今日の京都5月5日(日) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
昨日は、お天気に恵まれ、気温もぐんぐん上がりました。京都も真夏日一歩手前で暑い1日でした。

昨日は、下鴨神社にて、斎王代以下女人列御禊神事が行われました。
動画をごらんください。



https://youtu.be/lQWIKW6qYE8?si=hzQnxglbOyvWVCom

また、下鴨神社では流鏑馬神事が行われました。
その様子です。

https://youtu.be/ev_HLmT_dsI?si=jpXHi7D1bp60XcQk

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さて、今日はこどもの日(Children's Day)です。
こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する国民の祝日。
1948(昭和23)年7月公布・施行の祝日法によって制定されました。



子ども日ということで、総務省が14歳以下の子どもの数を発表しました。
それによれば15歳未満の子どもの推計人口(4月1日現在)は、前年より33万人少ない1401万人で、43年連続の減少となりました。比較可能な1950年以降の過去最少を更新し、総人口(1億2400万人)に占める割合も前年比も0.2ポイント減の11.3%と50年連続で低下しました。

政府も子育て支援の政策をいろいろと出していますが、すぐには数字となっては出てきませんね。
簡単に産めよ育てよとは言えない時代ですが、子どもを育てやすく、子どもが幸せに暮らせる社会を実現させたいものです。

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さて、今日は端午の節句、菖蒲の節句です。
邪気を払う為、菖蒲や蓬を軒に挿し、粽や柏餅を食べます。

「端」は物のはし、つまり「始り」という意味で、「午」は「五」に通じることから、元々「端午」は月の始めのの五の日のことでした。その中でも数字が重なる5月5日を「端午の節句」と呼ぶようになりました。
日本ではこの日、男性は戸外に出払い、女性だけが家の中に閉じ蘢って田植えの前に身を清める神聖な儀式の日だった。
しかし、「菖蒲」が「尚武」と同じ読みであることから、鎌倉時代ごろから男の子の節句とされ、甲胄・武者人形等を飾り、庭前に鯉のぼりを立てて男の子の成長を祝うようになりました。 

「こどもの日」「端午の節供」に欠かせない食べものといえば「粽」と「柏餅」です。なぜ、5月5日に「粽」や「柏餅」を食べるのでしょうか。関東と関西でも、どちらがより親しまれているか違いがあるようです。

「柱のきずはおととしの 5月5日の背くらべ粽(ちまき)食べたべ 兄さんが
計ってくれた 背の丈きのうくらべりゃなんのこと やっと羽織の紐の丈 ♪」
童謡「背くらべ」(作詞:海野厚、作曲:中山晋平)では、お兄さんが食べていた粽。粽は餅菓子の一種で、もち米・うるち米・米粉などで作った餅を、笹・真菰(マコモ)・茅(チガヤ)などの葉で巻いて長円錐形または三角形に形作り、イグサで縛ったものです。古くはチガヤの葉で餅を巻いたところから「ちまき」と呼ばれています。

【粽の由来】



この粽を5月5日に食べるようになったのは中国の故事に由来します。
今からおよそ2300年前の中国に、屈原(くつげん)という政治家でもある詩人がいました。有能な政治家として国王の側近として仕え、その正義感と愛国心から人々から大変慕われていました。しかし、陰謀によって失脚し、屈原は国を追われてしまいます。国の行く末に失望した屈原は、汨羅(べきら)という川に身を投げ、死んでしまいます。その日が5月5日です。
その時の思いを綴った長編叙事詩「離騒(りそう)」は、中国文学の名作といわれています。
人々は屈原の死を悲しみ、命日の5月5日には供物を投げて供養しましたが、供物は屈原のもとに届く前に悪い龍に盗まれてしまいます。そこで供物のもち米を、龍が苦手だという楝樹(れんじゅ)の葉で包み、邪気を払う五色(赤・青・黄・白・黒)の糸で縛ってから川へ投げたところ、無事に屈原のもとへ届くようになったということです。
これが粽の始まりで、5月5日に粽を作って災いを除ける風習が日本に伝来しました。もち米を包んだ楝樹の葉については、他に茅、笹などの説もあります。
また、粽に結んだ赤・青・黄・白・黒の五色の糸は、子供が無事に育つようにとの魔よけの意味を込め、鯉のぼりの吹流しの色となっています。



粽と言えば川端道喜さん。
川端道喜さんがつくる粽はその名も「道喜粽」。吉野葛と砂糖で作るのが“水仙粽”
こしあんを練り込んだ物は“羊羹粽” 

粽が中国伝来なのに対し、柏餅は江戸時代に江戸でうまれた日本独特のものです。

【柏餅の由来】



柏餅を包んでいるのはもちろん柏の葉。柏は昔から神聖な木とされており、新芽が出ないと古い葉が落ちないので「子供が生まれるまでは親が死なない」、すなわち「跡継ぎが途絶えない」「子孫繁栄」に結びつき、端午の節供の縁起の良い食べ物となりました。
ちなみに、柏の葉を外表に巻いているものと、中表(裏を外向け)に巻いているものがありますが、これは小豆あんのときは外表に、味噌あんなら中表に巻くなど、中身の違いを表しています。
また、蓬餅(よもぎもち)の蓬は昔から邪気祓いに用いられており、「端午の節供」は菖蒲や蓬で邪気祓いをする行事。邪気は香りの強いものに弱いのです。

