ナナコ家を訪問した | かなり昔の小細胞がん(子宮頸がん)の話

かなり昔の小細胞がん(子宮頸がん)の話

2004年に子宮頸がん小細胞がんになりました。
かなり珍しい種類のがんなので治療方法とかを書いてます。
今更かよ~役にたたないよ~と自分でも思いますが・・・
再発しても生きてる人はたくさんいます。
自分が納得した治療ができるといいなと思います。

全く病気と関係ありません

ま、いつもそうだけど・・・

 

ナナコさんは大学&癌&イレウスの先輩。

今年の命日はみんなイロイロな事情が重なって

ナナコ家に訪問したのは2人。

いつもごちゃごちゃウルサイけれど

今年はゆっくり話が出来た。

 

ナ父「いやぁ今年の夏は体にこたえた」

都島「そうですよね」

ナ父「事務所の引っ越しをしたんだ」

90才で仕事をしているナナコ父。

すげー

 

都島「おじさん、あのスゴイ量の本はどうしたんですか」

ナ父「200冊売ったけどまだ入りきらなくて・・・

 そのために近くのアパートの部屋を借りたんだ」

どうりでナナコ家には更に本棚が増えていた。

 

ナ父「古本屋が残りの本を狙っているんだが

俺が生きているうちは絶対に売らないっ」

ガハガハ笑うナナコ父。

ほれぼれするぜ

 

ナ母「だったら月に一回くらいアパートに行って

換気をしてちょうだいね!!」

パワフルさではナナコ母にかなう人はいない。

 

ナナコ母は独身時代

小児専門の精神病院で働いていた。

ナ母「とてもお金持ちのご両親がいたのね。

そこの一人娘さんは重症の精神病だった。

私は若かったから 

この子は生まれて来ない方が良かったのではないか

って思ったのね。

 

そうしたら、そこの院長先生が

どんなに病気の重い子でも 

生まれてきてくれてありがとう

生まれてくれて良かったって思えるように

たとえそれが限られた世界だとしても

そう思える世界を 私たちはつくっていくんだよ。

そう教えてくれたのよ」

 

いつも一緒にナナコさんの家に来る仲間

チナツちゃんの息子はジヘイ症。

私にはわからない大変な事がたくさんある。

チナツちゃんは

ナナコさんの家に来たかったけど

今年は来れなかった。

大きくなるといろんな事が起こるらしい。

 

チナツ息子が中学生の時のナナコ家訪問。

ずーっとスマホをみているチナツ息子。

都島「ナナコさんにお線香あげる時はスマホは見ないでね」

チ息子「はい!」

 

キタヤマさんが遅刻した。しかも道がわからないらしい。

チナツちゃんが駅まで迎えに行った。

案の定チナツちゃんも一緒に道に迷う。

 

私達は会話に夢中で

チナツちゃんからの電話に気が付かない。

仕方なく息子に電話をしたチナツちゃん。

お線香をあげている時スマホが鳴った。

 

チ息子「(電話に出たい。

 でもさっきダメって言われた。

 どうしよう どうしよう)

都島「・・・・あー。電話に出ていいよ」

チ息子「はい!」

まったくなぁ~

 

フミコ「あの時はチナツ息子くん、うろたえてたよね~」

都島「なんであのタイミング?!」

チナツ「あははは。ごめんごめん」

キタヤマ「まったく迎えに来た人が道を間違えるなんてさぁ」

そもそもあんたが遅刻したからでしょ!

皆につっこまれるキタヤマさん。

 

来年はみんなで集まれるといいね

でも無理ならそれも仕方がないよ

ナナコさんが

皆にあう機会を作ってくれたんだ

 

いろんな事があって

いろんな状況がある

私には想像もつかない きっと大変な事もたくさんある

でも友達は友達だよ 

 

友達も好きだし

友達の息子も大好きだ

だっていい奴なんだもん

病気があっても なくても 好きな奴は好き

 

来年は本の在庫が減ったかどうか

チェックしなくちゃ

ではナナコさん、また来年!