今日の京都5月1日(水) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
今日から5月です。
5月は爽やかなイメージですと書きたくなったのですが、この爽やかはなんと秋の季語なのです。
もともとはさらりと乾いた秋風が吹くことをいいました。次にその風に包まれると きの感じをいうようになり、さらに秋のここちよい気分をいうようになったのです。
と、いうことで、爽やかという言葉に近い表現として、清々しいと言うのがいいかもしれません。

新緑、青い空、気持ちも晴々してきます。と、言いたいところですが、全国的にお天気はあまり良くないようです。

日本では、旧暦5月を皐月(さつき)と呼び、現在では新暦5月の別名としても用います。「さつき」は、この月は田植えをする月であることから「早苗月(さなへつき)」と言っていたのが短くなったものです。また、「サ」という言葉自体に田植えの意味があるので、「さつき」だけで「田植の月」になるとする説もあります。日本書紀などでは「五月」と書いて「さつき」と読ませており、皐月と書くようになったのは後のことです。また「皐月」は花の名前となっています。「菖蒲月(あやめづき)」の別名もある。

なお、旧暦の五月は新暦では6月から7月に当たり、梅雨の季節です。五月雨(さみだれ)とは梅雨の別名ですし、五月晴れ(さつきばれ)とは本来は梅雨の晴れ間のことです。

5月の異名です。

いななえづき(稲苗月)、いろいろづき(五色月)、うげつ(雨月)、けんごげつ(建午月)、つきみずづき(月不見月)、さつき(皐月)、さなえづき(早苗月)、さみだれづき(五月雨月)、しゃげつ(写月)、たちばなづき(橘月)、ちゅうか(仲夏)、ばいげつ(梅月)、よくらんげつ(浴蘭月) 

今日は八十八夜です。八十八夜は、立春から数えて(立春を1日目として)88日目のことです。今年は2月3日が立春でしたので、今日5月1日が八十八夜になります。

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今日から京都では鴨川をどりが始まります、そして、鴨川や貴船の川床が開きます。
また、ひとつ季節が進みます。



この床の呼び方ですが、
納涼床(のうりょうゆか、のうりょうどこ)、あるいは川床と呼ばれます。大阪北浜では「かわゆか」、京都鴨川では「ゆか」、貴船、高雄では「かわどこ」と読むのが一般的です。京都や大阪の夏の風物詩の一つです。料理店や茶屋が川の上や、屋外で川のよく見える位置に座敷を作り、料理を提供しています。

京都鴨川の床は毎年5月1日から9月30日まで設営されます。月間によってそれぞれ「皐月の床」(5月)、「本床」(6月7月8月)、「後涼み」(9月)と呼び方が変わります。
二条から五条の間に設置され、上木屋町、先斗町、西石垣、下木屋町の四つのエリアで構成されています。全部で、90軒余りの店の床が並びます。その種類は懐石、割烹、京料理などの和食だけでなく、中華料理、西洋料理、焼肉、喫茶などの店舗でも納涼床を楽しめます。床は基本的に夜の納涼床が中心です。5月・9月は昼の納涼床も楽しめます。(食中毒防止のため、6・7・8月は昼の納涼床は営業しないことになっています。




京都府鴨川条例においては、特に「鴨川の右岸の二条大橋から五条大橋までの区間において、飲食を提供するために設置される高床形式の仮設の工作物」(同条例14条)を同条例における鴨川納涼床と定義し、それらについては知事が河川法許可の審査基準を定めるものとしています。

【床の歴史】

戦乱の後、豊臣秀吉の三条、五条橋の架け替えなどを経て、鴨川の河原は見世物や物売りで賑わいます。それにともない、富裕な商人が見物席を設けたり、茶店ができたりするように。これが納涼床の始まりです。


江戸時代に入ると石垣や堤が整備され、付近に花街も形成され、歓楽街になりました。祇園祭の神輿洗いでは見物客で大変賑わったといいます。
江戸中期には約400軒の茶屋が床机の数を定めるなど、組織化も進んでいたようです。当時の床は浅瀬に床机を置いたり、張り出し式や鴨川の砂洲に床机を並べたもので「河原の涼み」と呼ばれました。