このようにそれぞれの由来をもつ粽と柏餅ですが、江戸文化を反映して全国に広がった柏餅に対し、伝統を重んじる京文化圏では粽が伝承され、今でも関東では柏餅、関西では粽が親しまれています。 この粽を巻くのも大変な技術です。

また、京都でも柏餅も作ります。ただし、京都の上菓子屋さんの柏餅はお餅ではなく道明寺が多いのです。



上菓子屋さんは、普段はお餅をつくことはありません。これは、京都の和菓子屋さんが、上菓子屋さん、おまんやさん、餅屋さんというように、分業的だった名残です。お茶席などで使う上菓子を扱う店は「お菓子屋」、普段使いの土産やおやつとしての饅頭などを販売するのが「おまんや」、餅や赤飯なども置いているのが「お餅屋」といわれています。
柏餅からもこの辺りのことが分かりますね。

【菖蒲(しょうぶ)と蓬(よもぎ)で邪気祓い】
古代中国では、この時期は雨季にあたり、病気や災厄の祓いは大事な行事でした。盛りを迎える香り高い菖や蓬が邪気を祓うとされ、蓬で作った人形(ひとがた)を軒に飾ったり、菖蒲酒を飲んだり、菖蒲湯に浸かって邪気祓いをしていました。



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どうぞ、今日もお元気で笑顔で楽しい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年5月5日(日)】(No.3457)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

○ 歩射神事/下鴨神社



弓矢を使って葵祭の沿道を清める魔除けの神事です。3日に同神社で行われる馬上の「流鏑馬」に対し、地上で矢を射ることに由来する「歩射神事」は、平安時代に宮中で行われた「射礼(じゃらい)の儀」が始まりと伝わります。射手が弓を鳴らす「蟇目式(ひきめしき)」で四方の邪気を祓い、鏑矢を楼門の屋根を越えて飛ばす「屋越式(やごししき)」、大きな的を射る「大的式(おおまとしき)」、連続で矢を射る「百々手式(ももてしき)」がそれぞれ行われ、この四式をもって賀茂祭(葵祭)の安全祈願とされます

日程5月5日 
時間 11:00~
アクセス 京阪「出町柳駅」から徒歩10分、またはJR「京都駅」もしくは地下鉄烏丸線「北大路駅」から市バス「下鴨神社前」すぐ
ホームページ http://www.shimogamo-jinja.or.jp/

○ 賀茂競馬/上賀茂神社



賀茂競馬(かもくらべうま)は、堀河天皇の寛治7年(1093年)より上賀茂神社に移された行事で、その様子は「徒然草」などにも書かれ、京都市の無形民俗文化財に登録されています。午前9時から頓宮遷御(とんぐうせんぎょ)や、菖蒲の根合せなどが行われ、左方は打毬(たぎゅう)、右方は狛鉾(こまぼこ)の舞楽装束を着けた乗尻(のりじり)が、馬に乗って社頭に参進します。勧盃、日形乗、月形乗、修祓、奉幣の儀を行った後、馬場にて2頭ずつ6組が競馳(きょうち)します。

日程5月5日  
時間競馳/14:00頃
アクセス
地下鉄「北山駅」から市バス「上賀茂神社前」すぐ、またはJR「京都駅」から市バス約40分「上賀茂御薗橋」~徒歩5分
ホームページ http://www.kamigamojinja.jp/

○ 八大神社神幸祭/八大神社





京都の一乗寺にある八大神社で、毎年5月5日に神幸祭が行われます。八大神社御本殿において奉幣式が執り行われ、鉦と太鼓が奉納された後、神幸列が整えられ巡行路に向かいます。京都市の無形文化財に指定されている剣鉾差しや、伝統の八角の御神輿の巡行が見どころとなっています。 

5月5日氏子祭について、午前9時30分より下一乗寺御旅所(地蔵本公園)にて神幸祭神事を行い、その後、御旅所内及び神社までの還幸路において「剣鉾差し(1基)」を執り行います。
剣鉾の巡行図は写真欄をご覧ください。





日程5月5日 
アクセス
JR「京都駅」から5系統の市バス「一乗寺下り松」~徒歩7分
ホームページ http://www.hatidai-jinja.com/


○  泰山府君祭大護摩供 /赤山禅院



修学寺本堂の雲母(きらら)不動堂で大護摩供が営まれ、御詠歌が奉納されます。不動堂は、比叡山延暦寺と赤山禅院を結ぶ雲母坂(きららざか)にあったきらら寺の本堂と本尊、不動明王が移されたもので、現在も不動堂では、伝統に則り、大阿闍梨が護摩供を行います。境内ではツツジをはじめ、シャクナゲ、ヤマブキなどが彩りを添えます。
日程5月5日 
時間 9:00~15:00
アクセス
JR「京都駅」から市バス「修学院離宮道駅」~徒歩20分、または叡山電車「修学院駅」から徒歩20分
料金 見学無料、祈祷有料
ホームページ http://www.sekizanzenin.com/gyoji.html

