我が家には沖縄からはるばるやって来た猫が2匹いる。

  一匹は♀の「チャー」推定年齢14歳、

  もう一匹は♂の「チビ」推定年齢6歳

 

  チャーは老猫だからか、昼間寝てばかり。

  老女の私が痛む腰をかばいながら、家事にいそしんでいるときも

  ま~るくなってグーグー寝てばかり。

  そんな姿を見ると、私は「来世では猫に生まれたい!」と本気で思ってしまう。

 

  

      

       

          

  

  昼間寝てばかりなもので、あたりが薄暗くなるころになると、

  ベランダをうろつきながら、時にギャーギャーと鳴く。

  老猫だからか、声が低くなっているのだ。

  この現象は人間と同じかもしれない。

 

  真夜中になると、音もなく私のベッドに上がってきて

  手で私の顔を撫でてくる。

  爪が私の頬を傷つけないよう、そ~~と優しくなでるので、

  「チャーは賢いなぁ~。寝ている人間の顔の撫で方を知っているんだね」

 

  一方のチビは、小柄な体つきながら骨格が、がっしりしていて

  いかにもオス猫の雰囲気を漂わせている。

 

  生まれもった性格なのか、常に警戒心を身にまとっているようで、

  寝てるなとスマホを片手に、そ~~と近づいても、すぐに薄目を開ける。

 

      

 

      

 

  以前の地では柴犬(シロ)を飼っていた。

  16歳で虹の橋を渡って行ってしまった時の悲しみ。

 

  動物と共に日々を送る暮らしにどっぷりつかっていたので、

  また犬を飼いたいという思いは強かったが、

  自分の年齢を考えると、最期まで共に暮らせる自信がなく

  あきらめていた。

  ひょんなことで、沖縄にいた次男が帰ってくることになり、

  しかも2匹の猫という大きなお土産付きであった。

 

  はじめは猫と暮らすことに抵抗がなかった訳ではない。

  おしっこは異常に臭いし、壁紙、畳はガリガリひっかくし

  私にとっては嬉しくない存在だったが、ともに暮らし始めて5年

  今や、私にとって大事な存在になったチビとチャー。

  猫は、ツンデレと言われるが、飼い主の愛情を理解する能力を持っている

  愛しい存在である。

 

  チャー、チビ、健康で気ままに、のんびりと暮らしてね。