看病している時は | かなり昔の小細胞がん(子宮頸がん)の話

かなり昔の小細胞がん(子宮頸がん)の話

2004年に子宮頸がん小細胞がんになりました。
かなり珍しい種類のがんなので治療方法とかを書いてます。
今更かよ~役にたたないよ~と自分でも思いますが・・・
再発しても生きてる人はたくさんいます。
自分が納得した治療ができるといいなと思います。

スヌピコさんが旅立って1年です。

あちらでも元気に

ピコピコパワーをふりまいてますか?


大阪でイレウス入院中の話です。

いつもの通り

あくまでも私の勝手な意見。


イレウスの状態が落ち着いて

やれやれと同室の人と雑談開始。


その中に「お臍を取った」方がいた。

80代前半。

明るくて上品で色付き眼鏡が良く似合う。


「私のお腹ね、カエルちゃんみたいでしょ、ほら」

彼女には、お臍が無かった。


「子宮がんがお臍の下に転移したから取ったのよ」

大手術を決断したのは娘さん。

それから抗がん剤治療を継続中。


「娘がインターネットでいろいろ調べてくれるの。

有難いのよ。

主治医の先生とも娘が話してくれる」


娘さんは毎日見舞いに来ていた。

自分の体調が悪い時は

点滴をしながら母親の見舞いに通う娘さん。


彼女は次々と抗がん剤を変更しなくてはならない。

その薬も娘さんが主治医と相談する。

「私は何もわからないからね」


彼女のご主人も高齢で田舎で一人暮らし。

闘病中は仕方がないとの事。


「でもね」

「娘には内緒なんだけどね・・・・」

「もう(治療しなくても)いいかなって思う時がある」

「まだ私が元気なうちに主人の世話をしてあげたいの」

「抗がん剤をやめて、出来るだけそばにいたい」

「でも頑張っている娘には言えない」



どんな治療がベストなのか

キツイ抗がん剤を続けるのか

一旦休む事がべストなのか

他の病気が見つかったら、そっちの治療を優先するべきか

完璧な食事療法をするのか

ちょっとだけ好きな物を食べるのか


情報は必要です。

ネットにはいろいろな情報が満載。

しかし

決めるのは結局 家族ではない。


自分で決める事ができるなら

自分で決める。


主治医の意見と違ったら

納得するまで説明してもらう。


「本人」と 支えてくれる ご家族の方は

一 心 同 体 

それは幻想です。


だって抗がん剤治療を受けたり

手術をするのは「本人」だから


<辛いけど頑張って、私も(俺も)一緒に頑張るから!!>


いやいや

辛いのは「本人」です。


ちょっと治療を休みたい。

ちょっと美味しい物を食べたい。

そんな時もあります。

きっとある。


その時には
そんな気持ちを分かって欲しい。


なかなか言い出せない本音を

一番大切な人だからこそ

言えない時もある。


そんな時は、どうか受け止めて下さい。

お願いします。



そして

一生懸命看病している時は

つい忘れるけど

どうか自分の体を大切にして。


疲れたら今日だけはお見舞いを休んだり

しっかり食べて

ちょこちょこ横になって

適当に息抜きをして


自分が倒れたりしないように

気を付けて下さい。


患者本人は

それが一番心配。

そんな風になったら、つらいです。


なかなか恥ずかしくて

口に出せないけど

とっても

とっても

感謝している事をわかって下さい。





でも

なぜか

患者本人は気楽で

看病する方は真剣

ってパターンは多いね。

ありゃなんでだろ?!