○ 武道奨励繁栄祭・古武道奉納奉告祭
/白峯神宮



球技をはじめスポーツ全般の守護神として尊宗される白峯神宮で、子どもの日に武道奨励繁栄祭と古武道奉納奉告祭が斎行されます。武道奨励繁栄祭では、松濤館の空手道や、無限塾の合気道などが奉納され、古武道奉納奉告祭では、日本古武道振興会による居合をはじめ、柔術や薙刀などが奉納されます。これらの行事の間に、煎茶道方円流献茶にあわせ、野煎席も設けられます。境内には、蹴鞠(けまり)の神である「精大明神」を祀る地主社が鎮座しています。

日程5月5日  
時間武道奨励繁栄祭/9:00、
古武道奉納奉告祭/11:00
アクセス 
地下鉄烏丸線「今出川駅」から西へ徒歩8分、またはJR「京都駅」から9系統の市バス「堀川今出川」すぐ
ホームページ http://shiraminejingu.or.jp/event/budo/

○今宮祭神幸祭/今宮神社
午前中にお祓いが行なわれ、午後1時に車太鼓を先頭に祭鉾・八乙女・御神宝・神輿3基など神幸列が巡行し、お旅所に向かいます。
日程5月5日
時間
5日 8:30~
アクセス
市バス206系統「船岡山」下車
ホームページ
http://www.imamiyajinja.org/

○ 例大祭(神幸祭)/新熊野神社

中世の「熊野詣」を再現した行列が、今熊野一帯を練り歩きます。
日程 5月5日
時間 行列は13時に神社を出発し、16時頃帰還します。 
アクセス
京阪電車 七条/東福寺下車 徒歩約15分 市バス 今熊野下車 徒歩約3分

○ 八瀬祭/八瀬天満宮

菅原道真を祭神とする八瀬の産土神の例祭。朝から神輿飾りが行われ、巫女舞奉納など儀式が執り行われた後、2基の神輿が新緑に包まれた山里を巡行します。
日程5月5日
時間渡御出発は11時頃
アクセス
京都バス17・18「ふるさと前」

○神幸祭/満足稲荷神社
満足稲荷神社は豊臣秀吉が伏見城の守護神として伏見稲荷大社のご祭神を伏見城に勧請したのが由来です。
こよ満足稲荷神社では、2年に一度、神幸祭が行われます。
神幸祭では、時代装束の行列で、ご祭神を乗せたお神輿が、氏子町内を巡行します。また、狐のお面をつけた狐巫女や、10。名の狐がお供します
日程5月5日3時ごろ
アクセス
地下鉄 東西線 東山駅すぐ
京阪電車 京阪三条駅から徒歩約5分


○菖蒲神事(5/5)/貴船神社

○ 春の特別公開(〜6/16)/大徳寺塔頭 興臨院 

○十三まいり(〜5/13)/法輪寺

○ 花の天井 春の特別公開& 椿を愛でる会(〜5/6)/平岡八幡宮

○ 春の特別展とライトアップ(〜5/6)/高台寺

○ 春の特別展とライトアップ(〜5/6)/圓徳院


○ 春の特別公開(〜5/16)/弘源寺

○ 春の特別公開(〜6/30)/宝厳院

○ 春の特別拝観(〜5/6)/銀閣寺

○ 霊宝館の春期特別展(〜5/6)/醍醐寺

○春の特別公開(〜5/25)/東寺

○ 伏見名水スタンプラリー(〜5/31)

○ 春の特別拝観(〜6/2)/相国寺

○ 特別入山期間 御室花まつり(〜5/6)/仁和寺

○ 霊宝館春季名宝展(〜5/6)/仁和寺

○つつじと新緑の特別庭園公開(〜5/7)/正伝永源院 

○ 御土居の青もみじ(〜6/30)/北野天満宮

○ 建礼門院寺宝展(〜5/10)/長楽寺

○ 霊宝館春季特別公開(〜5/31)/清涼寺

○春の特別拝観(〜6/16)/瑠璃光院 

○ つつじ園 開園(〜5/12)/三室戸寺

○不動大祭(〜5/15)/三千院

○ 大原女(おはらめ)まつり
(〜5/19)

○春の特別公開(〜5/5)/壬生寺

○ 薫風寺宝展(4月27日~29日、5月3日~6日)/六道珍皇寺 

○ 春の特別拝観「~新緑遊び~」(〜5/6)/東福寺塔頭・即宗院 

○ 千本ゑんま堂大念仏狂言(〜5/4)

○ 藤森祭(〜5/5)/藤森神社

○ 鴨川をどり(〜5/24)

○ 寺宝の特別公開(〜5/5)/神護寺

○ 新緑特別拝観(〜5/31)/妙覚寺

○ 貴船の川床(〜9/30)

○ 鴨川納涼床(〜9/30)

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