足利学校のすぐ北側にあるのが・・・
元々は足利氏の居館で、敷地内に持仏堂を建立したのが始まり 建立者は足利義兼(源頼朝の従兄弟、源義家の孫)で、足利氏(辿ると源氏)の守り本尊である大日如来を祀っているそうな・・・
後に室町幕府を開いた足利尊氏は6代後の子孫にあたり、足利氏ゆかりの寺(氏寺)と言う事で幕府から庇護を受けたんだってね
寺にしては珍しい、周囲に堀が張り巡らされ、さすが鎌倉御家人の居館 まさに、城郭の原型とも言える造り
ばん阿寺だが、読み方はばんなじと言い、2003年に廃止された足利競馬場でばん阿賞と言う重賞競走があったねえ・・・何度か行ったけど、古っぽいけど味のある競馬場だった・・・(懐)
(※画像はyahoo!画像より)
現在、競馬場の跡地には、渋谷スクランブル交差点を再現したオープンセットがあり、撮影やロケで使用されているようだ(周囲のビル等はCG等で合成し、いかにも渋谷の街になる寸法だね)
(※画像は東京新聞webサイトより)
ばん阿寺の話に戻そう・・・(あせ)
ちなみに・・・国宝と名乗っているが、国宝なのはこの本堂だけだったりする
他については・・・重文(重要文化財)が多く占める
足利氏の居館跡地は重文&国指定史跡となっている
乱世の引き金を引いた室町幕府、その頂点に立っていたのは足利将軍家 拠点こそ京都に構えたが、足利氏の原点は間違い無くここにあるかと思うと、改めて歴史的価値のある場所なのを認識したなあ
その室町幕府を事実上継承したのが、同じ源氏を先祖に持つ徳川家康 数々の偶然と強運で天下を治め、江戸幕府を開く訳だけど、源氏の血を引く人間以外に征夷大将軍になれない条件下で、家康が天下を獲った事実・・・歴史は面白い
そんな思いを巡らせながら、ばん阿寺を後にした
※つづく