Limited Rapid 庄原ライナー / 広島駅にて | 安芸もみじ / Photos, Historys, Trains - Hiroshima JAPAN

Limited Rapid 庄原ライナー / 広島駅にて

-芸備線と維持困難路線・その2-

今年最後の更新は、まさかの復活再運転で広島地区の話題となった"庄原ライナー"です。

庄原ライナーとは、JR西日本広島支社が沿線都市の要望を受けて、地域活性化を主旨とした広島~備後庄原間の臨時快速列車です。

初運転は2019(令和1)年の秋で、2018年に発生した"平成30年西日本豪雨災害"で橋梁流失など1番被害が大きかった芸備線が、全線復旧したのを記念して10月26日(土)から12月8日(日)までの土休日 15日間の運転が行われました。



今回の運転は大型観光キャンペーン"せとうち広島デスティネーションキャンペーン"・"ミタイケン広島"に合わせて昨年と同じく広島~備後庄原間で11月7日(土)から12月6日(日)までの土休日 11日間の運転でしたが、備後庄原発広島行きの"庄原ライナー"は運転されませんでした。

広島発の列車は通常"三次ライナー"として運行されている列車を、庄原市まで延長運転されるもので、広島行きは備後庄原17:21発 → 三次17:54着の臨時普通列車が運転され、三次18:12発 → 広島19:34着の快速「みよしライナー」に接続させました。

またこの列車の運転に合わせて、国土交通省における"新モビリティサービス推進事業"で選定された「先行モデル事業・庄原MaaS検討協議会」や庄原市などが、庄原ライナーにあわせたGoTo対象旅行商品などを発売していました。



庄原ライナーを利用したバスツアーなどもあり、私が広島駅で写真を撮った11月23日の列車は、3両編成でも良かったのかな?と感じるほどの乗車率でした。

列車は2両編成での運転で、広島を10時5分に発車すると、矢賀→戸坂→安芸矢口→玖村→下深川→志和口→向原→甲立と停車して三次には11時26分に到着し、三次を11時30発に発車した後はノンストップで駆け抜けて備後庄原11時56分着の時刻で走りました。

三次駅では記念の駅カードが配布され、庄原ライナー停車中に駅係員に申し出るともらえたようで、また、三次~備後庄原間では貫通ドアのガラス窓に庄原ライナーの列車名が貼られて運転されました。



前回の"広島県デスティネーションキャンペーン"は2013(平成25)年に開催されましたが、その時はキハ47に国鉄急行色のラッピングを施して"急行ちどり"のリバイバル運転が行われましたが。

そもそも庄原ライナーの運転は遅過ぎで、庄原丘陵公園でミュージックフェスティバルの""SETSTOCK・セットストック"が開催されていた2003年~2012年に、広島発で三次~備後庄原間に七塚駅へ停車する快速列車があれば良いのにとの声がありました。

セットストックのチケットを購入する際に、イベント貸切の高速バスのチケットを同時に購入できるシステムとなっていましたが、利用者の便宜を図り切れていなかったことから、そのような声が上がっていたのですけど。



主催者の夢番町も庄原市もJR西日本との協力体制に消極的で、現在のような鉄道と連携したイベントや地域活性化が、事業として成立・成功すると誰も思わなかった、そんな時代でしたが9年間に渡って行われなかったのは残念で仕方ありません。

かつての芸備線は、戦前には中国地方を統括する軍の主要施設があり、戦後は原子爆弾投下から急速に復興し国の出先機関が設置されるなど、中国地方全域の中心都市としての求心性が強かった広島市へ、山陰や中国山地の都市から結ぶ重要路線でした。

戦後は急行列車も多く設定されており、急行ちどり(広島~米子・芸備線-木次線-山陰本線)、急行しらぎり(広島~米子・芸備線-伯備線)、急行いなば(広島~鳥取・芸備線-伯備線-山陰本線)、急行たいしゃく(広島~岡山・芸備線-伯備線)、急行やまのゆ(広島~津山・芸備線-姫新線)、急行ひば(広島~新見・芸備線-伯備線)、夜行ちどり(岩国~米子・山陽本線-芸備線-木次線-山陰本線)、急行みよし(広島~備後落合・芸備線)などが運転されていました。



