今日の京都4月18日(木) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
今日は「お香の日」です。
よくある語呂合わせの日ではなく、ちゃんと史実に基づいた記念日です。
全国薫物線香組合協議会が制定しました。
日本書紀の「推古天皇3(595)年の4月に淡路島に香木が漂着した」とあるのが日本のお香についての最初の記述であることと、「香」の字を分解すると「一十八日」になることからです。

【香道(こうどう)とは】
香道とは、日本の伝統的な芸道で、一定の作法のもとに香木を焚き、立ち上る香りを鑑賞するものである。香あそびということもある。
香木の香りを聞き、鑑賞する聞香(もんこう)と、香りを聞き分ける遊びである組香(くみこう)の二つが主な要素である。
香道においては香を「聞く」と表現するのが正式であり、「嗅ぐ」という表現は不粋とされる。本項においても「聞く」と表現する。 
出典Wikipedia




嗅覚は人間の五感のひとつで、多種多様な香りを聞き分ける、あるいはある香りを追求することにより新しい感受性が生まれ、肉体的にも精神的にも種々の効用があります。最近ブームになっているアロマテラピー(香療法)もそのひとつともいえます。

⚫香の十徳
(一)感覚を研ぎ澄ます
(二)心身を清浄する
(三)汚れを取り除く
(四)眠気を覚ます
(五)孤独感を癒す
(六)多忙時でも心を和ます
(七)沢山あっても邪魔にならない
(八)少量でも芳香を放つ
(九)何百年をへても朽ち果てない
(十)常用しても害がない 

また、香りの分類もあります。

⚫ 六国五味(りっこくごみ)とは?

室町時代、聞香が盛んになるにつれて、それぞれに異なる香りを有する香木に、繊細な識別が求められるようになりました。そこで、香りの分類法として体系づけられたのが〈六国五味〉です。
香木を産出地名などから、伽羅・羅国・真南蛮・真那伽・佐曽羅・寸門陀羅の六つに分類し、さらにその香りを酸(すっぱい)・苦(にがい)・甘(あまい)・辛(からい)・鹹(塩辛い)の五つの味で表現しました。

【香木とは】

香木(こうぼく)は、心地よい芳香を持つ木材のことです。日本には生息していなくて、主に東南アジアで産出されます。

○香木の種類

⚫伽羅(きゃら)  
沈香の中でも最上品のものを伽羅と言います。香りの生成に長い年月を要す為、非常に多様で複層的な香りを持つ。産出量が僅少で、古来よりその価値は金に等しいとされてきました。
日本の香り文化の中心素材としてなくてはならないもので、供給が減少の一途をたどる現在、「馬尾蚊足」の如く大切に扱わねばなりません。
香道の主香材です。聞香様式が最適です。

⚫沈香(じんこう)
樹木内に樹脂が長い年月をかけて形成、熟成されて良質の香材となります。原木自体は軽いですが、樹脂が沈着した部分は重く水に沈むため沈水香と呼ばれています。
常温ではあまり香りませんが、加熱すると幽玄な香りを発します。伽羅と同じく鎮静効果に優れています。 

⚫白檀(びゃくだん)
幹部の芯材を削り出し、十分乾燥させ、角割・刻みなどにして使用します。仏像などの彫刻、扇子、念珠など幅広く利用され、匂香や焼香など、調合香の中心素材でもあります。
防虫効果にも優れ、正倉院御物にも添えられました。
甘く爽やかな香りをもち、インド南部産のものが最上品とされ、老山白檀とよばれています。精油としての使用も多いです。
この項
出典
http://www.yamadamatsu.co.jp/index.html 
現在、香木は減少の一途をたどり、
その希少価値から投機の材料ともされ、
ここ数年暴騰しています。
聞香では、ほんの少しの香木を焚くのですが、非常に高価となっています。

【香木のエピソード】

現在、奈良東大寺の正倉院に所蔵されている「黄熟香」(おうじゅくこう)という香木があります。これは、別名 蘭奢待 
(らんじゃたい)と呼ばれています。 長さ156cm、最大径43cm、重さ11.6kgという巨大な香木です。これは、鎌倉時代以前に日本に入ってきたと見られており、以後、権力者たちがこれを切り取っています。今までに室町幕府8代将軍足利義政、織田信長、明治天皇の3人は付箋によって切り取り跡が明示されています。東大寺の記録によれば、信長は1寸四方2個を切り取ったとされています。 
また、この蘭闍待の漢字には、各文字にそれぞれ「東」「大」「寺」が隠れていることから、こちらの名称のほうが有名です。



写真は平成23年第63回正倉院展パンフレットより 

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【京都のお香のお店】
京都にはたくさんのお香のお店があります。
お香とは言わなくてもアロマとかのお店も多いです。
ここでは、私が購入したことのあるお店をご紹介します。お店によっては、香道体験や匂い袋を作る体験などもやっているところもあります。ホームページから調べて、体験なさるのもいいですね。

