広島平和記念日 2021 / 76年目の夏 | 安芸もみじ / Photos, Historys, Trains - Hiroshima JAPAN

広島平和記念日 2021 / 76年目の夏


1945(昭和20)年8月6日8時15分、人類史上初めての核攻撃がアメリカ軍によって行われました。

この日は世界平和と核兵器廃絶に向けた、偉大なる記念日であることには変わりません。

爆風と熱風、衝撃波と放射線によって大勢の命が奪われ、いまだに苦しむために生きている被爆者の方々がおられます。


今日は慰霊の日なのです。

今はちょうど、東京オリンピックが開催中です。

広島市と秋葉前市長が、それぞれIOCに選手の黙祷を要請したらしいものの、IOCとしてはそれに応えられないという一件がありました。


せっかく日本でオリンピックが開催されているのだから、何らかの働きかけはあって当然なのですが、選手へ黙祷を要請という形はいかがなものでしょうか。

もし核廃絶が成されおり、既に過去の遺物となっているなら、その犠牲となった人々への黙祷は、平和の祭典オリンピックに相応しいのかも知れません。

しかし核兵器は今も政治の駆け引きの道具であり、その実態は大量殺戮兵器としての恫喝道具であります。


日本では戦争は過去の出来事かも知れませんが、世界の国々では決して過去の歴史ではなく、いつも平和と安寧と表裏一体の外交カードです。

その頂点に立つシンボルが核兵器である以上、広島市と前市長の行動はオリンピックに政治を持ち込もうとした、自分勝手な恥じるべき言動としか断じられません。

両親と両祖母が被爆者であり、私自身も被爆2世で、核兵器による人災の現状と核廃絶を望む立場の人間として、この度の広島市と前市長には浅はかな今回の行動に対して、重く抗議をしたく思います。


特に平和記念式典を主催する広島市には、重々反省をして頂きたいと望みます。

▼本日限定!ブログスタンプ
世界平和に願うことは?
8月6日は原爆の日,平和記念日

そしてもう1つ。

ブログスタンプを利用して、アメーバブログ及びサイバーエージェントによる放射線障害者への差別を、今年も抗議しておかなければなりません。

肉親や知人・友人が生きたまま炭と化していく光景を目にし、自らも放射線障害で一生を苦しんでいる人に向かって、ハムの日だとなぜ未だに言えるのか。


公式記念日としてバルーンの日・メロンの日・ヤムヤムズの日・巻寿司の日・手巻きロールケーキの日が存在し、非公式記念日としてはWorld Wide Web(www)の日・雨水の日・太陽熱発電の日・ハンサムの日などが制定されています。

それを敢えて実在しないハムの日を、わざわざブログスタンプにするのか。

自分の家族や友人たちが放射能を浴びたり、生きながら炎に包まれて焼かれて行く姿を見て、恐らくハムにしか見えないのであろうアメブロスタッフには、もっと人間としての自覚を芽生えさせて頂きたいと、切に願うばかりです。
『日本では、どうしても記憶しなければならないことが4つはあると思います。終戦記念日、広島の原爆の日、長崎の原爆の日、そして6月23日の沖縄の戦いの終結の日です』
ー 明仁上皇 ー