ようやく東芝は非上場会社になりました | 宮本 茂@横浜 書きたい事を書くブログ

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紆余曲折?がものすごくあってようやく、東芝は非上場会社になりました。

めでたいのか?

めでたくはないですが、さんざん失態を繰り返してようやくこの地点に辿り着いた、いや墜落しました。

東芝についてはこのブログでもそれぞれの時点で色々書いてますが、上場廃止を記念誌ざっくりもまとめてみます。


そもそもの失敗の仕込みは約9000億円を投じて買収した米原子力子会社ウェスチングハウスでした。

BWRの原発を開発していた東芝ですが、PWR の技術も欲しいと当時のトップが周りの反対を押し切ってウェスチングハウス(以下WHと略) を高掴みして後の問題の種を撒いてしまします。


08年に発生したリーマンショックの営業で業績は悪化。

それを隠蔽するために不正会計(粉飾決算だと思いますけどね)を行い、それが15年に発覚。

その後高掴みしたWHの巨額赤字が発覚し、その後処理に追われる中で債務超過の危機に。


そのままでは上場廃止となるので経営陣は無理をして上場を維持。

これがWHの高掴み、不正会計に続く3つ目の大きな失敗となります。

ここで上場を廃止し、事業をきちんと整理し、経営を立て直して再上場を目指していればここまで落ちぶれていなかったかも知れません。


これを契機に資金をやり繰りするために優良事業を次々に切り売りしていきます。

医療機器の事業に始まりメモリ事業、テレビなども次々に手放して資金に変えていきました。

それでも会社は立ち直れず、再建支援を要請し続けているうちに東芝本体にはこれといった事業がなくなってしまいました。


色々なファンドに食い荒らされ、これからどこを目指すのかも良く分からない企業に落ちぶれてしまった東芝はこれからどうなることやら。

個人的には…消えていくのみ、かと思っています。


余談。

東芝から切り売りされたテレビ事業ですが、家のテレビはREGZAです。

東芝を離れて伸び伸びと開発している感じがします。

結果、オーライ?(苦笑)