今日の京都7月1日(月) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
今日から7月ですね。
今年も後半になります。

旧暦7月を文月(ふみづき、ふづき)と呼び、現在では新暦7月の別名としても用いられます。文月の由来は、7月7日の七夕に詩歌を献じたり、書物を夜風に曝す風習があるからというのが定説となっています。しかし、七夕の行事は奈良時代に中国から伝わったもので、元々日本にはないものなので、稲の穂が含む月であることから「含み月」「穂含み月」の意であるとする説もあります。また、「秋初月(あきはづき)」、「七夜月(ななよづき)」の別名もあります。 

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今日から七十二候が移ります。

【 半夏生(はんげしょうず)】
半夏が生え始める頃。田植えを終える目安とされました。「半夏」は「烏柄杓」(からすびしゃく)の異名です。 
この頃に降る雨を「半夏雨」(はんげあめ)と言い、大雨になることが多く、地域によっては「半夏水」(はんげみず)とも言います。
   農家にとっては大事な節目の日で、この日までに「畑仕事を終える」「水稲の田植えを終える」目安で、この日から5日間は休みとする地方もあります。この日は天から毒気が降ると言われ、井戸に蓋をして毒気を防いだり、この日に採った野菜は食べてはいけないとされたりしました。なお、七夕にも農作業を休むとする伝承が多くの地域に伝わります。
近畿地方の一部地域では蛸を食べる習慣があり、現在では近畿地方各地の小売店が盛んに販売促進を行っています。






そういえば、建仁寺両足院の半夏生が見頃のようです。葉っぱの白が涼しげです。我が家の庭の半夏生も白い葉が涼しげです。



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さて、7月になると、京都では、祇園祭が始まります。
【祇園祭のひと月】



祇園祭というと、宵山と山鉾の巡行に目がいきがちですが、諸々の行事から成り立っているお祭りです

古くは平安時代に疫病・災厄の除去を祈った祇園御霊会を始まりとする、八坂神社の祭礼です。 1ヶ月にわたり様々な神事・行事が行われます。 期間は
7月1日~7月31日です。

祭行事は八坂神社が主催するものと、山鉾町が主催するものに大別されます。一般的には山鉾町が主催する行事が「祇園祭」と認識されることが多く、その中の山鉾行事だけが重要無形民俗文化財に指定されています。山鉾町が主催する諸行事の中でもハイライトとなる山鉾行事は、山鉾が設置される時期により2014年から前祭(さきまつり)と後祭(あとまつり)の2つに分けられて巡行しています。

山鉾行事は「宵山」(よいやま、前夜祭の意。前祭:7月14日〜16日・後祭:7月21日〜23日)、「山鉾巡行」(前祭:7月17日・後祭:7月24日)が有名です。

八坂神社主催の神事は「神輿渡御」(神幸:7月17日・還幸:7月24日)や神輿洗(7月10日・7月28日)などが有名で、「花傘連合会」が主催する花傘巡行(7月24日)も八坂神社側の行事です。

宵山、宵々山、宵々々山には旧家や老舗にて伝来の屏風などの宝物の披露も行われるため、屏風祭の異名があります。また、山鉾巡行ではさまざまな美術工芸品で装飾された重要有形民俗文化財の山鉾が公道を巡るため、「動く美術館」とも言われています。

◎歴史
疫病の流行により朝廷は863年(貞観5年)、神泉苑で初の御霊会(ごりょうえ)を行いました。御霊会は疫神や死者の怨霊などを鎮めなだめるために行う祭で、疫病も恨みを現世に残したまま亡くなった人々の怨霊の祟りであると考えられていました。しかし、その後も疫病の流行が続いたために牛頭天王を祀り、御霊会を行って無病息災を祈念しました。

869年(貞観11年)、全国の国の数を表す66本の矛を卜部日良麿が立て、その矛に諸国の悪霊を移し宿らせることで諸国の穢れを祓い、神輿3基を送り薬師如来を本地とする牛頭天王を祀り御霊会を執り行いました。

その後、応仁の乱、明治維新、第二次世界大戦などを乗り越え、現在のように復活させたのは京都の町衆の力によります。現在も、鉾町がオフィス街になっていたり、住民が少なくなっていたりと問題も山積ですが、これだけの祭を催行する京都はすごいです。

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山鉾巡行は鎌倉時代に始まったと言われます。
その間、山鉾巡行が中止や延期となったのは、
①室町時代の応仁の乱(1467~「年)で30年以上。
②安土桃山時代、織田信長が殺害された本能寺の変のあった1582(天正10)年には祇園祭自体が11月に時期を変えて行われた。
 
③江戸時代.将軍や上皇の死去で祭自体が延期されることがありました。幕末には蛤御門の変(1864年)で巡行を支える山鉾町一帯が火災に遭い、翌年の前祭巡行は行われませんでした。

④1879(明治12)年にはコレラ流行のため、祇園祭は11月に実施されました。86年、87年、95年にも同様にコレラ流行を理由に延期されている。

⑤戦中と戦後直後の1943年から47年にも第二次世界大戦の影響で山鉾巡行が取りやめとなりました。
 
⑥1962年(昭和37年)には阪急電鉄の地下工事のため山鉾巡行が中止されました。

⑦2020年、2021年、コロナウイルスのために山鉾巡行は中止となりました。

長い祇園祭の歴史では、中止や延期もあったのです。

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今年後半も健康で笑顔で過ごしましょう。
どうぞ、今日もお元気で楽しい1日でありますように!
行ってらっしゃい!