また国鉄分割民営化前後には広島~浜田間・芸備線-三江線-山陰本線経由の臨時快速 江の川や、宮島口~三次間・山陽本線-芸備線に臨時快速 宮島もみじ狩り号、広島~備後落合間にスキー列車 ネコヤマスノーエキスプレスが運転されたりもしていました。

芸備線沿線協議会や庄原MaaS検討協議会など、沿線自治体が芸備線廃線に強い危機感を持っており、収益率が上がるのであればJR西日本としても列車の運行に商品価値を見出だせるとの立場を採っていますが。

広島支社~岡山支社を跨ぐ長距離路線の内、岡山支社は将来的に廃線という選択肢も視野にある姿勢と、管轄は岡山支社ではありながら広島県内を走るため、広島県や沿線自治体の意向を汲み取る広島支社の姿勢には、現時点においては温度差があるようです。



以前のキハ40系の記事にて『今年11月の岡山支社と広島支社の臨時列車運転では、芸備線で臨時列車を増発することとなりましたが。

広島支社では地域活性化のための予算投入ですが、岡山支社では廃線を前提にしたデータ収集が目的のようです。

今後のダイヤ改正の動向について、芸備線は予断が許されない情況に切迫しつつあるようで、何をどのように実施されるのか、将来に渡り見守ってゆきたいと思います』と書き記しましたが。



来年春のダイヤ改正では山陽本線・呉線・可部線どもども、芸備線の列車運行については厳しい現実が突き付けられました。

これはコロナウイルスの影響によるものが大きいのですが、アフターコロナの時代となって、地方自治体の衰退加減によっては、芸備線の部分廃止が現実的な未来として訪れる可能性が見え隠れします。

さて、今回の写真ですが、9時54分に9番ホーム入線から、10時5分の発車までを撮りました。



COVIDー19が収まり、再び活気を取り戻せたなら、秋のみでなくゴールデンウィークなどの連休にも、定期的に運転されて欲しい庄原ライナーです。

さて、話しは変わるのですが、鹿児島県の諏訪之瀬島で28日、午前2時48分頃に噴石を伴う噴火が発生し、半径2kmが危険区域となり警戒レベル3が発表されたとニュースで知りましたが。

余震もあって事前に警戒はしていたのでしょうけれど、3時前という未明の時間帯にいきなりドカーンと起こると、それはやっぱり恐怖以外の何物でも無いと思われます。

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あなたの好きな音楽ジャンルは?

Today is chanson day,今天是香頌日


諏訪之瀬島には44世帯がお住いだそうで、こうしたことばにしかできる術は持っていないのですが、息災な新年が迎えられそして過ごせますよう願うばかりです。

また、立憲民主党の羽田雄一郎(はたゆういちろう)参院議員が、先週木曜日に発熱の症状を訴え、27日にPCR検査を受けるために病院に向かう途中で、容態が急変して亡くなられたそうです。

民主党政権時代、野田内閣においては第17代 国土交通大臣を務め、参議院国土交通委員長や参議院沖縄及び北方問題に関する特別委員長などを歴任された方なので・・・・。


本来なら御冥福を祈りお悔やみを述べるところなのでしょうが、政治家として多忙なことも理解できますけれど、その数日間にどれくらいの人と接触されたのか、申し訳ないのですがそちらが気がかりでなりません。

さて、シャンソンの日ということですが、シャンソンを調べてみると『進歩的な教会の修道士や司祭が"ポピュラーソング"の形を使って、より親しみやすい伝道歌を創ろうと思いついたのが始まりで、881年の「聖女ウーラリーの物語」が最古のシャンソンと言われています』と記されていました。

しかしシャンソンは音楽ジャンルではなく、フランス語が原詩の曲のことなので、この説明はよく解りません(笑)


881年以前のフランス語歌詞の歌は、シャンソンと呼ばないということだろうか・・・・。

さて、好きな音楽ジャンル・・・・特にこれっ!て決まってないですよ。

雪の写真は2010年の大晦日からの転載ですが、天気予報によれば今日から寒さが厳しくなり、西日本の温暖地域でも雪が降るようです。

では、こんなご時世ではありますが、良いお年をお迎え下さい。





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