Limited Rapid 庄原ライナー / 三次駅と備後庄原駅にて
-芸備線と維持困難路線・その15-
快速 庄原ライナーの運転最終日だった12月11日のキハ47です。
今年は10月22日から12月11日までの運転でした。
4年連続で運転された快速 庄原ライナーですが、これからも毎年の運転を期待したいところです。
編成は広島方がキハ47-1507、そして新見方はキハ47-11の、2両編成。
運行区間は広島~備後庄原で、下深川までは各駅停車での運転です。
冒頭からの7枚は、三次駅での撮影です。
昨年と同様、三次~備後庄原間では貫通窓に列車名が表示されました。
毎年運転するとの意気込みを込めて、いっそのことヘッドマークを沿線自治体と費用を分担して作製すれば良いと感じます。
芸備線存廃問題や観光誘致のアピールにもなるので、ぜひ協議会とJR西日本には検討して頂きたく思います。
広島~備後庄原の全区間でトレインマークを表示すれば、例え朱色一色の車両でも、みまさかスローライフ列車のような注目度は抜群となるのですけれど。
まぁあくまで通常の快速列車として走るので、途中駅でのイベントまでは右倣えする必要性はありません。
それともまだ沿線住民には、以前のSL快速みよしのトラウマが強いのでしょうか。
さてここからの10枚は、備後庄原駅での撮影です。
広島~備後庄原間の所用時間は約2時間で、快速 庄原ライナーに乗車しても、高速バスを利用してもほぼ同一です。
都市間連絡輸送を目的とした快速列車は、広島~三次間では快速 みよしライナーが定期列車として走っています。
広島~備後庄原の運賃は芸備線だと1690円、高速バスだと2020円。
バスは座り心地の良いリクライニングシートですが、やはりそこは乗合自動車なので車内は狭く、シートもそれに合わせて狭くてなっています。
芸備線のディーゼルカーはボックスシートなので2時間の乗車にはやや難はあるものの、やはりその広いキャパシティは絶対的な優位性があります。
ボックスシートは鉄道好きな人や汽車旅をしたい人には良いですが、一般の 観光客には不向きな時代です。
しかしバスには無くて列車にはある必須アイテムは、旅をするにあたって1つの安心感があります。
トイレのことですよ。
広島~三次間の快速 みよしライナーを、3月のダイヤ改正で平日7本・土休日10本に増便するなら、土休日のみでも構わないので、朝夕に1本広島~備後庄原間の快速があると、利用者にも定着すると思います。
時代も変われば価値観も変わるので、無くした商品(列車)を再販売するのも、商売ではないでしょうか。
エトセトラのような観光列車とまでいかなくても、リクライニングシートを搭載した専用車両があっても良いかも知れません。
ー芸備線と持続不能の日本 記事一覧ー
ーご了承事項と免責事項ー ● 芸備線と持続不能の日本のシリーズは、第1回からの連載となっています。 ● 以前の記事を前提として積み重ねで記して行くので、特にスポットを当てた回でない限り、同じ解説を本文内では致しません。 ● このシリーズは日本国の法律と下記の既成事実を基本として、中立的に私一個人の思いを綴っていますことを、ご理解とご了承のお願いを致します。 ▼ ローカル線が使い辛いのと鉄道の優位性が発揮できないのは鉄道会社の責任で、沿線都市へ人が訪れない原因は、受け入れ態勢が脆弱な各自治体の責任である。 ▼ 日本人口の減少と山間都市の過疎化は国政の責任で、諸問題を先送りにして国鉄分割民営化を強行させたのは国民の責任である。 ▼ 公共交通の提供は日本国憲法と交通政策基本法に定める基本的人権の1つであり、安易に国民の権利を奪うことは許されない。 ▼ 街の活性化は住民と訪問者の両輪が必須で、そのためにはインフラ・ビジネス・エンターテイメントの3要素に、恒久性が欠けては成立しない。 ▼ 諸問題を先送りにして実行された諸事案件は、当時の有権者の責任であることは間違い無いが、先送りが実行された以上は当時まだ未成年や未誕生だった国民が、現在においてその全ての責任を負う。 |