大丈夫?にもいろいろあります | 心のコンシェルジュかずみんのブログ '

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自分自身の心との付き合い方、パートナーシップ、その他の対人関係全般をより良くする為のヒントや、楽しくなることなどをお伝えしていきます。

まだまだ残暑厳しい8月の夜
私は台所で夕飯の準備をしていた。

最近は料理をしているだけで
バテてしまいそうになる。

その為火の側にいる時間を極力
短くしようとしばらく揚げ物を
していなかった。
今日は久しぶりに揚げ物に
しよう。私は油鍋を出した。

油を火にかけ、加熱しはじめる。
かなり温度が上がった頃
ビーフカツを入れる。
ジュワーという音と泡がたつ。
同時にムワッとした熱気が
立ち上がる。

暑いなぁ

でも久しぶりの揚げ物。
カリッとさせて食感を楽しもう

鍋の中でビーフカツを
ひっくり返す。

バチバチバチっ

パン粉がうまくついていなかった
部分の水分が油に反応して
大きな油の固まりが飛んできた


アチッ

私の左手の甲に熱せられた油の
固まりがかかったのだ。

するとリビングの向こうから
パートナーの声がする

「だいじょうぶぅ?」

私は返答をせずに揚げ物を
続ける。
夏の熱気で立っているだけで
汗が吹き出す。
そこに立ち込める油の熱で
目の前が陽炎のように揺れて
いるような気がする。
意識がモウロウとしてくる
くらいだ。

加えて見る見る色が変わっていく
1センチくらいの手の甲の
火傷を我慢していた。

どんどん辛くなる暑さと熱さ、
そして傷みに耐えながら
私の心は曇っていた。

だいじょうぶぅ?って?
スマホ見ながら口だけで
大丈夫?だなんてヒドイ。
私はこんなに辛いのに。
もっとちゃんと心配してよ

それが返事をしなかった
理由だった。

料理が終わり、軽くシャワーを
浴び落ち着いてクーラーの
かかった部屋で食事をし
落ち着いた時に話始める。

あのね
さっきはとても辛かった。
暑い中、熱い油を前にして
飛んできた油で火傷をしたの。
痛いのと暑いのとでいっぱい
いっぱいだったの。


だからもう少し気持ちを込めて
「大丈夫?」って言ってくれない?

私がそう伝えるとパートナーが
んんっと喉を調整して口を開く

「だいじょうぶぅ~↑」

もう気持ちは落ち着いていて
ニヤニヤしながら彼の言葉を聞く

なんか軽いなぁ
それじゃ伝わらない

「だいじょうぶぅ~↓?」

今度は低すぎる。
わざとらしい
もっかい!

「大丈夫?」

しっかり力強く心配
してくれている感じがする。

うん!

次回からコレでお願い!
これだったら油で火傷を
していても心配してくれて
いるのが伝わるから

氷で冷やしたから大丈夫だよ!

ってちゃんと応えられる。
もしもっと酷かったら相談する。

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こうして他の誰とでもない
毎日を共に暮らしている
パートナーとのコミュニケーションが
育っていくのかもしれない