3日(水)川崎11R【JpnⅠ】農林水産大臣賞典第73回川崎記念(オープン ダート2100m 1着賞金1億円 11頭立て 発走予定時間20時10分)

カツマルくん(川崎競馬マスコットキャラクター)

<見解>

今シーズンから春のダート王決定戦となった、伝統の川崎記念。今年はJRA5頭、道営1頭を迎え、11頭立てで争われる。JRA勢は一線級がドバイ遠征で不在、第2勢力による王者決定戦の様相。地方勢ではホストである地元・南関東勢は残念ながら強気になれず、ダートグレード競走で好走する道営の星に期待したいところ

 

◎ノットゥルノ(JRA)

ダートグレード競走の常連。堅実に走り続け、前走佐賀記念【JpnⅢ】ダートグレード競走2勝目を挙げた。昨年のこのレースは8着と惨敗、傾向的に左回りコースが苦手な印象を受けるが、相手関係はだいぶ楽になっている筈。改めて託す手。

 

○セラフィックコール(JRA)

デビュー5連勝した素質馬。ダートグレード競走みやこS【JRA京都・GⅢ】、前走のダイオライト記念【JpnⅡ】と2勝しているものの、チャンピオンズC【JRA中京・GⅠ】では10着惨敗したのが気掛かり。格不足無ければ勝ち負けだが・・・

 

▲シルトプレ(道営)

3歳時は道営二冠(北斗盃・北海優駿)ダービーグランプリ(盛岡)を制し、地方3歳No.1の座に立った実力馬。古馬になり、エルムS【JRA札幌・GⅢ】日本テレビ盃【JpnⅡ】を5着と健闘。ステップアップするために、ここは試金石。

 

△アイコンテーラー(JRA)

元々は芝レースを使われていたが、昨年夏からダート路線に転向。それが功を奏し、JBCレディスクラシック【JpnⅠ】ではグランブリッジに0.8秒差付けGⅠホースに登り詰めた。重賞タイトルはこれだけだが、このメンバーならチャンス到来。

 

■自信度:D(※A~Zの段階)

■推定ペース:M

■推定タイム:2.15.後半~2.17.前半

 

<レース紹介:川崎記念

1951年に創設された重賞競走。長年、開設記念の名称だったが、1979年(第28回)から現レース名に改められた。幾度の距離変更が行われたが、1999年(第48回)より現在の2100mに落ち着いた。1996年(第45回)より他地区・JRAにも門戸を開放、翌年からGⅠ(現・JpnⅠ)に格付けされた。ここ四半世紀はドバイワールドカップ参戦馬壮行レースになっており、注目度も高い。

ダート大改革元年2024年(第73回)からは4月に施行時期が移され、春のダート王決定戦として位置付けられる事になった。

 

主な歴代優勝馬には、同レース3連覇したカウンテスアップ(第34~36回)、南関東の女傑ロジータ(第39回)、国内最後のレースになった砂の女王ホクトベガ(第45・46回)、3連覇の偉業が光るホッコータルマエ(第63~65回)等、名馬の宝庫となっている。