EF66-27 特別展示 / 京都鉄道博物館 | 安芸もみじ / Photos, Historys, Trains - Hiroshima JAPAN

EF66-27 特別展示 / 京都鉄道博物館


昨日の8月20日、京都鉄道博物館で催されているEF66-27号機の特別展示へ行ってきました。

EF66-27号機はEF65-2085号機と一緒に、JR貨物の国鉄型機関車ということでのイベントでしたが、EF65の方は運転台見学会及び解説ツアー専用の展示でした。

なのでEF65の写真は殆どありませんが、EF66の写真は2回に分けてUPします。



-7月13日 JR西日本ニュースリリースから-
日本貨物鉄道株式会社(以下、JR貨物)と京都鉄道博物館は、 EF66形式直流電気機関車及びEF65形式直流電気機関車とJR貨物所有のコンテナ車を京都鉄道博物館内で特別展示しますので、お知らせします。

 EF66形式27号機直流電気機関車は、 「ニーナ」の愛称で親しまれ主に東海道・山陽線で貨物列車をけん引 し今年3月のダイヤ改正で定期運用から引退しました。

EF65形式2085号機直流電気機関車は、 JR貨物が所有するEF65形式で最後に全般検査を行った車 両です。 現在も、首都圏をはじめ東海道線等で貨物列車をけん引しています。



コキ104形式及びコキ107形式コンテナ貨車は、全国各地を走行する貨物列車で使用されており、様々な コンテナを積載し最高速度時速110km での走行に対応している貨車です。

展示期間中は、通常は間近で見ることが出来ない車両を様々な角度からご覧いただけます。

企画当初の予定では、JR西日本所属車両と同様に、EF65は見学会または説明会の時間外は一般公開だったのかも知れません。




8月12日のニュースリリースでも、「今回の車両展示に伴う車両の入線および出線作業は、安全上の理由によりご見学いただけません」「 8月20日 (土)は展示準備作業のため、12時頃まで本館1階車両工場エリアには立入りが出来ません」とあるだけでした。

また、普段なら上から俯瞰で見学できる設備も、立ち入り禁止となっていましたが、ひょっとすると新型コロナウイルス感染拡大状況による、人員確保困難での″イベントを中止・変更″だったのかも知れません。

だとすれば、そんな状況下においても中止とはせず、規制は強化されましたが開催は行ってくれた京都鉄道博物館とJR貨物には、感謝するばかりです。




ただ1つだけ難点だったのは、俯瞰見学の設備は一方通行の仕様となっているものの″ご利用できません″の案内が、運転台見学会及び解説ツアーによる規制エリアとなってしまっていたことでしょうか。

降り口には何の表示も通行止めの処置もされていなかったので、誰も俯瞰見学の設備が使えないと思っておらず、登り口が規制内になっているだけだからと降り口から上へ、みんな上がっていたこと。

結局、慌てたスタッフが急遽声出し案内をして、全員が降りたところでチェーンを張ったという一幕がありました(笑)




前半のEF65 2085とEF66 27の並びの写真では、階段に人が写っているのが分かりますが、上からの写真が撮れた人は早い者勝ちとなってしまいました。

撮影できなかった人は、もちろん初めから興味の無い人もいるでしょうが、私と同じように後からゆっくりと思っていた人たちも大勢いたようです。

こちらもコロナ対策だったのでしょうが、立入禁止だけははっきり表示と案内を、最初からしっかりやって欲しいなと••••••••珍しく苦言です。



まぁ、俯瞰での写真は撮影できませんでしたが、それなりにゼロロク最後1機となったニーナは堪能してきました。

ニーナは最後の全般検査が2007(平成27)年5月20日で、年月だけでなく日まで記載するのは国鉄広島工場時代から引き継いだ、広島車両所の伝統です。

車体表記は2007(平成27)年6月 広島車両所となっていますが、検査明けのボディ塗装が行われたのがそうなのだと思います。




東海道本線と山陽本線を中心に、貨物列車を牽引してきた最後のEF66形0番台は、そのモーターサウンドを轟かせて長大編成の長距離輸送を担ってきました。

全検明けから15年2ヶ月、その役目も年内には迎える「車検切れ」をもって、半世紀の歴史に幕を下ろします

平成30年西日本豪雨以前は、瀬野~八本松の峠攻めもこなして下関まで走破していましたが、豪雨災害以降は新たな安全基準のため岡山以西の運用は無くなりました。



元々、下関まで走破していたと言うよりは、ニーナは1973(昭和48)年8月15日付けで下関機関区へ新製配属されたので、東の直流終端を目指して毎日往復していたと言えます。

そもそもゼロロクは国鉄の貨物列車高速化計画に基づいて計画され、最大1300tのコンテナ貨車を最長26両編成にて110km/hを実施擦るため、1968(昭和43)年に登場。

貨物列車の特急″とびうお″″ぎんりん″″スーパーライナー″でその威力を発揮し、1985(昭和60)3月のダイヤ改正では、ブルートレインの牽引機の運用にも就きます。



寝台特急″富士″さくら″″あさかぜ″など日本を代表する旅客列車も牽引し、1987(昭和62)4月1日にJRグループが誕生すると、JR西日本とJR貨物へ引き継がれました。

しかし老朽化と新時代の新形式誕生によりゼロロクは順次廃車が進み、2009(平成29)年3月14日のダイヤ改正で東海道・山陽本線のブルートレインが廃絶されると、JR西日本機はJR貨物へと譲渡されました。

そして今、最後のゼロロクがその使命を終えるにあたり、京都鉄道博物館にて特別展示が行われています。

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