○山田松香木店
江戸・享保年間に薬種業を始め、其の後、明和から寛政年間にかけ、薬種の扱い品目を香りに特化し、香木・芳香性薬種(香原料)を中心とする香木業に移行致しました。
所在地である京都御所西地域は、大変火事が多く、我々も天明の大火や御所焼けなど、何度も被災し、その都度周辺に場所を移したり、一時休業を余儀なくされました。
屋号は、香松屋(こまつや)・香具屋・沈香屋などの名称が使われていましたが、後に旧屋号に因み、現社名となりました。
(ホームページより)

京都市上京区勘解由小路町164(室町通下立売上ル)
アクセス
市バス烏丸丸太町徒歩7分
ホームページ
https://www.yamadamatsu.co.jp/

○ 香老舗 「薫玉堂(くんぎょくどう)」

西本願寺前にある香老舗「薫玉堂(くんぎょくどう)」。創業は桃山時代文禄三年(1594年)という老舗です。

京都府京都市下京区堀川通 西本願寺前
アクセス
市バス西本願寺前からすぐ
ホームページhttps://www.kungyokudo.co.jp/

○松栄堂
1705年創業の香老舗「松栄堂」です。京都市内には本店をはじめ4店舗を展開しています。
京都駅八条口には
「薫々(くんくん)」があります。
私がよく利用しているのが、こちらの匂い袋誰が袖「みやこ」の大袋を車に、誰が袖「上品」をお手洗いに置いています。
京都市中京区烏丸通二条上ル東側
アクセス
地下鉄烏丸線 丸太町駅 7番出口 徒歩3分
地下鉄烏丸線・東西線 烏丸御池駅 1番出口 徒歩5分



ホームページ
https://www.shoyeido.co.jp/menu.html

○ 豊田愛山堂

文化文政年間創業の老舗「豊田愛山堂」です。祇園商店街の中にあります。もともとは江戸で創業し、明治期に京都にかえってきたお店です。
こちらの「月待ち雲」が好きです。



京都府京都市東山区祇園町北側277
アクセス
京阪祇園四条駅から徒歩3分

https://www.gion.or.jp/gion_shop_detail/豊田愛山堂

香道もその香りを聞き比べて遊ぶ雅な遊びです。源氏物語の各段を用いた源氏香もあります。機会があれば、楽しまれてはいかがでしょうか。
また、香道までとはいわなくても、香りを楽しむのもいいですね。



我が家では、車にも匂い袋の大きなものを入れています。また、お手洗いにも匂い袋を置いています。

今は、いろいろなタイプのお香があり、いろいろと楽しめるようになっています。

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どうぞ、今日もお元気で笑顔で楽しい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年4月18日(木)】(No.3440)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

○乙訓寺牡丹まつりは中止となりました。

○御忌大会/知恩院





御忌大会(ぎょきだいえ)は、法然上人がお亡くなりになられた日を期して行われる忌日法要です。4月18日午後から25日までの8日間、御影堂にて日中・逮夜の各法要が勤められます。
ミッドナイト念仏in 御忌では、夜空に浮かぶ国宝三門楼上にて、4月18日午後8時~翌朝19日午前7時まで法然上人のお徳をしたう別時念仏会が行われます。受付は随時していますので、どなたでもご都合のよい時間にご参加下さい。
日程4月18日(月)~25日(月)
アクセス
京阪電車「祇園四条駅」下車、徒歩約10分
阪急電車「四条河原町駅」下車、徒歩約20分
地下鉄東西線「東山駅」下車、徒歩約8分市バス「知恩院前」下車、徒歩約5分
ホームページ
http://www.chion-in.or.jp

○ 春の特別公開(〜6/16)/大徳寺塔頭 興臨院 

○十三まいり(〜5/13)/法輪寺

○ 花の天井 春の特別公開& 椿を愛でる会(〜5/6)/平岡八幡宮

○ 春の特別展とライトアップ(〜5/6)/高台寺

○ 春の特別展とライトアップ(〜5/6)/圓徳院


○ 春の特別公開(〜5/16)/弘源寺

○ 春の特別公開(〜6/30)/宝厳院


○ 男山桜まつり(〜4/30)/石清水八幡宮

○ 春の特別拝観(〜5/6)/銀閣寺

○ 霊宝館の春期特別展(〜5/6)/醍醐寺

○春の特別公開(〜5/25)/東寺

○春の特別公開(前半)(〜4/21)/白龍園

○ 伏見名水スタンプラリー(〜5/31)

○ 春季名宝展(〜4/22)/大覚寺


○ 春の特別拝観(〜6/2)/相国寺

○ 特別入山期間 御室花まつり(〜5/6)/仁和寺

○ 霊宝館春季名宝展(〜5/6)/仁和寺

○つつじと新緑の特別庭園公開(〜5/7)/正伝永源院 

○ 御土居の青もみじ(〜6/30)/北野天満宮

○ 令和6年 第150回記念公演都をどり(〜4/30)/祇園甲部歌舞練場

○ 建礼門院寺宝展(〜5/10)/長楽寺

○ 霊宝館春季特別公開(〜5/31)/清涼寺

○春の特別拝観(〜6/16)/瑠璃光院 


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