小説♯1 | Le ciel~君の幸せ祈る言葉~

Le ciel~君の幸せ祈る言葉~

[空へ羽ばたけ]

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恋愛なんて小説みたいにうまくいかない

そう覚えたのは―――――。

「晴香(はるか)、おはよ~!」

「おー、愛華(まなか)。おはっよ~♪」

私、篠田愛華(しのだ まなか)。

もー元気すぎっ!な、高校3年生!!

こんな私、去年、友達の晴香と一緒に留年しちゃって・・・w

まぁ、笑い事じゃないんですけどねー(泣)

だから

勉強はらくしょ~

・・・・・・

じゃ

ない!

どうしよぉ!!

「はーい、おはっよ~!席つけ~!」

「わー、もうりっちゃんきちゃった!」

「おーい愛(まな)(愛華の事)。先生なんだからりっちゃんゆーなや?」

「でもりっちゃんも愛華の事、愛って呼んでんじゃん。」

「俺は先生だからいいんだよ!愛も晴(はる)(晴香の事)もりっちゃんはやめて、塁慈(るいじ)先生と呼べ。」

この人、私達の先生、律原塁慈(りつはら るいじ)先生。

りっちゃんは、去年も私と晴香の担任。

留年してるからね。

「うぃ~す。」

「お、清。はよ~!」

「はよー。」

あ、言うの忘れてたけど、こいつも留年してっからな。

こいつ、鷹等清人(たかとう きよと)。

「じゃー、はじめっぞ~!」

「おっ!一時間目って体育じゃね?やった!

「そだねーwやってやっかぁ★」

「元気なことだな。っつーか、晴と愛って明日誕生日じゃね?」

「そーだよ~。てゆーか、あんたもだろっ?」

「まじ!?すげぇな。お前ら全員明日誕生日なの?19歳!?わー・・・お前らももう19かぁ~!」

「何よ~!文句あんの!?」

「いいや?つーか俺とたんじょーびちけぇな。」

「塁慈はいつなん?」

「明後日。」

「えっ嘘!」

「1日違いじゃん!」

「すげっ!」

キーンコーンカーンコーン♪

「お、始まっちまった。」

「よぉ~し!」

・・・

「今日は100㍍走だ!」

「やったっ!!」

「私絶対1位よ~!!」

「いーや、俺が一番だ。」

「あんたらはいっつも元気ねぇ。」

「あたりまえじゃない!」

「あ、詩音(しおん)。

し~ちゃん・・・や、詩音ちゃんは私達と同い年!一個早く卒業してるの。

って言っても、私達が遅いだけだけど。簗瀬(やなせ)っていう苗字なの。

めずらしいでしょ?

「し~ちゃん!!どーしたの?」

「今日は仕事休みよ~。ちょっと遊びに来ちゃった★」

「休み~?めずらしぃな。」

「し~ちゃん何で遊びにきたのー?」

「あー、ちょっと懐かしー雰囲気に来たかっただけよ。」

「おーい、はじめっぞ!」

「は~い!」

「がんばってねー!」

「じゃ、まずはめぐ(佐々木 めぐみ)と清から!」

「私ー!?なんで鷹等と!?」

「そーよ!めぐが勝つに決まってんでしょ!?めぐは・・・日向(隆二日向(りゅうじ ひなた))と走らせたらいいじゃない!」

「え、そっち?」

「そっちもなにもあんたが勝つなんて無理だろ!」

「・・・。じゃー、晴と愛が日向と走らせるからさ^^」

「えっ嘘!」

「マジ!?そんならいいけど!」

ー続くー