死を意識して生き方を考える | 心のコンシェルジュかずみんのブログ '

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自分自身の心との付き合い方、パートナーシップ、その他の対人関係全般をより良くする為のヒントや、楽しくなることなどをお伝えしていきます。

昨日は神戸で開催された
「黒田裕子記念フォーラム」に
行ってきました。


第一部はがん専門医でありながら
ある日 ステージ4の がん患者に
なった西村元一先生のお話

医師としてバリバリに働いていた中
体調を崩し、検査して一夜にして
患者になってから分かったことも
沢山あったそうです。

そこから得た気づきは
がんになったら自分の運命として
受け入れること、そして納得のいく
治療をする為に自分でも勉強して
医師と話し合うこと
そのためにもセカンドオピニオンを
求めることも今では普通に
してもいいと思う。

がんになってみて初めて人生に
終わりがあると実感した先生は

物事に優先順位をつけ
やりたかったことをして
先送りせず日々出来る事をする

ことで充実した毎日が送れる
のではないか。と
考えて行動に移しているそう。
いつ死ぬかは誰にも分からない
のだから私たち一人一人にも
言えることなのかもしれません。

そしてがんになったからこそ
出会えた人や気づき等の
「キャンサーギフト(がんからの
プレゼント)」はきっとある。

思ってもみなかった周りの人の
優しさに触れる時もあったそうです。


そして2部は岸見一郎先生

先生はご自身の身内の形の死に
直面した小学校3年生の時から
死について考える事があったそう。

また脳梗塞で入院をされている
お母様の様子を見ながら人生の
意味について考え

そしてご自身の入院体験からも
同じく動けない状態で生きている
価値があるのか考えたりも
した中で

「どんな状態であっても その
相手が家族や友人であれば
息をしてくれているだけで
嬉しい」

では自分自身にも同じように
周りの人が思ってくれていても
いいのではないか。

人間の価値は生産性
ではなく存在そのもの

と考えついたそう。
それは生きている時だけで
はなく亡くなってからも
その人の生き方や勇気が誰かの
中に存在している限りは
生き続ける。

理不尽な病気や死であっても
それにどう向き合っていくのかが
大事。

毎日を充実していたら先(死)の
事を考えている暇はない。
気がついたら死んでいた。
というくらいの人生を生きる。

今日一日が人生の全てと
思って生きる。

人生のその時々は全てが完璧
なのだから今を真剣に深刻に
ならずに生きていこう。



第3部はクロストーク

病気になって自分にとって何が
大切なのか人間関係も見直す
きっかけになることもある。

帰ってくる場所を残して
元気になるのを待ってる

と言ってもらうと心の支えに
なる。

ただ側にいてくれるだけでも
いいときもある

心に寄り添わない言動はかえって
劣等感を感じることもある。

目の前の一人の人間として
(医療側)には患者に接して欲しい。

などお話がありました。
今回の講演会で
死について考えることは
期限が分からない人生を
どう生きるかを明確にして
くれる。

私はどう生きていきたいのか
何が幸せなのかを改めて
考えるきっかけになりました。