ハク君のこと | かなり昔の小細胞がん(子宮頸がん)の話

かなり昔の小細胞がん(子宮頸がん)の話

2004年に子宮頸がん小細胞がんになりました。
かなり珍しい種類のがんなので治療方法とかを書いてます。
今更かよ~役にたたないよ~と自分でも思いますが・・・
再発しても生きてる人はたくさんいます。
自分が納得した治療ができるといいなと思います。

悲しい事がありましたが

楽しかった事を書きます。

 

ハク君はビューティーカリスマ美容師の息子さん。

幼稚園では女子のハートを独り占めしている。

ママに似て美形である。

まつ毛がバサバサいってる。

このところ急に背が伸びた。

 

彼の好きな子の名前は「め」から始まる。

都島「うーん。メグミちゃんかな」

ハク「ちがう!」

都島「他にあるかなぁ。メザシちゃんかっ?」

ハク「ち~が~う」

都島「メンコ?メガネ?メダカ?」

ハク「ちがうぅ」

(答え:めいちゃん)

 

ハク君の足には虫さされの跡がある。

ハク君ママ「キャンプに行った時に刺されたんだよね」

ハク「うん」

都島「キャンプ楽しかった?」

ハク「うん。たっくさん虫がいた」

都島「どんな虫が多かった?」

ハク「蚊」

ハク君ママ「カブトムシもいたやん!」

 

 

ハク君の体操着の名前は

マジックではなくて

パッチワーク(みたいの)で刺繍してある。

ハク君ママは手先が器用。

ハク君の手提げも巾着袋も全部手作り。

愛が溢れてる。

 

気に入ってもらいたいので

いそいそと

妖怪ウォッチクッキーを渡したりする。

ハク君の目がキラキラ。

 

ハク君ママ「ありがとうございます。

 また来てください」

 

ハク君ママは

初期治療が終わり

次の治療も終わり

その次の治療も終わり

自分で選んだ治療を選択していた。

 

副作用も抜けて とても元気。

ハク君ママ「やりたい事がたくさんあるんです。

せっかく食事の大切さがわかったのだから

周りの友達にも教えてあげたいの」

 

髪の毛に良いオーガニック製品をそろえたい。

夏休みには縁日パーティーをしたい。

ヨガや気功もしてみたい。

 

病院の治療だけが病気を治すわけでは無い。

心配事は勿論ちょっとはある。

でもクヨクヨ考えない。

楽しい夢のような夏休みだった。

 

秋頃から体が痛くなった。

 

会う予定だったけれど やっぱりキャンセルになった。

何よりも自分の体調を優先させる。

それは当然の事。

なのに何回も謝ってくれる優しいハク君ママ。

 

自分の体が痛いのに

友達の体調を気遣う

芯が強くて

思いやりのあるハク君ママ。

 

逆転を狙って頑張った。

年末にはいつもありがとうって言ってくれた。

 

 

 

そして

先週

旅立った。

 

 

あなたに会えて

ブログを通じて

つながる事が出来て

本当に有難かったと思っています。

教えてもらう事がたくさんありました。

こだわりを無くす事が出来ました。

本当に 本当に ありがとう。

 

また会えると思っていたけれど

それはかなわなかった。

どうしても、かなわない事もある。

 

今はとても寂しくて悲しいけれど

涙がじわじわ溢れるけれど

きっとまたいつか会える。

 

また会いましょう。

 

 

その時は約束したように

オーガニックで髪を染めてね。

お好み焼きパーティーしようね。

 

可愛い笑顔で

ちょっと上目づかいで

太ってないのに「私太ってて~」とか言う

ニッコリ笑いながら

鋭い本音をサラッと口にする

ハク君ママのeriさん。

 

また会いましょう。 

 

ハク君やご家族はもちろん

みみんなの事も 

みなさんの事も

ひかりになって

見守ってください。

 

 

たのんまっせ!

ビューティービックマム