「四条河原夕涼其一」(『江戸時代の京都遊覧 彩色みやこ名勝図会』白幡洋三郎 彩色・著)

明治時代になって、7、8月に床を出すのが定着、鴨川の右岸・左岸両方に床が出ていました。 両岸は高床式の床、砂洲は床机、三條大橋の下には河原から張り出した床が出ていたようです。 
明治27年(1894)の鴨川運河開削や大正4年(1915)の京阪電車鴨東線の延伸などにより、左岸(東側)の床が姿を消し、大正時代には治水工事のため床机が禁止され、工事により禊川ができます。

昭和4年、半永久的な床は禁止になります。昭和9年の室戸台風、翌年の集中豪雨で納涼床は壊滅的な被害を受けました。さらに第二次世界大戦では完全に納涼床の灯が消えます。
戦後、昭和27年「納涼床許可基準」が策定され、景観上の基準になりました。 納涼床を許可する窓口である京都鴨川納涼床協同組合(前・鴨涯保勝会)は「納涼床設置規則」を定め、納涼床の文化風習を未来へと伝えるべく尽力しています。

この項出典
京都鴨川納涼床協同組合ホームページ
https://www.kyoto-yuka.com/

床は、初めてだと行きづらいと思われるかもしれません。初めての床として、三条大橋の西詰にある京都三条大橋店にも床がでます。スターバックス京都三条大橋店は普通のスタバと同じ料金、しかも席料も必要ありません。そこで、床を味わられてはいかがでしょうか。





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どうぞ、今日もお元気で笑顔で楽しい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年5月1日(水)】(No.3453)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

○ 賀茂競馬会足汰式/上賀茂神社



競馬会神事に先立ち、馬の年齢、遅速を実際に見て、組合せを決定するものです。烏帽子に浄衣の装束で騎乗し、本格的に馬にムチを入れ試走する姿は迫力あります。
日程5月1日
時間13:00頃
料金無料
アクセス
地下鉄烏丸線「北大路」より市バス北3「御薗口町」
ホームページ
http://www.kamigamojinja.jp/ 

○ 御霊祭社頭之儀(神幸祭)/上御霊神社





毎年5月1日から18日にかけて、上御霊神社さんの御霊祭が開催されます。
5月1日の社頭之儀からはじまり、5日と12日に氏子町の子供みこし巡行、17日に宵宮、そして18日の渡御之儀までが祭礼の期間です。
日程5月1日
アクセス
地下鉄烏丸線「鞍馬口」下車、徒歩約5分
市バス(45系統)「烏丸鞍馬口」下車、徒歩約5分
ホームページ
http://www.kyoto-jinjacho.or.jp/shrine/02/004/ 

○ 千本ゑんま堂大念仏狂言



京の三大念仏狂言のひとつ。他の二つが無言であるのに対して、有言の仮面喜劇です。
創建・開山をされた定覚上人が布教のため、大念仏法会を始めた事が起こりと伝えられています。
 
日程5月1日〜4日
時間2日は19:00~
1・3・4日は13:00~と18:00~
料金無料
アクセス
市バス206「千本鞍馬口」
ホームページ
http://www.geocities.jp/e_kyogen/
備考
千本ゑんま堂境内 仮設舞台にて 行われます。

○ 藤森祭/藤森神社



5日には駈馬(かけうま)神事や時代行列(武者行列)、神楽奉納などが行われます。何といっても呼びものは境内の馬場で行われる駈馬神事。13:00と15:00に行われ、戦場の馬術を再現した見事な曲乗りは、スリルも迫力も満点です。
日程5月1日~5日
料金無料
アクセス
JR奈良線「藤森駅」京阪電車「墨染駅」
ホームページ
http://www.fujinomorijinjya.or.jp/

