律儀なお爺さん | かなり昔の小細胞がん(子宮頸がん)の話

かなり昔の小細胞がん(子宮頸がん)の話

2004年に子宮頸がん小細胞がんになりました。
かなり珍しい種類のがんなので治療方法とかを書いてます。
今更かよ~役にたたないよ~と自分でも思いますが・・・
再発しても生きてる人はたくさんいます。
自分が納得した治療ができるといいなと思います。

ゆるりさんのブログに共感。

深夜のナースステーションは「あちら」の世界に見えたって事。

あちらとこちら・・・


ペコちゃんナースはとってもかわいい。

そして、心も体もとても大きくて丸い。

ペコ「私って子供とお爺さんにはもてるのよ~」

うん、とってもよくわかる。


そして、これは、ペコちゃんの実体験。

循環器関係の病棟にいた時のこと。


夜に眠れない患者さんは多い。

そんな人は話相手が欲しくて

ナースステーションにやってくる。

ペコちゃんはよくそんな患者さんとお話ししていた。

その分、仕事は忙しくなるけどね。

ペコちゃんはそんなナースさん。


ペコちゃんは実家に帰るので何日か有給休暇を取った。


そして休暇明けの深夜勤務。

もう一人のナースさんと必死にパソコン入力をしていると

ペタペタとスリッパの音がした。

2人とも「あ、あの患者さんだ」と思った。

毎晩、眠れなくてナースステーションにやって来るお爺さん。


シンタ「(喜んで)ああ!今日はあんたが夜勤なのか」

ペコ「うん。シンタさん、今日も眠れないの?」

シンタ「いや、今日は大丈夫だ」


あれ、珍しいな。

と、もう一人のナースさんも思った。


シンタ「今まで、ありがとうな。ペコちゃん。

 わし、退院する事になったんだよ」

そういうと、そのお爺さんはペタペタとスリッパを鳴らして

自分の部屋に帰って行った。


ペコ「シンタさん、退院できて良かったね」

   「そうね、何日か前に具合が悪かったけど・・・」

ペコ「そうだったの?」

そのまま忙しいペコちゃん達は仕事を続けた。



そして翌朝。

ペコちゃん達は驚く。



あのお爺さんは昨日の昼間、亡くなっていた。



なぜ引き継ぎの時にその事が伝わらなかったのか?

理由は不明。


1人なら寝ぼけていたと考えられる。

でも2人とも、しっかり、そのお爺さんを見た。

ペコちゃんは会話もした。

お爺さんには足もあった。スリッパを履いていた。


全く普通の人に見えた。


そのお爺さんはペコちゃんの事がとても好きだった。

だから律儀に最後の挨拶に来てくれたんだね。

って、事になったそうです。



ペコ「もてすぎるのも困るよね~」

うん、それは困るね・・・




でも、そーゆー事って本当にあるんだね?!