日本のEV車はどの市場に売るのだろうか | 宮本 茂@横浜 書きたい事を書くブログ

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日本メーカーもEV車を開発し一部市場に投入してていますが、苦戦しているのは御存知の通り。

日本メーカーが入り込めるのか市場別の状況を少し整理してみました。

 

■中国

世界最大の市場になってしまったのが中国です。

販売台数は他の市場の販売台数を合わせた台数より売れている市場です。

その巨大市場で2022年は20%程度がEVとなってます。

その巨大市場で行われてのが下の上海モーターショーです(ありすぎるので選定しました)

2022年の中国でのEV車市場のメーカー別でトップ15に入っているのは3位のテスラのみ。

既に中国メーカーの独擅場であり、ここに日本メーカーがどうやって割り込んでいくのか…。

こちらが知りたいぐらいです。

そしてナショナリズムの高揚によって別に他国さんのものを買うという動機がありません。

日本も90%が国産車ですし。

 

--ChatGPTで調べました--

1. 比亜迪: 641,350台
2. 上汽集団: 392,748台
3. テスラ中国: 161,743台
4. 広汽集団: 113,335台
5. 吉利汽車: 109,708台
6. 奇瑞汽車: 109,025台
7. 江淮汽車: 80,089台
8. 長安汽車: 69,737台
9. 小鵬汽車: 68,983台
10. 長城汽車: 63,590台
11. 蔚来汽車: 67,031台
12. 理想汽車: 64,030台
13. 零跑汽車: 51,994台
14. 威马汽车: 58,270台
15. 小康股份: 47,714台

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※更に排ガスに対する規制が強化されるようなのでますますICE車は売りにくくなりますね

 

■米国

2022の米国のEV車販売は525,000台のうち 65%の340,000台がテスラです。

残りをGMやVW他、日本勢などが分け合っている状況。

 

ただ問題なのがバイデンが打ち出したEV優遇策。

条件は、

1.米国内で製造していること

2.電池も米国内で製造し、希少金属はFACTA内の国から調達していること

の2つ。

日本メーカーでは唯一日産が該当していますが、詳細の条件が合致しているかを未だ確認中とのこと。

トヨタも同条件を満たすべくこれから工場を建造するようですがその頃にシェアがとれるのやら。

トヨタブランドを愛する人達向けのマニア製品かも(レスサスからだし)

ホンダはやる気があるのかもはやわかりません(苦笑)

 

■欧州

統計データが出なかったので総括で。

上の2つに比べれば制約は低いと思いますが、ライバル多数。

ギガベルリンからテスラもやってきています。

そして今後はBYDなどの中国勢も入ってくる予定になっています。

群雄割拠と呼ぶにふさわしい市場ですが、どう対応するんでしょうかね?

 

■東南アジア

タイを始めとする市場ですが、タイには今年から中国車、BYDが進出してきます。

日本勢はこれからなんておっとりしていいのか。

ベトナムにも高級レンジのEVメーカーもあるのでそちらからも。

トヨタはタイのCPグルーブと提携していますが、どちらかというとバイオガス→水素ということなので、FCVの商用車が主体ということでしょう。

純粋なBEVについてはよくわかりません。

乗用車ではなく商用車ということなのかもしれません。

 

 

総括

日本車メーカーが勝てるどころか一定のシェアを確保できる市場が見当たりません。

EVに対する取り組みがあまりにも遅すぎたことが主因ですが、これから奪還するのはかなり厳しい、無理に近い部分があります。

特に中国市場は。

EV分野では日本車ブランドはフェードアウトしてしまいそうです。