西日本豪雨後の厳島神社と国道31号線復旧
今回の西日本豪雨（平成30年７月豪雨）で、７月８日から毎回（ブログの更新は基本１日置きなので）、連続で関連記事をUPしていますけど。
全国的にやはり関心が高いようで、大変多くのアクセスを頂いており、ご心配頂いていることにありがたく感じております。
一昨日から、アクセス数は落着き始めたのですが、そこでGoogleのアナリティクスを久しぶりに開いてみました。
検索１位は『厳島神社 大雨』、２位は『厳島神社 豪雨被害』が、３位を引き離してダントツとなっていますが、私は厳島神社についての記事を、今回はUPしていません。
これはなぜホームグランドである宮島・厳島神社をスルーしているのかと言うと、実質被害が無いからなのですが。
しかし、このキーワードでのアクセス数が伸び続けているので、少し触れたいと思います。
今回の各地の災害の原因は豪雨であって、台風によるものではないためです。
豪雨の問題は、あくまで雨量であって、その量が観測史上最高値を断続的に記録更新し続けた結果、河川氾濫や土砂災害が多発して、多くの行方不明者や死傷者を出しました。
台風は雨量に併せて風と波と気圧の影響を受けますが、これが今回はありません。
どんなに未曾有の雨量があろうとも、地球の表面の70％を占める海からしてみれば、それは些細な水量です。
水位は多少高くはなりますが、暴風や高波が無い以上は、元々海面に建つ厳島神社と大鳥居には、影響は極めて皆無に近いと言えます。
豪雨は１週間に渡って続いたため、神職さんや関係者の方々は１秒後・次の瞬間にはどう天候が変わるか予想ができないので、不足の事態に対して警戒心・危機感はあったと思われます。
実際に全く影響が無かったかと言われれば、多少のご苦労はあったようですけど、社殿・回廊が損壊するような事態にはなっていません。
また、厳島神社の背後に聳える霊峰・弥山を流れる御手洗川と白糸川ですが、2005年の台風17号の土石流災害の復興事業での防災設計が、今回はちゃんと働いて河川氾濫も起きていません。
街中を散策しても、注意深く観察すれば大雨だった痕跡がある程度で、普通に観光して頂けますが、弥山山頂への遊歩道は一部、崖崩れなどが発生しているために、通行禁止となっています。
ところで、今日の写真は全て宮島ですが、話は広島～呉間の国道31号線に変えますよ。
多発的土砂崩れが起きて、通行止めになっていた国道31号線が一昨日（11日）の深夜、５日ぶりに全線復旧しました。
致命傷となっていたのは坂町水尻で、土砂崩れで道路の斜面が崩壊していました。
国道に覆い被さっていた土石の撤去と、崩壊した道路の部分は海水浴場の駐車場の敷地に迂回路を新設し、国土交通省広島国道事務所が24時間態勢で復旧作業を続けました。
この国道31号線が不通となっていた期間は、船便を使うか県道を走るかして、広島と呉を往来していました。
これだと乗用車や小型トラックは走行しやすいのですが、コンビニ等の納品に使われる中型以上のトラックだと、使い勝手が悪くて渋滞の原因の１つになっていました。
ただでさえ県道経由だと４時間程度かかってしまうところへ、渋滞で更に時間を要しており、陸の孤島と比喩される要素となっていました。
国道31号線の開通で、これまで消防車や自衛隊の車両が優先されていて、住民には回って来なかったガソリンも、問題が解決しつつあります。
医薬品・医療品や飲料水も、被災地域へ届きやすくなると期待されています。
ただ、復旧直後は道路が大渋滞を起こしてしまうので、ここ数日～数週間は緩和されないと思われます。
残るは有料道路のクレアライン（広島呉道路）の復旧が待たれるところですが。
復旧見込みは全く立っておらず、地元では『廃道になるのでは』との悲観的な声もチラホラ聞こえています････しないでしょうけどね。
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