今日の京都5月7日(火) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
長い長いと思っていたゴールデンウィークが終わりました。みなさまがた、どのようにお過ごしでしたか?
今日から、日常が戻りますが、お疲れの方、休みボケの方もいらっしゃるかもしれませんね。

ゴールデンウィークが終わると、京都では葵祭が近くなります。
また、あの平安絵巻のような行列を見れるかと思うと嬉しいです。

この葵祭、なぜ葵祭と言われるのか、ご存知でしょうか。
昔は賀茂祭と呼ばれていました。葵祭と呼ばれるようになったのは江戸時代の再興以降の話になります。

葵祭の当日に内裏宸殿(だいりしんでん)の御簾(みす)をはじめ、勅使(ちょくしや)奉仕者の装束、牛車(御所車)などの乗り物に至るまで、双葉葵で飾り付けられます。葵祭の名称は、このことに由来しています。 




双葉葵の名の由来は、葉が二枚ずつ出てくるところからです。春には小さい花が地際にうつむいて咲きます。別名 賀茂葵(カモアオイ)。

さらに江戸幕府を開いた徳川家康の家紋の三つ葉葵が上賀茂神社の神文と似ていることから上賀茂神社を崇拝したという話もあります。葵祭の復興に関しては徳川家が全面的にサポートをしたことに由来しています。
斎王代の髪や、行列の衣装の飾りは、葵と桂の葉をからませて作ったもので、葵桂(きっけい)と呼ばれています。
葵は女性で桂は男性をあらわしていると言われています。
ヒコホオデミとトヨタマ姫に由来する「葵桂(あおいかつら)のめを(陰陽・女男)祭」という記載があり、天にむかってそびえる桂が陽、男性で、地表近くにある葵が陰、女性をあらわしたとも言われています。
また、下鴨神社や上賀茂神社では葵を神草としています。日吉大社と松尾大社では桂を神木としています。これらの神社や大社は葵と桂を飾る祭りをします。葵は加茂神社の女の神様を表わし、桂は日吉と松尾の男の神様を象徴しており、この2人の神が結ばれたという神話に基づいて、これらの祭りに葵と桂を飾るとも言われています。
今年は、この葵が不足しているようで、この飾りもどうなるのでしょうか。
【双葉葵を神紋にしている神社】
葵祭の行列が向かう、下鴨神社と上賀茂神社の神紋(家紋と同じく、神社の紋です。)は双葉葵です。
この両神社の神紋はよく知られていますが、この両社以外でも、双葉葵を神紋として使っているところがあるのです。

⚫︎賀茂別雷神社(かもわけいかずちじんじゃ)通称:上賀茂神社
⚫︎賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ」通称:下鴨神社



向かって左が上賀茂神社
右が下鴨神社

⚫︎日吉大社東本宮



⚫︎松尾大社



⚫︎ 木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)別称:木嶋神社(このしまじんじゃ)





こちらは、三本足の鳥居で有名な蚕養神社(蚕ノ社かいこのやしろ)が併設されているところです。

これらの神社はすべて、大山咋神(おおやまくいのかみ)を祭神としています 。
これらの神社と、渡来人の秦氏との関連があります。特に上賀茂神社と下鴨神社の賀茂氏と松尾大社の秦氏の姻戚関係により強い結びつきがありました。平安京の守護神は「賀茂の厳神、松尾の猛神」と呼ばれるくらい、この二神は山背国の開拓に関わった古代豪族の神でした。
この他にも、双葉葵を紋としていませんが、秦氏との繋がりがあった神社や寺院としては、

⚫︎広隆寺別称:太秦寺
⚫︎大酒神社
⚫︎伏見稲荷大社
などがあります。
これらの神社や寺院が、葵祭(賀茂祭)の起源に深く関わっています。

【葵プロジェクト】
その葵、 一回の葵祭りで使う葵の葉は、なんと10.000枚にもなるそうです
毎年祭りを開催するためにも、葵の葉は欠かすことのできないものなのです。
ところが、近年は、自生するフタバアオイが、鹿のせいで激減し、祭事の関係者の方々は大変困っているとか。



そこで、葵プロジェクトがたちあがりました。

京都三大祭の「葵祭」で使用されるフタバアオイが激減しています。葵プロジェクトはその葵の保護・育成を行い、上賀茂神社に「葵の森」を再生すべく活動に取り組んでいます。
再生には小学校を中心とした教育機関や企業・団体・個人等の参加を促し、「葵再生プログラム」にて葵を育てています。

このように葵プロジェクトでフタバアオイの育成を行っています。今年の葵祭には間に合いませんが、来年以降の葵祭に飾るフタバアオイを育ててみられたらいかがでしょうか。
育てたフタバアオイが葵祭を飾ると思ったらワクワクします。
フタバアオイの苗の販売も行われています。

葵プロジェクト
http://afuhi.jp/program/ 



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双葉葵というと、ヤサカタクシーさんの双葉タクシーを思い出します。
もう、7年前に偶然、双葉タクシーに乗ることができました。
四つ葉クローバーで有名な
ヤサカタクシー。
通常、ヤサカタクシーは三つ葉のクローバーをシンボルマークとしており、三つ葉タクシーの愛称で呼ばれています。
1,200台中4台の4つ葉が走っていますが、さらに激レアな双葉タクシー(1,200台中2台)が走っています。ナンバープレートも28-28(双葉)と凝ってます。
乗車した時のレシートを上賀茂神社社務所に持っていくと記念品がいただけました。










先日、ホテルの前に四つ葉のタクシーがとまっていて、私を迎えにきてくれたのかと、ほくそ笑みましたが、他の方が呼ばれたようです。



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どうぞ、今日もお元気で笑顔で楽しい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年5月7日(火)】(No.3459)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

○ 春の特別公開(〜6/16)/大徳寺塔頭 興臨院 

○十三まいり(〜5/13)/法輪寺

○ 春の特別公開(〜5/16)/弘源寺

○ 春の特別公開(〜6/30)/宝厳院

○春の特別公開(〜5/25)/東寺

○ 伏見名水スタンプラリー(〜5/31)

○ 春の特別拝観(〜6/2)/相国寺


○つつじと新緑の特別庭園公開(〜5/7)/正伝永源院 

○ 御土居の青もみじ(〜6/30)/北野天満宮

○ 建礼門院寺宝展(〜5/10)/長楽寺

○ 霊宝館春季特別公開(〜5/31)/清涼寺

○春の特別拝観(〜6/16)/瑠璃光院 

○ つつじ園 開園(〜5/12)/三室戸寺

○不動大祭(〜5/15)/三千院

○ 大原女(おはらめ)まつり
(〜5/19)

○ 鴨川をどり(〜5/24)

○ 新緑特別拝観(〜5/31)/妙覚寺

○ 貴船の川床(〜9/30)

○ 鴨川納涼床(〜9/30)


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