恋愛なんて小説みたいにうまくいかない
そう覚えたのは―――――。
「晴香(はるか)、おはよ~!」
「おー、愛華(まなか)。おはっよ~♪」
私、篠田愛華(しのだ まなか)。
もー元気すぎっ!な、高校3年生!!
こんな私、去年、友達の晴香と一緒に留年しちゃって・・・w
まぁ、笑い事じゃないんですけどねー(泣)
だから
勉強はらくしょ~
・・・・・・
じゃ
ない!
どうしよぉ!!
「はーい、おはっよ~!席つけ~!」
「わー、もうりっちゃんきちゃった!」
「おーい愛(まな)(愛華の事)。先生なんだからりっちゃんゆーなや?」
「でもりっちゃんも愛華の事、愛って呼んでんじゃん。」
「俺は先生だからいいんだよ!愛も晴(はる)(晴香の事)もりっちゃんはやめて、塁慈(るいじ)先生と呼べ。」
この人、私達の先生、律原塁慈(りつはら るいじ)先生。
りっちゃんは、去年も私と晴香の担任。
留年してるからね。
「うぃ~す。」
「お、清。はよ~!」
「はよー。」
あ、言うの忘れてたけど、こいつも留年してっからな。
こいつ、鷹等清人(たかとう きよと)。
「じゃー、はじめっぞ~!」
「おっ!一時間目って体育じゃね?やった!」
「そだねーwやってやっかぁ★」
「元気なことだな。っつーか、晴と愛って明日誕生日じゃね?」
「そーだよ~。てゆーか、あんたもだろっ?」
「まじ!?すげぇな。お前ら全員明日誕生日なの?19歳!?わー・・・お前らももう19かぁ~!」
「何よ~!文句あんの!?」
「いいや?つーか俺とたんじょーびちけぇな。」
「塁慈はいつなん?」
「明後日。」
「えっ嘘!」
「1日違いじゃん!」
「すげっ!」
キーンコーンカーンコーン♪
「お、始まっちまった。」
「よぉ~し!」
・・・
「今日は100㍍走だ!」
「やったっ!!」
「私絶対1位よ~!!」
「いーや、俺が一番だ。」
「あんたらはいっつも元気ねぇ。」
「あたりまえじゃない!」
「あ、詩音(しおん)。」
し~ちゃん・・・や、詩音ちゃんは私達と同い年!一個早く卒業してるの。
って言っても、私達が遅いだけだけど。簗瀬(やなせ)っていう苗字なの。
めずらしいでしょ?
「し~ちゃん!!どーしたの?」
「今日は仕事休みよ~。ちょっと遊びに来ちゃった★」
「休み~?めずらしぃな。」
「し~ちゃん何で遊びにきたのー?」
「あー、ちょっと懐かしー雰囲気に来たかっただけよ。」
「おーい、はじめっぞ!」
「は~い!」
「がんばってねー!」
「じゃ、まずはめぐ(佐々木 めぐみ)と清から!」
「私ー!?なんで鷹等と!?」
「そーよ!めぐが勝つに決まってんでしょ!?めぐは・・・日向(隆二日向(りゅうじ ひなた))と走らせたらいいじゃない!」
「え、そっち?」
「そっちもなにもあんたが勝つなんて無理だろ!」
「・・・。じゃー、晴と愛が日向と走らせるからさ^^」
「えっ嘘!」
「マジ!?そんならいいけど!」
ー続くー