今日の京都6月24日(月) | 都のかほり日記

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京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
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おはようございます。

気象庁は、昨日23日、東北南部・東北北部が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。
東北南部は平年より11日遅く、昨年より14日遅く、東北北部は平年より8日遅く、昨年より14日遅い梅雨入りとなりました。
これで、梅雨のない北海道を除いて、全国、梅雨入り平年より遅い梅雨入りとなりました。

今日の午後、北野天満宮では、夏越の祓の茅輪が取り付けられます。
北野天満宮の茅輪は、特に大きく、大茅輪と言われています。


過年のものです


夏越の祓は6月30日ですが、北野天満宮のように少し早めに茅輪くぐりができるところもあります。

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では、この夏越祓とは、ご存知の方は復習を、ご存知ない方は予習をなさってください。

⚫水無月(みなづき)夏越祓(なごしのはらい)
1年の折り返しにあたる6月30日、あるいは少し前に各地の神社で、残る半年の無病息災を祈願する神事です。

【由来】
どうして大祓の時に茅の輪をくぐるのかというと、奈良時代に編集された備後の国風土記(びんごのくにふどき)によります。
日本神話の中で、ヤマタノオロチを倒した素盞鳴尊(すさのおのみこと)が、南海の神の娘と結婚するために、南海で旅をしている途中、蘇民将来(そみんしょうらい)、巨旦将来 (こたんしょうらい)という兄弟のところで宿を求めたところ、弟の巨旦将来は裕福であったにもかかわらず宿泊を拒んだのに対し、兄の蘇民将来は貧しいながらも喜んで厚くもてなしました。

その数年後、再び蘇民将来のもとを訪ねた素盞鳴尊は「もし悪い病気が流行ることがあった時には、茅で輪を作り腰につければ病気にかからない」と教えられました。

そして疫病が流行したときに巨旦将来の家族は病に倒れましたが、蘇民将来とその家族は茅の輪で助かったというのです。

この言い伝えから「蘇民将来」と書いた紙を門にはっておくと災いを免れるという信仰が生まれました。

この「蘇民将来」の逸話を基に岩手県内を始め各地には蘇民祭が伝わっています。とくに奥州市水沢区の天台宗妙見山黒石寺の黒石寺蘇民祭をはじめとする岩手県内の蘇民祭は選択無形民俗文化財に選択されています。ただ、残念なことに、黒石寺蘇民祭は今年2月で幕を閉じることになりました。この蘇民祭では2008年のポスターが不快感を与えかねないとして、JR東日本が掲示を断ったということも話題になりました。






また、「蘇民将来」といえば、祇園祭を思い出します。
祇園祭と「蘇民将来」との関係についての記載がありました。

「京都祇園社の祇園祭は、元来は御霊を鎮めるためにおこなわれたのが最初であったが、平安時代末期には疫神を鎮め、退散させるために花笠や山車を出して市中を練り歩く「やすらい(夜須礼)」の祭祀となった。山車につけられた山鉾は空中の疫鬼を追いこむための呪具、花笠は追い立てられた厄鬼を集めてマツの呪力で封じ込めるための呪具であり、また、祭りの際の踊りは、本来、地に這う悪霊を踏み鎮める呪法であった。悪霊や疫鬼は、これらによって追い立てられて八坂神社に集められるが、そこには蘇民将来がおり、また、疫鬼の総元締めであるスサノオが鎮座して、その強い霊威によって悪霊や疫鬼の鎮圧・退散が祈願されたのである。 」
出典Wikipedia

茅の輪も当初は伝説のとおり小さなものを腰に付けるというものでしたが、しだいに大きくなって江戸時代初期になり、大きな茅の輪をくぐって罪や災いと取り除くという神事になりました。

【茅の輪くぐりのやり方】
下の写真を参考になさってください。



①先ず、茅の輪の前に立って軽く礼をします。左足からまたいで輪をくぐり、左回りに回って元の位置に戻ります。

②茅の輪の前で軽く礼をします。右足からまたいで輪をくぐり、右回りに回って元の位置に戻ります。

③茅の輪の前で軽く礼をします。左足からまたいで輪をくぐり、左回りに回って元の位置に戻ります。

④茅の輪の前で軽く礼をします。左足からまたいで輪をくぐり、ご神前まで進みます。二拝二拍手一拝の作法でお詣りします。

※また茅の輪をくぐっているときに神拝詞(となえことば)を言いながらくぐります。

この神拝詞は地域や各神社で、違いますので、各神社でお尋ねください。 
ここでは、一般的な神拝詞をご紹介します。

① 「祓い給へ 清め給へ 守り給へ 幸え給へ」
読み: はらへたまへ きよめたまへ まもりたまへ さきはえたまへ
訳:お祓いください、お清めください。お守りください、幸福をお与えください。祝詞(のりと)の一種で、「略拝詞(りゃくはいし)」と呼ばれるものです。神さまに対して、お祓いとお力添えを願う意味があります。
一般的な神拝詞です。

