしまいました。



山陽山陰周遊コースは2泊3日の旅路ですが、広島駅は最初の夜で、これから新山口へ向けて走ると、真夜中の山口線へと入線します。

夕食を終えて流れ行く灯りを見ながら憩いの時を過ごしていれば、やがて優しい睡魔が包み込んでくれるでしょう。

心の中で「行ってらっしゃい。ステキな旅となりますように」と、呟いてしまいます。

ラストにはノスタルジーに浸ったので、宮島口駅に止まる24系25形 特急あさかぜと、20系をアソートにした特急あさかぜを再掲載してみました。



特急さくら号100周年,さくら100年



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