緩和ケア病棟への登録 | かなり昔の小細胞がん(子宮頸がん)の話

かなり昔の小細胞がん(子宮頸がん)の話

2004年に子宮頸がん小細胞がんになりました。
かなり珍しい種類のがんなので治療方法とかを書いてます。
今更かよ~役にたたないよ~と自分でも思いますが・・・
再発しても生きてる人はたくさんいます。
自分が納得した治療ができるといいなと思います。

秋晴れ~

 

何を隠そう

隠してないけど(笑)

私は緩和ケア病棟で

お茶出しボランティアをしていた。

 

このコロナ騒動で

すっかり活動停止。

やっと再開かと思ったら

私が体力の限界

気力もなくなり

無念の引退をした。

つまんねーなぁ

 

在宅療養の手配中に

SWさんから提案

「ホスピスや緩和ケア病棟は

入りたいと思っても

すぐには入れないのよ」

都島「知ってます。

義母の時が大変でした」

 

なにしろ

初診の予約が2カ月先

そんなに待ってらんねーよ

 

最終的に

そこに行くかどうかは

お い と い て

とにかく

登録はしておいた方がよい。

 

選択肢の幅が広がる。

気持ちにゆとりが持てる。

 

どこの病院にする?

もちろん家から近い

お馴染みの病院さ(笑)

行きつけの居酒屋か

 

そして ついに初診の日。

慣れない車イスを押す旦那と

2人で診察室に入る。

 

はじめましての挨拶の後

緩和ケア病棟の紹介DVDを見る。

ほのぼのして優しい感じ

 

突然、旦那が号泣

え??なに??

どーしたん

 

何か無理させていたのかなぁ

私の前では

ニコニコするように

頑張っていたのかなぁ

 

私は先生&Nsさん達と

「綺麗に撮影しましたね~」

「いやぁ、懐かしい」

女子雑談モード炸裂

 

今までの病歴等は

データ保存された。

 

緩和ケア病棟への緊急入院は

原則的には、ないこと

今の主治医(訪問医)との連携で

入院日を決めること

入院して2か月経ったら

一度退院になること

 

そして

診察の終わりかけに

今までボランティアで

お世話になったナカ先生が

カーテンの向こうで

手を振っていた(笑)

ナカ先生はリタイア組

 

ナカ「会えてうれしいわ~」

都島「ご無沙汰してます!」

ちょこっと

病棟を見学させてもらう。

ナカ「うーん、特別だからね(笑)」

都島「ありがとうございますっ」

 

珍しくてキョロキョロする旦那

私とナカ先生はまたも

思い出トーク炸裂

 

季節柄

ハロウィーンの飾りが

あちこちにあった。

お茶出しの時に着ける

オレンジ帽子の

カチューシャがあった。

 

ナカ「最初は恥ずかしかったわね」

都島「一回やればノリノリです」

ちょっと懐かしくて

こっそり泣いた。

 

部屋にお茶を運んだ時に

カチューシャを見て

ムっとした患者さんがいた。

「なんだよ、それ。

(ハロウィンの説明など)

スナックじゃあるまいし。

ちぇっ・・・

しかたないなぁ

じゃ、一緒に写真でも撮るか」

と実はノリノリで(笑)

でっかいオレンジの帽子をかぶり

ボラの皆とピースポーズ

奥様は超ビックリ

「そんな事をする人じゃないのに・・・」

 

 

ボルタレンの座薬で

すごく眠くなることを話す。

ナカ「基本的に

眠くなる成分はないけれど

きっと痛みを我慢しているから

それが無くなって

気持ちに安定感がでると

反動で眠くなるのかもね」

 

「よく眠れるか」を何回も聞かれた。

1日に何回も爆睡するけど

1回の時間は短い。

ま、これでいいのかな

 

久しぶりの外出だった。

いつもよりも声が大きいな。

 

吐き気と痰が絡むのは日常

24時間点滴も日常

飲まず食わずも日常

夜の嘔吐も日常

 

こうなったら

日常に慣れるしかない

 

最高の普通の日に感謝

 

もう食べれないけれど

祈りの金平糖