私ってラッキー?! | かなり昔の小細胞がん(子宮頸がん)の話

かなり昔の小細胞がん(子宮頸がん)の話

2004年に子宮頸がん小細胞がんになりました。
かなり珍しい種類のがんなので治療方法とかを書いてます。
今更かよ~役にたたないよ~と自分でも思いますが・・・
再発しても生きてる人はたくさんいます。
自分が納得した治療ができるといいなと思います。

闘病中のキヨミンに会ったら

口癖が変化していた。



抗がん剤治療の副作用もあり、

自宅待機のキヨミン。

てくてく出掛けて行った私。


キヨミン「今回は(ルート確保に)

 インターンが2回も失敗したぁー」

都島「3回目で取れたなら、いい方だよ」

キヨミン「え?そうなの?」

都島「8回の人がいるよ・・・足からルート取る人もいる」

キヨミン「そうか・・・なら、ラッキーな方だね」


キヨミン「尿管ステント交換の先生が変わったよ」

都島「それ、痛いんでしょ・・・」

キヨミン「そうでもないよ」

都島「みなスゴク痛いって言ってるよ?」

キヨミン「一番最初は痛かったけど、今はそうでもない。

 我慢できるよ。『道』が出来たのかな」

都島「そ、そんな事ないと思うけど・・・」

キヨミン「じゃあ、先生の腕が良いのかな。

 へへへ、ラッキーだな、私」


キヨミン「ホスピスの見学したよ」

都島「どこに行ったの」

キヨミン「1件目はすぐ近所。病棟は綺麗だけど、いまひとつ。

 2件目は車で10分。スタッフがベテランで優しい。

 3件目は電車で15分。小さくてバタバタしてる。


 2件目が良かったから、何かあったら、そこにする」


都島「3カ所も見学したの?しかも全部近所?」

キヨミン「うん、先生がね、

 元気なうちに見学をするようにって」


キヨミンの主治医は、やる時はやる。

ホスピスの見学予約は3か月待ち。

状態が悪くなったら、それどころではない。

義母のホスピスは私が代理受診をした。


都島「自分で3カ所もホスピス見学した人なんて、めったにいないよ」

キヨミン「うん、病院の人も『え?あなたが患者さんなの?!』

 って言ってたよ」

都島「・・・だよな」

キヨミン「2件目のホスピスの先生と

 今の病院の緩和ケアの先生は同期生なんだって。

 私の情報も詳しく提供してくれるって。

 だからいざとなっても安心だよ。


 なんかさ、私ってラッキーじゃん?!」


キヨミンの病院は家から車で10分。

ほぼ毎週通院しているキヨミンにとって

時間と交通費と体力が温存できる。

家の近くに良い病院がある。

ホスピスもある。



キヨミン「私ってすごくラッキーじゃん!!」



「私ってラッキー」が口癖のキヨミンと友達で

私もラッキーだよ。


血小板の数値が戻ったら、また治療再開だね。


がんばろう、キヨミン。

応援しているよ!