【今日の京都令和6年7月1日(月)】(No.3514)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143


○祇園祭吉符入



神事始の意味で各山鉾町において、町内関係者が本年の祇園祭に関する打ち合わせをし、祭りの無事を祈願します。
※見学不可

日程7月1日~5日
場所
各山鉾町
○長刀鉾町お千度 長刀鉾町の町内一同が稚児や禿と共に八坂神社に参拝し、神事の無事を祈願します。 日程7月1日 時間10時~ 場所八坂神社
○ 七夕笹飾りライトアップ/貴船神社



青々とした笹に参拝者の願いをしたためた短冊が揺れる。日没後にライトアップされると、笹がやさしい光に浮かび上がり幻想的です。
日程7月1日~8月15日
日没から20:00頃まで
アクセス京都バス「貴船」バス停から徒歩6分
ホームページ
http://kifunejinja.jp


○ 賀茂御戸代能 薪能/上賀茂神社





毎年7月1日に行われる「賀茂御戸代能」は孝謙天皇の御代(750)より続く、由緒深く古い伝統と永い歴史を持つ行事であり、薪能の元祖とも云われている能楽です。今年は「須磨源氏すまげんじ」が演じられます。
当日は15時30分より能楽鑑賞講座も催され、鑑賞講座付薪能前売り券 4,000円(薪能座席指定付)も用意されています。
日程 7月1日(月)
    17時15分開場/18時開演(雨天決行 ※観能中は傘不可。カッパをご持参下さい。)
料金
賀茂御戸代能 当日自由席 4000円
アクセス
4系統市バス「上賀茂神社前」下車すぐ37系統市バス「上賀茂御薗橋」下車徒歩約5分
ホームページ
http://www.kamigamojinja.jp/

○ 叡山電車「青もみじのライトアップ」

叡山電車の鞍馬線市原駅~二ノ瀬駅間にある約250mの「もみじのトンネル」と貴船口駅、二ノ瀬駅がライトアップされ、夏夜のひとときが楽しめます。もみじのトンネル通過時に車内灯を消灯し、速度を落として走ります。ゆっくりと徐行する列車からは、ライトに照らされた青もみじが見え、涼しげな雰囲気を感じさせます。
日程7月1日~8月15日  【平日】出町柳駅18:12~20:01発の鞍馬行、鞍馬駅18:30~20:44発の出町柳行  【休日】出町柳駅18:02~20:02発の鞍馬行、鞍馬駅18:21~20:41発の出町柳行 ※状況により開催日時や内容などが変更となる場合あり
料金普通運賃が必要
アクセス
叡山電車「市原駅」~「二ノ瀬駅」・「貴船口駅」
ホームページ
https://eizandensha.co.jp/event/detail1898/

○ 上七軒ビアガーデン/上七軒歌舞練場



「北野をどり」で知られる上七軒歌舞練場で、夏の間「上七軒ビアガーデン」が開催されます。揃いの浴衣を纏った芸妓さん、舞妓さんから、名刺「千社札」を受け取ると、福が舞い込むと言われます。都会の喧騒を離れ、風情ある京の花街で、情緒たっぷりの時間が過ごせます。※保護者同伴の場合も含め、18歳未満の未成年者は入場できません。
日程7月1日~9月7日  17:30~22:00(2時間制、ラストオーダーは30分前まで) ※休止日/7月7日・14日・21日・28日、8月4日・13日~16日・25日、9月1日
料金
最初のセット(生ビール&酒菜)/2500円 ※現金のみ(クレジット決済不可)、2人より予約可
アクセス市バス北野天満宮
ホームページ
https://www.maiko3.com/beer-garden

○愛車の茅の輪くぐり/城南宮



第一駐車場に設けられた特別斎場にて行なわれます。直径5メートルに及ぶ茅の輪を自動車ごとくぐり抜けて、半年間の交通安全を祈願します。観光バスも通りぬけできます。
日程7月1日~7日 
時間午前9時~午後4時 
料金 無料
アクセス
名神「京都南I.C」・阪神「城南宮南出入口」すぐ

○宇治川鵜飼/宇治川
夏の風物詩、宇治川の鵜飼。
二人の女性鵜匠を中心に、手綱さばきも鮮やかな匠の技を披露します。

日程7月1日~9月30日
料金乗合船(1時間)は大人2,300円
小人(小学生以下)1200円
場所
宇治公園・中の島,塔の島周辺,宇治川
アクセス
京阪電鉄「宇治」駅から徒歩5分
JR奈良線「宇治」駅から徒歩7分
備考
荒天時および天ヶ瀬ダム放流による増水時には中止となる場合があります。お出かけの際、ご確認ください。
ホームページ
https://www.kyoto-uji-kankou.or.jp/

○ 嵐山鵜飼/渡月橋付近
歴史は古く嵐山の鵜飼は千年の昔から行われていました。
かがり火の中、屋形船から嵐山の夜景と鵜飼を楽しんでいただけます。
8月16日(水)の鵜飼は、事前予約の船のみの運航となります。
日程7月1日~9月23日
7月、8月は19:00/20:00の2回出船
9月は18:30/19:30の2回出船
【乗合船】
大人...2,300円 小人1,200円
ホームページ
https://arashiyama-yakatabune.com/

○ 貴船の川床(〜9/30)

○ 鴨川納涼床(〜9/30)

○あじさい苑開園(〜7/7)/三室戸寺

○ 初夏の庭園特別公開(〜7/10)/建仁寺両足院


○ 桔梗を愛でる特別拝観(〜7/17)/天得院

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