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《-要旨文-》
66年前、ここ広島を襲った核兵器の惨禍を、人類は決して忘れてはならなず、二度と繰り返してはなりません。
唯一の戦争被爆国として、究極的な核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向け、日本国憲法を遵守し、非核三原則を堅持することを誓います。
我が国は『核兵器のない世界』の実現に向け、国際社会の先頭に立って取り組むと強く決意し、それを実践してきました。
志を共有する国々との活動などを通じて、核軍縮・不拡散分野で国際的な議論を主導しています。
昨年、この式典で『非核特使』の派遣を提唱しました。
広島で被爆された延べ17名の方々に、世界各地で核兵器の悲惨さや平和の大切さを発信して頂きました。
核軍縮・不拡散教育に関する活動を世界に広げていきます。
原爆症の認定を待っておられる方々を一日でも早く認定できるよう最善を尽くします。
今後とも、被爆者の援護に誠心誠意取り組みます。
東日本大震災による東京電力福島原子力発電所の事故は、放射性物質の放出を引き起こし、我が国はもとより世界各国に大きな不安を与えました。
政府は、事故の早期収束と健康被害の防止に向け、あらゆる方策を講じてきました。
広島からも、広島県や広島市、広島大学の関係者による放射線測定や被爆医療チーム派遣などの支援を頂きました。
今尚多くの課題が残されており、今後とも全力をあげて取り組みます。
エネルギー政策についても、白紙からの見直しを進めています。
私は、原子力については、これまでの"安全神話"を深く反省し、事故原因の徹底的な検証と安全確保のための抜本対策を講じるとともに、原発への依存度を引き下げ"原発に依存しない社会"を目指していきます。
事故を人類にとっての新たな教訓と受け止め、学んだことを世界の人々や将来の世代に伝えていくことが、責務であると考えています。
犠牲となられた方々の御冥福と、被爆された方々並びにご遺族の今後のご多幸を、心からお祈りいたします☆
内閣総理大臣・菅直人
2011(平成23)年8月6日・広島
《-全世界配信-》
May the world be filled with peace and happiness.
(世界が平和と幸福で満たされますように)
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