ロードレーサーが欲しい
幼稚園の時、幼児用の自転車にピーターパンというのがありました。
もちろんディズニーのピーターパンに因んだものです。
で、子供が乗るのに安全・安心な、このピーターパンを買ってくれようとしていました。
が、私が欲したのは競輪自転車をスモールライトで縮めたような、カッコイイ自転車。
まだ乗れなかったので、そんなスタイリッシュな自転車に、コロ(補助輪)を付けていました。
当時は横浜に住んでいて、広島へ引っ越しして来た時も、一緒にやって来ました。
が、子供の成長は早く、既に身体がサイズオーバーになっていました。
新しい自転車を買ってくれるコトになり、一緒に自転車屋に行くとまた、スポーツタイプの自転車を欲しがるので、母が勝手にママチャリに決め、配達されてきました。
小さかった自転車から、身体に合った自転車へ替わったことから使い勝手もよく、最初は嬉しかったんですが。
ただ、自転車の乗れるようになったのが遅くて、結局コロを付けていたんですが。
練習用には持って来いの車種だったと、今にして思います。
で、その自転車でコロナシで乗れるようになったのが、小4の夏の頃。
高速で走れるようになると、やはりママチャリでは物足りなくて。
一生懸命お願いして、小5の時に変速ギアを搭載したスポーツタイプ擬きの自転車を買ってもらいました。
なぜ擬きかと言うと、当時大流行だったウィンカー搭載タイプで、仮面ライダーのバイクみたいでした。
5段変速のその自転車で、ずいぶん遠くまで乗り回しました。
当時は黄金山の麓の町・楠那に住んでいましたが、一人で八丁堀や紙屋町の他、己斐まで行ったコトもあります。
でも、子供も少しずつ大人になって行くもので、中1の時には普通のロードレーサーが欲しくてたまりませんでした。
父の不祥事で、その頃から生活費もキリキリで、新しい自転車は買ってもらえなくて。
やがて、草津駅近くの父の実家で同居するコトにはなったものの、父は不祥事を繰返しやり続け、家には全くお金が無い!という生活。
新しい自転車どころではありませんでしたが、22インチのスポーツタイプ擬きは、もう身体がサイズオーバーでした。
で、乗るコトもなく。
中3の時、クラスメイトから、ソイツの兄の自転車をもらいました。
ブリヂストンのロードマンです。
この時のロードバイク経験が、今につながるのですが。
ここ20年は、ずっとママチャリです。
ロードバイクのような高価な自転車を買ってしまうと、留守の間に父が売ってしまうので、買う意味が無かったので。
父が亡くなり、やっと普通の暮らしができるようになった今、やっぱりスポーツバイクが欲しくなります。
家にクーラーを付け、液晶テレビを買い、家電製品が整ったので、次ぎは心のゆとり部分を満たしたい。
もう、ちゃんとしたものを整えても、家のものが無くなることが無くなった安心感。
貴重品も家に置いておけます。
いろいろ見ましたが、やっぱり良いですねロードバイク。
昔と違って今のは少しオシャレなデザインです。
当時からあまり価格が変わっていないのも嬉しいです。
まぁ、上にはきりがないですが(笑)
でも、ここである問題が。
心の問題です。
性能としてブリヂストンやミヤタ、海外ならGUERCIOTFIやLAPIERREの他、DE EROSA、BlANCHlなど。
高いけど、やっぱりその辺りが憧れです。
が、反対に小学生の頃のスーパーカーブームが、幸せだった頃の思い出とリンクしていて。
ランボルギーニやフェラーリ、マクラーレンのクロスバイク。
性能ばかりか、品質にも疑問があるのだけれど。
特に、ランボルギーニのデザインに惚れてしまって。
カタログには『Lamborghiniランポルギーニクロスバイク。700C-シマノ製外装21段ギア搭載。ラピッドファイアーシフタ一で手首をひねることなくギアチェンジが可能。フロントパワモジュレ一夕一搭載でプレーキレバ一の引き量を増やしプレーキコントロールがしやすくなっています』との謳い文句。
黄色いのが欲しいな。
もう心は決っているのに、現実と将来性がそれにストップをかけます。
でもいいな・・・ランボルギーニ。
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