ファイナルファンタジーⅥの話です。
小さな頃は、ロールプレイングゲームといえば、ドラクエよりFF派だったアタシ。
期待に胸を膨らませて、スタートしたこちらのゲームにもすっかり夢中になっておりました。
その中に出てくるキャラクターの一人が、こちらのシャドウさんです。
金次第で敵にも味方にもなるという凄腕の暗殺者であるシャドウさんは、憂いを帯びた表情で
「自分、不器用ですから…」
と、言ってそうなナイスミドル。カッコいいオヤジが大好きなアタシはすっかり虜になったものです。
さて、このシャドウさんには、償い切れない辛い思い出があるのである。
プレイしていない方には、かなり意味不明な話となってしまいますが
ファイナルファンタジーⅥは、ゲーム中盤で世界崩壊というイベントが発生するのです。
そこで、シャドウさんと一時的に共闘する事になるのですが、ボス撃破後に
主人公たちは、シャドウさんを置いて、一足先に飛空挺に戻る事になるのです。
何故かと言えば、このシャドウさんが
「俺にかまうな、早く行け」
的な事を言うからであります。
すっかり真に受けたアタシは、飛空挺に乗り込む時に表示された
「乗る」
「そのまま」
といった表示に、迷わず「乗る」を選択したのであります。
当然、シャドウさんは、魔大陸の崩壊に巻き込まれ死亡。悲しいが仕方が無い。
しかし、数日後にアタシは衝撃的な真実を知ってしまったのである。
同じく、このゲームをやっていた姉のプレイを何気なく盗み見ると、世界崩壊後にも
かかわらず、シャドウさんが仲間になっているのである。
どうやら、飛空挺に飛び乗る時の選択肢が非常に重要だったらしい…。
思えば、アタシが用心深い性格になったのは、この時からかも知れない…。
※ちなみに、シャドウさんは世界崩壊後に仲間にしても、最終的にはラスボス撃破後に
自殺に近い形で死亡してしまうらしい。(もちろんアタシは知りませんが…)