23(日)水沢11R【M1】第52回一條記念みちのく大賞典(ニューイヤーズデイ賞)(オープン ダート2000m 1着賞金1000万円 12頭立て 発走予定時間18時15分)

 

レースの数だけドラマがある。ドラウマチック

<見解>

昭和・平成・令和と歴史を紡いで来た、伝統の2000mは、他の追従を許さない権威ある重賞として君臨する、一條記念みちのく大賞典。今年は久々にフルゲート12頭が揃ったが、復活を期す昨年の優勝馬か?7歳で覚醒した3連勝中の快速馬か?重賞初制覇の勢いにのるか?それとも意外な伏兵か?・・・とてもとても興味は尽きない。52代目のみちのく覇者はどの馬か?名勝負製造レースぶりを目撃せよ。

 

◎ヴァケーション

昨年の優勝馬が、連覇を目指し参戦して来た。昨年優勝以来、見せ場は作るものの、目下6戦連続勝ち切れない状況が続いている。復活を期すなら、このレースと見るが、ここでも・・・となると浮上の機会は遠のく。全くもって不本意な近走だが、GⅠホースのプライドに賭けても負けられない舞台になった。

 

○グランコージー

2歳の頃からエリート街道を歩んだ、重賞5勝の実力馬だが、低迷が長く、ようやく7歳にして覚醒した。赤松杯シアンモア記念重賞2連勝好調の証。ただ、2000mは5戦3着3回4着2回と悪くは無いものの、得意にはしていない印象。最近の好調さで、どこまでカバーできるかが勝負の分かれ目に。

 

▲スズカゴウケツ

昨年はヴァケーション1.3秒離されたが2着を確保。前走あすなろ賞では、メンバーが手薄だったのもあるが、悲願の重賞初制覇を果たし、陣営の意気も上がるというもの。特段強さは感じないが、相手なりに走るところがあり、この馬の身上なのだろう。上位との力差をどこまで縮められるかがカギとなる。

 

△フレイムウイングス

堅実には走るが、勝ち味に遅いタイプ。重賞タイトルにはあと一歩で、昨年のこのレースではヴァケーションと1.7秒差3着や、桐花賞ではノーブルサターンに0.5秒差2着と水沢2000mで健闘が目立つ。こういう実績がある以上、軽視も侮る事もやるのは危険と考えてよいだろう。極めて怖い存在に・・・

 

■自信度:F(※A~Zの段階)

■推定ペース:M

■推定タイム:2.07.半ば~2.12.後半

 

<レース紹介:一條記念みちのく大賞典

1973年に創設された重賞競走岩手競馬最高峰のレースと位置付けられ、一貫してダート2000mで施行し、岩手版天皇賞とも呼ばれる。(黎明期の1973・1974年のみファン投票レースとして行われ、その機能は1975年に新設された桐花賞へ引き継がれた)

 

2000年からの東北地区交流競走を皮切りに、東日本地区東日本・九州地区地方全国と交流競走の範囲を広げて施行されていたが、2013年から岩手所属馬限定競走へ戻された。2016年から岩手競馬グレードの導入でM1に格付けされ、伝統的に他のM1よりも格上かつ権威のあるレースとして認知されている。ちなみに、一條記念は日本の馬産振興に尽力した岩手出身の一條牧夫・友吉親子の功績を称え、2001年から付け加えられた。

 

歴代優勝馬は、岩手競馬史に残る名馬が名を連ね、優勝馬は岩手競馬の馬運車に名前が刻まれる名誉があるため、特に関係者の間では格別のレースとされている。(JRAで言えば日本ダービー優勝馬が馬運車に名前が刻まれるのと同じ)

 

<pick up みちのく大賞典~1995年・第23回~>

これ見に行っていました(笑) 移転前の旧盛岡競馬場で行われた第23回 トウケイニセイモリユウプリンスTM対決で盛り上がっていた頃 死闘を制したのはモリユウプリンス、前年に続き2連覇達成 トウケイニセイは2着、3着にはJRA出身のヘイセイシルバーが入り、場内が湧いていたのを覚えているなあ

 

この年をもって旧盛岡競馬場は廃止され、翌1996年に現在の盛岡競馬場がオープンした次第 旧盛岡競馬場は個性が強く、コースの殆どが坂で、特に向正面が名物と呼ばれた盛岡坂、人馬共に過酷と言われ最大高低差は約10m、幅員が狭くてフルゲート8頭でしかレースが出来なかったんだよねえ・・・旧盛の跡地は1996年8月に1回だけコースを歩いたけどキツかった・・・(あせ)現在は再開発整備が進み、黄金パーク(こがねぱーく)高松に生まれ変わったそうだけど、競馬場の痕跡は結構残っているみたい・・・いつか行ってみたいな