② 
一周目
「水無月の なごしの祓 する人は ちとせの命 のぶといふなり」読み:みなづきの なごしのはらえ するひとは ちとせのいのち のぶというなり訳:六月に「夏越の祓(なごしのはらえ)」をする人はみな、長く寿命を延ばすというそうだ。平安時代の『拾遺和歌集』巻五にある、詠み人知らずの歌です。 「夏越の祓」のご利益である、無病息災を詠んだものです。二周目「思ふ事 皆つきねとて 麻の葉を きりにきりても 祓へつるかな」読み:おもうこと みなつきねとて あさのはを きりにきりても はらえつるかな訳:六月に「悩んでいることはみな尽きてしまえ」と、麻(あさ)の葉を切りに切ってお祓いをしてしまったことであるなあ。
平安時代の『後拾遺和歌集』巻二十にある、和泉式部の歌です。「大祓」には、麻の葉を切り裂いてお祓いをする儀式があります。三周目「宮川の 清き流れに 禊せば 祈れることの 叶はぬはなし」読み:みやかわの きよきながれに みそぎせば いのれることの かなわぬはなし訳:神社に流れる川の清らかな流れで禊(みそぎ)をするならば、祈ったことで叶わないことはない。出典・詠み人不明の歌この三つの中でも特に一周目の「水無月の~」の歌が有名で、それだけを三度唱える場合もあります。

茅の輪の周りに神拝詞が書かれていますから、参考にしながら、茅の輪をくぐってください。

【やってはいけないこと】

「茅の輪の草を何本か引き抜く、もしくは引き抜いて持ち帰る」
これは絶対にやってはいけないそうです。
というのは、茅の輪は、多くの参拝者の穢れを吸収している物ですから、
それを引き抜いたり、持ち帰ったりする行為は、穢れを自分の体に吸収しているようなものです。
つまり、この茅の輪のカヤを持って帰るという事は、たくさんの人の疫病・罪穢れを家に持って帰る行為となるんです。
ただ、神社によったは、お持ち帰り用の茅をご用意くださっているところもあります。私もいただいてきて、小さな茅の輪を作って玄関に掛けけました。




紙の人形(ひとがた)に息を吹きかけたり、それで身体を撫でることで穢れを人形に移した後、水に流したり、焼納するところもあります。



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夏越の祓は6月30日ですが、北野天満宮のように少し早めに茅輪くぐりができるところもあります。
それを含めて、夏越の祓と茅輪くぐりの日程をご紹介します。

夏越の祓の神事よりも早くに、茅輪くぐりはできるところもあります。

【 京都市内の主な神社の夏越祓】

どちらにお詣りに行かれますか。
ここに、ご紹介していない神社でも、
夏越祓の神事が行われています。
お近くの神社にもお詣りくださいませ。

京都茅の輪くぐり2024一覧

https://ja.kyoto.travel/event/single.php?event_id=6772



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新しい1週間の始まりです。
どうぞ、今日もお元気で笑顔で楽しい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年6月24日(月)】(No.3507)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143


○ 大茅の輪取り付け/北野天満宮



北野天満宮の大茅の輪は、京都最大の茅の輪と言われており、直径5メートル。
その茅の輪が25日の市の前日に天満宮の楼門に取り付けられます。

日程6月24日
時間 午後1時~大茅輪奉製
午後4時~大茅輪取り付け 
アクセス
市バス「北野天満宮」下車。/京福「北野白梅町駅」下車、徒歩10分。

○ 春の特別公開(〜6/30)/宝厳院
 
○ 御土居の青もみじ(〜6/30)/北野天満宮

○ 貴船の川床(〜9/30)

○ 鴨川納涼床(〜9/30)

○あじさい苑開園(〜7/7)/三室戸寺

○ 紫陽花苑の公開(〜6/30)/藤森神社

○ 初夏の庭園特別公開(〜7/10)/建仁寺両足院

○ あじさいウイーク(〜6/30)/柳谷観音

○茅の輪くぐり(〜6/30)/車折神社

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