○ 鴨川をどり



1872年(明治5)東京遷都後の京都の繁栄を願って開かれた第1回京都博覧会の附博覧として創演された「鴨川をどり」。
以来一世紀余にわたって継承され、豪華絢爛の舞台と京風芸舞妓姿の茶席の京情緒は洗練の美を誇る京の年中行事となっています。
日程5月1日(水)~24日(金)
時間
1日3回公演
12:30~
14:20~
16:10~
料金
観覧料
特別席 6,000円
普通席 4,000円
お茶券 1,200円
場所
先斗町歌舞練場
アクセス
市バス205系統「河原町三条」下車
ホームページ
http://www.kamogawa-odori.com/

○ 寺宝の特別公開/神護寺



毎年5/1~5に、神護寺では虫払い行事が行われます。この期間中は、虫干しを兼ねて国宝の掛け軸や国宝平重盛像・国宝源頼朝像など数々の寺宝が一般公開されます。
日程5月1日〜5日
時間9:00~16:00
料金800円
アクセス
JRバス「山城高雄」下車、徒歩約10分
市バス「高雄」下車、徒歩約10分
ホームページ
http://www.jingoji.or.jp/ 


○ 新緑特別拝観/妙覚寺

本能寺とともに織田信長の上洛時の宿所とされ、千利休による茶会も催されたとされる妙覚寺の庭園を見ることができます。
今回の特別拝観では、初膳・二ノ膳・三ノ膳と三つの膳に載せて順次出されたこれらのお膳を現存する資料から皿や器といった会席具も含めて再現し、特別公開されます。また本堂では斎藤道三の遺言状も公開されます。
日程5月1日(月)~31日(水)
時間
10時~15時
料金800円
アクセス
市バス「天神公園前」下車、東へ徒歩約5分
地下鉄烏丸線「鞍馬口駅」下車、西へ徒歩約4分
ホームページ
https://www.meguru-kyoto.com/myoukakuji/

○ 貴船の川床

清流のせせらぎを間近に、市中よりも一層さわやかな空気に包まれ新緑の渓谷美も堪能。叡山電鉄「貴船口」から貴船までは路線バスも利用できます。
 
日程5月1日〜9月30日
日程備考
(期間はお店により異なる場合があります)

○ 鴨川納涼床

江戸時代の大らかで粋な町衆文化をしっかりと受け継ぐ鴨川の床。約90店が営業し、山々を借景とした水辺の風景と各店ならではのお料理とおもてなしが好評です。
日程5月1日〜9月30日
場所鴨川西岸 二条~五条鴨川
ホームページ
http://www.kyoto-yuka.com/ 

○ 春の特別公開(〜6/16)/大徳寺塔頭 興臨院 

○十三まいり(〜5/13)/法輪寺

○ 花の天井 春の特別公開& 椿を愛でる会(〜5/6)/平岡八幡宮

○ 春の特別展とライトアップ(〜5/6)/高台寺

○ 春の特別展とライトアップ(〜5/6)/圓徳院


○ 春の特別公開(〜5/16)/弘源寺

○ 春の特別公開(〜6/30)/宝厳院

○ 春の特別拝観(〜5/6)/銀閣寺

○ 霊宝館の春期特別展(〜5/6)/醍醐寺

○春の特別公開(〜5/25)/東寺

○ 伏見名水スタンプラリー(〜5/31)

○ 春の特別拝観(〜6/2)/相国寺

○ 特別入山期間 御室花まつり(〜5/6)/仁和寺

○ 霊宝館春季名宝展(〜5/6)/仁和寺

○つつじと新緑の特別庭園公開(〜5/7)/正伝永源院 

○ 御土居の青もみじ(〜6/30)/北野天満宮

○ 建礼門院寺宝展(〜5/10)/長楽寺

○ 霊宝館春季特別公開(〜5/31)/清涼寺

○春の特別拝観(〜6/16)/瑠璃光院 

○ つつじ園 開園(〜5/12)/三室戸寺

○不動大祭(〜5/15)/三千院

○ 大原女(おはらめ)まつり
(〜5/19)

○春の特別公開(〜5/5)/壬生寺

○ 薫風寺宝展(4月27日~29日、5月3日~6日)/六道珍皇寺 

○ 春の特別拝観「~新緑遊び~」(〜5/6)/東福寺塔頭・即宗院 

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