今日の京都6月15日(土) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
昨日も暑かったですね。


出典日本気象協会


昨日は、今年一番の暑さとなり、京都市では35.9℃となり、日本で一番気温が高くなりました。猛暑日(35度以上)となったのは全国で14地点、真夏日(30度以上)となったのは400地点を超え、それぞれ今年最多となりました。
6月半ばで、こういうご挨拶をするとは思いませんでした。どうぞ、今日も暑さ対策をしっかりなさってくださいね。

さて、今日は、真言宗の開祖空海(弘法大師)の生誕の日です。

真言宗の寺院では、降誕会などが
開催されます。



弘法大師
出典Wikipedia

空海は宝亀5年(774年)、讃岐国多度郡屏風浦(現:香川県善通寺市)で生まれました。6月15日が誕生の日とされていますが、これは中国密教の大成者である不空三蔵の入滅の日であり、空海が不空の生まれ変わりとする伝承によるもので、正確な誕生日は不明です。空海の幼名を 真魚(まお)と知って、なんだかとても親しみがわきました。

空海は日本天台宗の開祖最澄(伝教大師)と共に、日本仏教の大勢が、今日称される奈良仏教から平安仏教へと、転換していく流れの劈頭に位置し、中国より真言密教をもたらしました。また、能書家としても知られ、嵯峨天皇・橘逸勢と共に三筆のひとりに数えられています。 

【空海(弘法大師)が由来とされる伝説や伝承があるもの】

* 平仮名
* いろは歌
* 灸
* 讃岐うどん
* 手こね寿司
* 九条葱
* エツ - 日本では筑後川のみに生息する魚、絶滅危惧種
* 曜日
* 水銀鉱脈の発見
* ダウジング
* 瀬戸大橋
* 見附島 (石川県)
* 橋杭岩
* 小倉あん

【空海(弘法大師)に関わることわざや慣用句】

○弘法も筆の誤り
空海は嵯峨天皇からの勅命を得、大内裏應天門の額を書くことになりましたが、「應」の一番上の点を書き忘れ、まだれをがんだれにしてしまいまして。空海は掲げられた額を降ろさずに筆を投げつけて書き直したといわれています。このことわざには、現在、「たとえ大人物であっても、誰にでも間違いはあるもの」という意味だけが残っていますが、本来は「さすが大師、書き直し方さえも常人とは違う」というほめ言葉の意味も含まれています。
○弘法筆を選ばず
文字を書くのが上手な人間は、筆の良し悪しを問わないという意味のことわざ。ただし、性霊集には、よい筆を使うことができなかったので、うまく書けなかった、という、全く逆の意味の言及があります。良い道具の選択が重要であることも世には多く、「弘法筆を選ぶ」のように全く逆に転じた言い回しもあります。
○護摩の灰(ごまのはい)
「弘法大師が焚いた護摩の灰」と称する灰を、ご利益があるといって売りつける、旅の詐欺師のことをさします。後に転じて旅人の懐を狙う盗人全般を指すようになりました。

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今日は、多くの寺院で空海の生誕を祝う行事が行われます。
その中で、智積院の青葉祭のご紹介です。

【智積院】



智積院(ちしゃくいん)は、京都市東山区にある真言宗智山派の総本山の寺院。山号は五百佛山(いおぶさん)。寺号は根来寺(ねごろじ)。本尊は金剛界大日如来。開山は玄宥。智山派の大本山寺院としては、千葉県成田市の成田山新勝寺(成田不動)、神奈川県川崎市の川崎大師平間寺および東京都八王子市の高尾山薬王院がある。寺紋は桔梗紋。
智積院の始まりは、紀州根来山大伝法院(根来寺)の塔頭でした。大伝法院は真言宗の僧覚鑁が1130年に高野山に創建した寺院ですが、教義上の対立から覚鑁は高野山を去り1140年に大伝法院を根来山に移して新義真言宗を打ち立てました。
その後、巨大化し勢力を持ったために、豊臣秀吉と対立するようになり、根来山内の堂塔のほとんどを失ってしまいました。住職だった玄宥(げんゆう)は京都に逃れ、秀吉が亡くなった年に智積院を再興、開基しました。徳川家康から東山の豊国神社の建物と土地、秀吉の3歳で亡くなった子ども、鶴松の菩提寺の祥雲禅寺の土地も与えられ、規模は拡大しました。
智積院はその後、何度か火災に遭いつつも、江戸時代前期には弘法大師(空海)以来伝わる真言密教の正当な教えを伝えている寺院として隆盛し、「学山智山」として数多くの僧侶たちが集まる大規模な寺院として発展していきます。
⚫︎化主(けしゅ)のこと智積院では、住職のことを「化主(けしゅ)」あるいは「能化(のうけ)」と称される 「能化」とは、よく衆生を教化するという意味を持ちます。

【智積院宝物館】



正式名称は真言宗智山派総本山智積院 展示収蔵庫 宝物館です。
この宝物館は、「弘法大師空海ご誕生1250年」を記念して令和5年(2023)4月4日に開館しました。
宝物館では長谷川等伯一門による国宝障壁画を常時公開しています。また、智積院が有する約8万点の収蔵品(宝物や高僧の著作など貴重な古文書)の一部を季節に合わせ順次、公開しています。
現在公開されている展示資料です。

令和6年度 企画展示「総本山智積院――修復の歴史」

展示内容については下記をご参照ください。

https://chisan.or.jp/worship/artifact/r6/


智積院と言えば、長谷川等伯の襖絵を想起します。
この宝物館では常時展示されています。
○ 桜図(国宝)



