今日の京都6月12日(水) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
昨日は暑かったですね。


出典日本気象協会


全国のアメダス160地点以上で最高気温が30℃以上となりました。京都も32.3度となり、今年一番の高温になりました。今日もまた気温が高くなるという予報が出ています。まだ暑さに身体が慣れていない時期なので、熱中症に、お気をつけてください。

さて、先日、八坂神社で結婚式を挙げてらっしゃいました。
舞殿で、ご親族の方々とご一緒の結婚式。参拝の方々が見つめる中、式は滞りなく進みました。
白無垢綿帽子の花嫁さんがとても眩しかったです。
どうぞ、お幸せに!






6月は、ジェーンブライドで結婚式が多い時期と言われています。
6月に結婚式を挙げると一生涯にわたって幸せな結婚生活を送ることができると言われています。
ただ、日本では梅雨の時期でもあり、結婚式に適した時期とはいいがたくも思います。
6月に結婚式を挙げるジューンブライドに、どのような意味があるのでしょうか。
ヨーロッパが起源であるジューンブライドの由来には3つの説があります。
①ローマ神話の女神を由来とする説
ローマ神話の主神・ユピテルの妻である女神ユノを由来とする説が最も有力です。ユノは結婚や出産、育児の象徴とされており、女性や子供、家庭の守護神とも言われています。ローマ神話では1月から6月まで、それぞれの月を守る神がいます。結婚の象徴であるユノが守っている月が6月です。
②6月は結婚が解禁になる月だったという説
かつてヨーロッパでは3月、4月、5月の3ヶ月間は農作業が大変忙しくなる時期でした。そのため、3月、4月、5月の3ヶ月間は結婚が禁止されていました。結婚が解禁される月が6月であったため、結婚を待ちわびていた多くのカップルが結婚式を挙げたことをジューンブライドの由来とする説です。
③ 6月の気候・時季が結婚式に最適な説
ヨーロッパでは、6月は1年間で最も雨が少なく、天気の良い日が多い時季にあたります。天気にも恵まれ多くの人に祝福してもらえることから、6月に結婚式を挙げると幸せな結婚生活を送ることができるだろうという説です。

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先日、甥っ子が結婚しました。お祝いを送りましたが、その時、義妹が「今時、お多芽(おため)って、しなくなったよね」と、言いだし、義母が結婚のお祝いを頂いた方にお多芽(おため)をお渡ししていたよねと。記憶の糸を辿ってみました。

【お多芽とは】



「お多芽」は近畿地方特有の風習です。近畿地方といっても、全ての地域というわけでもありません。そして、現在では一部の地域、一部の方に残っている風習といえるかと思います。
結納後、結婚式までの大安吉日の午前中までに、ご近所さんや親族がご祝儀やお祝いの品を直接持参してきます。お祝を頂いたら、お多芽をお返しします。



京都では正式な結婚祝いはお祝セットを広蓋(ひろぶた)にのせ、
富久紗(ふくさ)を掛け、風呂敷に2重に包んで結婚式の前に自宅へ持参します。
この時、このお多芽を広蓋にのせてお返しします。
祝儀袋を風呂敷に包んだだけの場合は、この風呂敷にお多芽を包んでお返しします。
祝儀袋だけで頂いた場合は、ご自分の切手盆にのせてお返しします。
その際、お祝いを受け取った側は、そのお礼として『お多芽(おため)=交通費(ご足労代金)』を返礼として半紙に添えてその1割の金額を入れてお返しするものです 。
「おうつり」とも言います。
また、結婚祝いの時のお返しは特に「夫婦紙(めおとがみ)」とも言います。
結婚祝いの時とその他のお祝の時では、お多芽の紙の折り方が違うためです。
結婚祝いの時は抱き合わせと言う折り方にします。
この時、お祝いとして頂いたご祝儀袋などは、結納品と共に部屋の床の間に飾られます。



お多芽の流れ写真出典
https://style.nikkei.com/article/DGXZZO42033560R30C12A5000000/

【お多芽の由来】
昔は、お重箱にお菓子などを入れ、これを贈り物(御祝など)として頂いた際に、 
「このお重箱をきれいに洗ってお返しします。」という意味を込めて、 
このお重箱に真っ白の紙である半紙などを入れてお返ししていました。
この「真っ白な紙」と言うのが、重要なポイントになります。
このようなところから、贈り物を頂くと、半紙や懐紙などをお多芽紙として
お返しするようになりました。
また、昔は、丁稚さんがこの贈り物を持って、ご主人様の御供をしたので、
丁稚さんにお駄賃を渡していました。
このようなところから、半紙などのお多芽紙と共に、1割のお金をお返しするようになったのです。
そのため、この1割のお金には交通費的な意味合いもあります。
京都では、交通費の意味から、誰から贈り物を頂いても、1割のお金を入れます。
大阪では、丁稚さんのお駄賃と言うことから、目上の方に、お金を入れるのは
失礼にあたるとして入れません。

この項出典
https://www.yuinoo.net/howto/yui-otame.html

最近では自宅にお祝いを持参する機会は少なくなり、結婚式場に持参することも多くなりました。時代の変化とともに、お多芽も廃れていくのかもしれません。
最近では結納をする方も少なくなっていたり、また、結婚のお祝いを差し上げても内祝いもないという話も聞きます。
合理的といえば、そうなのかもしれません。そういうことに違和感を感じるのは、昭和の世代かもしれません。
このお多芽の習慣は、主に関西での習慣です。関西では、結納や熨斗の専門店もありますし、デパートの結婚関連商品の売り場の方にお尋ねください。丁寧に教えてくださいますし、熨斗紙や祝い封筒も書いてくださいます。(有料となります。)

最近、お身内でご結婚された方がいらっしゃる方、お祝いを差し上げて、お多芽にまつわることがありましたら、コメント欄でお教えください。
最近では、結婚式も挙げない方も多くなっていますね。

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どうぞ、今日もお元気で笑顔で楽しい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年6月12日(水)】(No.3495)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

○ 春の特別公開(〜6/30)/宝厳院
 
○ 御土居の青もみじ(〜6/30)/北野天満宮

○春の特別拝観(〜6/16)/瑠璃光院 

○ 貴船の川床(〜9/30)

○ 鴨川納涼床(〜9/30)

○あじさい苑開園(〜7/7)/三室戸寺

○ 紫陽花苑の公開(〜6/30)/藤森神社

○ 初夏の庭園特別公開(〜7/10)/建仁寺両足院

○ あじさいウイーク(〜6/30)/柳谷観音

○茅の輪くぐり(〜6/30)/車折神社

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