ずっと観たかった映画『Winny』

ようやく観られました。


実話に基づいたお話しで、

天才プログラマー金子勇さんの生前の記録を

俳優の東出さんが演じた作品です。


金子勇さんに会った事も無ければ

彼の事を知るはずもないのに


彼を演じる東出さんを見ていると

私自身がまるで彼を昔から

知っていたかのような

なんだか懐かしいような

愛しいような


そんな錯覚に陥り


東出さん自身に対しては

彼が憑依したんじゃないかとすら

感じてしまいました。



問題をすり替え

天才プログラマーの芽を摘み

未来の可能性を潰し、

日本国がIT業界における

自らの国の発展を妨げる結果になった事


明るみになった慢性的な汚職の実態や

政治的な要素が絡み、

大きな事件として取り沙汰されたようです。


ですがこの映画の本質はもっと

別の所にあるような気がしました。



沢山の問題定義と共に散りばめられた

人間や世界の無限の可能性



時々泣けて、時々笑えて、


見ているこちらは憤りを感じて

苦しくなるのに


当の本人は、清々しいくらいに真っ直ぐで

誇らしく、希望に満ちて、笑っている。


自分を信じて、周りの人間を信じて

可能性を信じている。



当時の掲示板上で繋がっていた人達や

実際生身で関わってきた人達

そして映画を観て

後から彼に出会った人達


皆んなが彼を応援したくなり

暖かい気持ちにさせてくれる


きっと彼は

そんなすごい人なんだと思う。


メッセージ性の強い

素晴らしい映画でした。