出典Wikipedia
金箔をふんだんに使った絢爛豪華(けんらんごうか)な色彩を背景に、力強い桜の大木を描き、そして絵の具を盛り上げる手法を用い、桜の花びらの一枚一枚を大胆に表現しています。

○ 楓図(国宝)



出典Wikipedia
桜図と同様な豪華さで楓の古木が枝をいっぱいに広げ、その下には様々な草花がみごとに配されています。
等伯55歳の作品です。

この他に「松に秋草図」(国宝)



出典Wikipedia
「松に黄蜀葵図」(国宝)、「雪松図」(国宝)が収蔵されています。

今日の青葉祭では、この襖絵も無料で公開されます。
境内の紫陽花も咲き誇っています。お出かけになられてはいかがでしょうか。

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どうぞ、今日もお元気で笑顔で楽しい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年6月15日(土)】(No.3498)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143


○献酒祭/平安神宮



京都近郊の酒造家が参列し、神酒を神前にお供えして一年の醸造安全と斯界の平安を祈願する祭儀が、平安神宮で執り行われます。自然の力に大きく左右される酒造りと神祭りは重要な意味があり、古来のままに素焼きの「耳土器(みみどき)」という杯に、銘柄ごとに注がれ奉献されます。

日程6月15日  
時間10:30~
場所 京都市 平安神宮
アクセス 
地下鉄東西線「東山駅」から徒歩10分、またはJR「京都駅」から5系統のバス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」すぐ
ホームページ http://www.heianjingu.or.jp/

○弘法大師降誕会/東寺
弘法大師の誕生を祝して、花御堂の中に大師の童子形の像を祀り、甘茶を献じ供養します。
日程6月15日
時間10時~
アクセス
近鉄電車 東寺駅下車 徒歩約10分/市バス 東寺東門前下車すぐ/JR京都駅下車 徒歩約15分 

○弘法大師御誕生祭/大覚寺
弘法大師空海を宗祖とする真言宗大覚寺派大本山の大覚寺では、弘法大師生誕の日にちなみ、恒例の誕生会の法要が執り行われます。

日程6月15日
時間9時〜17時(16時30分受付終了)
アクセス 
JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」北口から徒歩17分、またはJR「京都駅」から「大覚寺・清滝行」84系統の京都バスまたは「嵐山・大覚寺行」28系統の市バス「大覚寺」下車
料金 拝観料が必要/大人500円、小中高生300円
ホームページ http://www.daikakuji.or.jp/ 

○青葉祭/智積院
真言宗の宗祖、弘法大師空海(6月15日)と中興の祖、興教大師(6月17日)のご生誕を祝う行事です。ちょうどお二人がお生まれになった頃は、新緑の美しい季節なので、「青葉まつり」と称してお祝いされています。お練り行列、柴燈護摩、雅楽演奏などが行なわれます。 又、智積院にある五つのお堂を巡り、御集印をしながら、それぞれのご本尊さまとご縁を結びます。(全ての御集印をいただくと、御守が授与されます。)
当日は、桃山時代の庭園や、収蔵の国宝、長谷川等伯の障壁画などが、無料公開されます。

日程6月15日 
時間 9:45~/慶祝法要 
※法要終了後柴燈護摩供法要
場所 京都市 総本山智積院
アクセス 
京阪「七条駅」から徒歩10分、またはJR「京都駅」から206・208系統の市バス約10分「東山七条」~徒歩1分、またはJR奈良線「東福寺駅」から徒歩15分
料金 無料
ホームページ http://www.chisan.or.jp/sohonzan/ 


○例祭/八坂神社



御祭神ゆかりの日を選んで決められた大祭で、弥栄雅楽会による「東遊」の神楽奉納があります。
日程6月15日(木)
時間10:00~
アクセス
206系統市バス「祇園」下車すぐ
ホームページ
http://www.yasaka-jinja.or.jp/

○ 紫陽花祭/藤森神社



日程6月15日
時間10:00 献花・献茶奉納
料金
入苑料 500円 <第一紫陽花苑・第二紫陽花苑共通券
アクセス
JR藤森駅下車徒歩5分
ホームページ
http://www.fujinomorijinjya.or.jp/ 

○ 嵐山 若鮎祭



保津川の鮎の解禁にちなみ、嵐山に夏の訪れを告げる風物詩「嵐山若鮎祭」が、嵐山中之島公園内で行われます。収益の一部を環境保全(山川の美化)に寄付するチャリティイベントです。
日程6月15日~16日  11:00~17:00
場所 嵐山中之島公園
料金 1口1000円(返礼品として鮎の塩焼き1匹)
アクセス
阪急嵐山線「嵐山駅」から徒歩5分、または京福電鉄「嵐山駅」から徒歩10分、またはJR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」から徒歩15分
ホームページ
https://www.arashiyamahoshokai.com


○ 春の特別公開(〜6/30)/宝厳院
 
○ 御土居の青もみじ(〜6/30)/北野天満宮

○春の特別拝観(〜6/16)/瑠璃光院 

○ 貴船の川床(〜9/30)

○ 鴨川納涼床(〜9/30)

○あじさい苑開園(〜7/7)/三室戸寺

○ 紫陽花苑の公開(〜6/30)/藤森神社

○ 初夏の庭園特別公開(〜7/10)/建仁寺両足院

○ あじさいウイーク(〜6/30)/柳谷観音

○茅の輪くぐり(〜6/30)/車折神社

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