某SNSで盛り上がっているので、こちらでも触れてみる。
1月8日、JRA中山競馬場の場内実況が大きく湧いた。受託するラジオNIKKEI所属の藤原菜々花アナが実況デビューしたからだ。(ちなみに、JRAの場内実況で女性アナウンサーがデビューしたのは初めて)
これだけボーダーレスな世の中になっても、競馬実況は圧倒的に男性社会。女性の声が男性よりキーが高いため、競馬実況に向かない事が多く、単に男女差別が原因とは言えない。
日本初の女性競馬実況アナウンサーと言えば・・・
井口保子アナ(ラジオ日本)
(※画像はyahoo!画像より)
が一丁目一番地。同僚と何も知らない競馬を観に行き、メインレース日本ダービーのパドックで目が合ったタニノハローモアの馬券を買ったら大当たりし、競馬にハマって猛勉強を重ね1971年に実況デビュー、以来約25年間担当した方だ。
子どもの頃は名前は知っていたものの、実況を聴いた事が無かった。僕が初めて実況を聴いたのは、1989年9月15日。就職試験前日に、FM岩手が日本初のFMでの競馬中継を行い、ゲストで来ていたのが井口アナで、『岩手県知事杯アラブ王冠』『FM岩手杯オータムカップ』等のレースを実況されていた。(ラジオ日本じゃなくFM岩手と言うのがレアだったりする)
興奮してキーが上がる事無く、冷静な実況で、とても聴きやすかったのが印象的。就職で東京へ戻り、休みの土日になると朝10時にラジオを付け、ラジオ日本にダイヤルを合わせると、井口アナが実況する第1レースが始まる・・・これがルーティンだった気がする。(定年した現在も競馬と関わる仕事を続けていらっしゃるとのこと)
では・・・女性競馬実況アナウンサー第2号は誰かと言うと・・・IBC岩手放送の村松文代アナ。僕は夕方のニュースキャスターのイメージが強く、リアルタイムに競馬実況は聴いていない。1983年に水沢競馬場で行われた、世界中から集う女性騎手の祭典レディスカップのためだったようだ。(今も現役アナウンサーだが、僕の記憶では1985年以降、競馬実況は担当していないと思ふ)
女性競馬実況アナウンサー第3号は・・・ここから順番が分からないんだよなあ。。。1990年代前半、IBC岩手放送の小長谷悠紀アナ(当時 ※現在フジテレビ・青嶋達也アナの奥様)がラジオで競馬実況している。(ハッキリ覚えているのは、ナゼか1992年12月31日の最終第8レース)
90年代から2000年代初頭、既に廃止になったが、益田競馬(島根)や中津競馬(大分)で女性の場内実況アナウンサーが独特の実況をやっていたね。(通称:おばちゃん実況。馬名ではなく、1号馬とか2号馬とか言っていたな・・・笑)掃除のおばちゃんや市役所の職員が実況しているとか都市伝説になっているが、詳細は全く知らない。。。(他、高知競馬にも橋口アナの前任に女性実況アナがいたようないないような・・・)
同時期、道営ホッカイドウ競馬の場内実況を小枝佳代アナ、南関東・金沢競馬等の場内実況を受託する耳目社に佐藤恵子アナがいたが、どちらも現在は競馬実況を引退している。
90年代後半から2000年代半ばには、IBC岩手放送の瀬谷佳子アナ(当時 ※現在は報道記者をやっているのかな?)がラジオや場内で競馬実況をしていた。
今回の藤原アナは、10数年ぶりの女性競馬実況アナウンサーになる。これだけ長い歴史があって、トータルで9人しかいないんだね。(※明確に分かっているだけで。違っていたらご指摘下さい)
男女よりも、聴きやすければいい訳で、もっと競馬実況する女性アナウンサーが増えてもいいと思うなあ。。。
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